暦の上では立冬の昨日、小雨の中を能生作品展へと出かけました。地域の住民を中心にした一年間の生涯学習の集大成とあって、絵画や書道、写真、工芸、華道など会場はどのフロアーも大賑わいです。私は棚口地区郷の茶店「えほん」での陶芸教室で、今年はキャンドルハウスと一輪挿しなど3点を出展で、写真手前の2点は上越市三和区の音&土工房の高橋鉄雄先生の作品です。
ところで臨教審の生涯学習体系への移行提言を受けて、1988年(昭和63)から文部省が社会教育局を生涯学習局に再編したことで従来のカタチが大きく変わり、いかに生涯を楽しく充実して過ごすかに重点がおかれてきました。亡き母が旧青海町で社会教育委員を務めていた昭和50年代、社会教育の一環として足尾銅山を視察し、田中正造を熱く語っていたことを思い出します。これ以後はどこの自治体も単なるカルチャー講座が主流で、歴史を学ぶなどイデオロギー色のある学びが避けられてきたことはいうまでもありません。
第2次大戦から70年が過ぎ、主要国の間では戦争の記憶が少しづつ薄れ、平和を希求する精神がもろくなって、対話ではなく武力で解決する方向に流れています。先月25日夜のNHKスペシャル「新・映像の世紀」を視聴し、第1次大戦の生々しい歴史を目にしながら、また同じような世界大戦が始まるのではないかと感じました。安保関連法制と重ね、陰で警備・公安を巧みに操るアベ政権の恐ろしさに、その思いはますます強くなってしまいます。
そんな中で、上越市立高田図書館で『戦後70年「文学」を通して戦後史を捉えなおそう』という「熟慮塾」公開講座を知りました。5回の講座で早速申し込みをしましたが、糸魚川市ではこの類いの歴史や平和を学ぶ講座は難しいようですね。
今日は夕方から雨の中を中央大通り線でスタンディングです。今までは天候に恵まれ一度も雨にあうことがなく、今回は一番少ない20名で傘を持っての参加です。これから冬に向かい天候に左右されるので、12月のアクションを区切りにして学習会を中心に切り替えてゆこうと話し合われています。
そして本日発表のHNK世論調査、アベ内閣を「支持する」が4ポイント上がって47%という数字に驚きました。全国の20歳以上の男女を対象に、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかける「RDD」という方法での世論調査とはいえ、「一億総国民」平和を希求する精神はと考えてしまう肌寒い夜です。