18日夜は結局、参院本会議の採決の様子が気になって眠い目をこすりながら深夜2時過ぎまでTVをつけっぱなしでした。民主党福山哲郎議員の反対討論に続き共産党小池晃議員の討論の途中でウトウト・・・、気がついた時には投票が始まっていました。
福山議員の討論で、最初に特別委員会になだれ込み委員長を囲んだのは委員会以外の自民党議員であったこと、公聴会の翌日の特別委員会はその審議なしのドサクサで採決に持ち込んだことは委員会の手続き上の瑕疵(かし)の“ルール違反”であることなどを知りました。また野党議員の発言中に「結論は決まっている」と言わんばかりの嘲笑う与党議員らの姿に、これが“良識の府”参議院かと憤りながらNHKの中継ぶりも少し見直しました。
安全保障関連法の可決成立で、他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認で自衛隊の活動範囲が広がると同時に、これからは安保法制をめぐって学識者や市民団体らにとどまらず政治的な活動と縁遠かった国民や学生へも反対運動が広がっていくことでしょう。
19日には安全保障関連法が成立したことを受け、新潟県弁護士会の平哲也会長は一言「おかしいだろ、これ。」という異例の会長コメントを出し、安倍首相や中谷防衛相らにファクスで送ったそうです。平会長は「あまりにひどい事態で、説明できるレベルを超えている。世の中に対し、率直な思いをズバッとお伝えしたかった」と・・・。また19日の国会正門前では朝から市民が集まり、廃止を求める声を上げています。
7月に乳幼児の母親らが結成した「安保関連法案に反対するママの会」も、会名から「案」をとって再出発で「手づくり民主主義は今日から新たに始まる」と声明を発表です。その「反対するママの会」は発足後、2ヶ月ほどで2万人以上の賛同を集め、糸魚川市出身で5歳の男の子のママが去る11日金曜日に国会前でスピーチをしていたことを知りました。下の娘と同じ糸魚川高校の同級生の○○子ちゃんでNPOの女性団体で仕事をしており、30代のママのスピーチにすごい反響があって、私は絶望の中から希望を見る思いで嬉しくなりました。
「戦争させない 子どもをまもる 戦争させない 大人も守る
戦争させない みんなを守る
ママは戦争しないときめた パパも戦争しないときめた
みんな戦争しないときめた 70年間決めてきた
戦争の理由つくるのやめよう 戦争の道具つくるのやめよう
だれの子どももころさせない」
写真はご近所のザクロの木で、何度かの強風でかなり実が落ちてしまいましたが、残った実は秋の青空中でしっかりと色づき始めました。私もあきらめずに闘いはこれからと、新たなスタートのシルバーウィーク前半です。