すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

原発事故は思想の左右がない“ふるさと剥離”

2019年09月03日 | 地震・原発

柏崎原発大集会の追記で、新潟の“おばさんパワー”もさることながら、講演の後の『福島からの報告』での丹治杉江さんの福島の女性パワーにも目を見張りながら聞き入りました。

丹治杉江さんはいわき市で第一原発から34キロに住み、前橋市へ自主避難をし「福島原発事故損害賠償群馬裁判原告」の団長として国を訴えてきました。「あの日から地獄がはじまった」と、「国と東電にいじめられ、死を待たれ、捨てられる」と力強い報告に、福島事故から8年の“ふるさとを剥離”された被災者の苦悩に胸が痛みました。

今日も雨は降り止むことなく梅雨時のようなジメジメです。参院選挙中の7月13日に玄関先に植えたハート型の花びらのベコニアは猛暑にも耐え雨にあっても元気です。

ところで「脱原発」に思想の右も左もありませんと「きっこさん」もTwitterでつぶやいています。一度原発事故が起これば放射能汚染と向き合わねばならず、福島事故を教訓にして経済論理に振り回されることなく、核のゴミ“負の遺産”を直視し日本は「脱原発」へと舵を切り、社会全体で関心を高めねばと願いながらの書き込みです。

2日付け朝日新聞社説「柏崎刈羽原発 地元に再稼働迫るのか」、去る28日の新潟日報社説に続く鋭い観点です。https://www.asahi.com/articles/DA3S14160492.html?fbclid=IwAR2OxS33DBEpi9wiGItOQc08tpJMPeB58VkeKeCv6sihds5_C109FZItcJE


「原発を止めないと日本は成長できない」、なくそテ原発柏崎大集会

2019年09月02日 | 地震・原発

あっという間に天候が不安定な8月が過ぎ、早や長月9月です。「防災の日」の昨日は「なくそテ原発2019柏崎大集会」へ、糸魚川からのマイクロバスに乗車で参加です。会場の柏崎市文化会館アルフォーレ駐車場には数台の大型バスも到着で、大ホールは1100人の参加者で埋められました。

講師の慶應義塾大学金子勝名誉教授の『原発を止めないと日本は成長できない』は歯切れよく、「再稼働を進めるのは減価償却が出来ていない発電所だから、そこに多額の資金を投入すること事態バカげている。すでに原発では経済が成り立たないことは明確で、国も電力会社も固執し世界の判断に逆行している。まさに“経済産業妨害省”だ!」

「20世紀の集中メインフレーム型から、地域分散ネットワーク型に転換することで持続可能なエネルギーの実現が出来る 原発をなくさなけば日本は成長できない!原発にこだわっている限り日本経済は滅びていくしかない 」と・・・。4月に肋骨6本を骨折していながらもマイクを持ってステージを右に左へと迫力満点の講演です。

さらに「再生可能エネルギーは高いと経済産業省は妨害してきた。この経済妨害省の解体と電力会社の解体で、新しい道で電気料金はタダにできる地域分散ネットワーク型システムに転換する。未来は新しいビジョンや流れを読めば希望に満ちている。」と、聴衆を惹きつける夢いっぱいの講演です。私も金子勝著『原発は火力より高い』(2013年岩波ブックレット)を読んでいたことで納得しきりです。

そして金子先生は新潟の“おばさんパワー”を誉め称えながら「オトコは忖たくするので」と・・・。そんなことで柏崎刈羽原発の再稼働は新潟県だけでなく日本全体の問題で、再稼働を絶対に許してはならず廃炉に向けて進んでゆくことを共有することができる有意義な集会でした。