東日本大震災からまもなく8年、NHKでは関連番組を連日放送しており、できるだけ視聴するようにしています。昨夜は10時からNHKクローズアップ現代「除染ごみが軒先や庭に今なお10万か所以上!撤去出来ない訳」で、福島には今も民家の軒先や駐車場にはシートに覆われた“除染ごみ”が10万か所以上そのまま残されており、なぜ撤去が進まないのか実態に迫る番組でした。
今夜10時からは、2画面ドキュメンタリー「無人の町から8年~福島県浪江町~」を視聴です。原発事故で全域が立ち入り禁止で無人の町となった福島県浪江町、震災直後の8年前の映像と全く同じアングルで今の姿を切り取り、その歳月を問う珍しい2画面ドキュメンタリーです。
思えば、新潟県知事選挙真っ只中の2016年10月上旬、糸魚川平和委員会では現地の南相馬市や浪江町をマイクロバスで訪れており、番組を視聴しながら胸が痛くなり悲しみと憤りがいっぱいです。政府は今、行き場所も定まらない膨大な汚染土を全国の農地や公共工事に使うことを進めていますが、当時一緒に参加した上越の友人Fさんと「こんな状態で原発再稼働は許されないよね」と、しばしメールのやり取りです。
写真は今日の夕方の姫川右岸上流の奴奈川の里公園付近からの雲に覆われた頚城の山々です。近くのセメント工場からキルンの音が聞こえ、福島からの放射性物質を含む汚泥が今も当市に運ばれセメントの原料になって拡散されていることを悲しく思います。100ベクレル以下とはいえ放射性物質が含まれており、持ち込まれている計り知れない膨大な量に言葉がありません。
誰もいない公園の隅っこに紅白の梅が青空に向かって寂しげに咲いており、まもなく8年という歳月に思いを寄せるひと時です。
ところで国会中継を見聞きする度に首を傾げることばかりが続きますが、7日付け日刊ゲンダイでは『安倍首相また国会で赤っ恥「法の支配」の対義語を知らず』と伝えています。本当に恥ずかしくなるような首相で、この人はいったい誰のためにと受け止めてしまう怒りの終日です。https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/248919