すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

憤りと恥ずかしさの強行採決の参院特別委員会

2015年09月17日 | 日々思うこと

昨16日は参院特別委員会をニュースなどで注視し、横浜市での地方公聴会の様子も動画などで視聴です。与党推薦の東京財団の渡部恒雄氏は「日本の安全を日本だけで守れない・・・、米国という世界最強の軍事力を持つ同盟国との共同対処が想定されているからこそ、少ないリスクと予算で自国を確実に守れる」と驚くべき発言で、これも多様な意見の一つかと聴き入りました。

一方、野党推薦の弁護士の水上貴央氏は先ず冒頭で「公聴会が採決のための単なるセレモニーで茶番であるなら、申し上げるべき意見はない」と述べ、地方公聴会が今後の審議を充実させるためのものかを鴻池祥肇委員長に問いただしていました。水木弁護士は国会は立法するところで、政府に白紙委任を与える場ではない。多数主義は民主主義でないとし、「参議院はその良識を放棄したと国民に判断されないためには、まさにしっかりした審議を尽くすべき」と訴えていたことが心に響きました。

昨日の県内各地では、県弁護士会と市民による法案成立反対の街頭行動が行われ、糸魚川でも夕方5時から「憲法を守る糸魚川共同センター」の呼びかけで、市役所前の広場には60人近い市民が集まりました。上越市から馬場弁護士も駆けつけてくださり、集会の後は中央大通りの蓮台寺交差点までの約1キロ程をデモ行進です。国会前には行けないけれど黙ってはいられないという女性たちが多くなり、友人Sさんも多用の中を初めて参加の“デモデビュー”です。

暗くなって帰宅し、NHKで参院特別委員会の様子に目を逸らすことなく深夜にまで及びました。寝不足の朝ですが今日もTVを付けっぱなしで、夕方からの市役所前の交差点でのスタンディングへ4時過ぎに家を出ました。現地に到着すると、4時半過ぎに強行採決で与党などの起立多数で可決したことを知りました。夜のニュース番組で安保法案は怒号と混乱の特別委員会で採決されたその映像を観るにつけ、憤りと恥ずかさが交差してしまいました。

街なかの友人の店先のシュウメイギク(秋明菊)は、昨日のシュウカイドウと同じくその可憐さが行き交う人の目を惹きつけて、憤りでいっぱいの私の心は少し和みます。

戦後70年の日本は近隣諸国との領土問題や歴史認識問題が深刻化し、この安保法案が抑止力になるので一日も早い成立をと強調されています。唯一の被爆国でもある日本は世界に誇る平和憲法を持ち、その理念を抑止力として今日に至りました。9・11以後のアメリカをみれば報復の連鎖で、03年のイラク戦争から軍需産業は別としてドロ沼化していることは一目瞭然です。

そんなことで“北風”では誰も幸せになれず、今こそ“太陽”で平和的な外交・安全保障政策をと強く願わずにはいられない一日の終わりです。


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