昨日、自民党総裁選で予想通りアベ首相の連続3選で幕を閉じました。国会議員8割の票を固める強い力で、一方の石破元幹事長は党員票で45%獲得し善戦です。
記者会見のアベ首相、冒頭では「6年間の実績の上にさらに3年間、この誇りある自民党を率いて国家国民のため強力なリーダーシップを発揮せよ、と力強く背中を押してもらった」と・・・。憲法改正については、「70年以上一度も実現してこなかった憲法改正に挑戦し、平成のその先の時代に向かい、新しい国造りに挑む」と意欲的です。
この人の言う「新しい国造り」とは紛れもなく、“戦争のできる国”であることを見逃してはなりません。19年度防衛費概算要求では、過去最大の5兆3千億円超で調整です。
さらに社会保障が目的であった消費税、いつの間にか道を逸れてしまいました。消費税を8%に引き上げた04年のアベ政権、政府広報では「消費税率の引上げ分は、全額、社会保障の充実と安定化に使われます」と大々的に謳っていました。同年12月の衆院選でも自民党公約でしたが、全く守られていなかったということを忘れてはなりません。
来年秋には消費税10%に引き上げとなり、それでもアベリーダーシップを強く支持する自民党ですが、国民とのかい離は選挙で埋めるしかない平成最後の悲しい秋です。