拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 魔境(まきょう)

2011年11月02日 | オレ的アングル
  ボクは禅の修行をしたけれど 悟りの「さ」の字もわからないままこんにちに 至っている。 ので
  今から ここに書くことは 人の受け売りであり しかし、自ら信じていることで 修行をとおして  
  悟らないまでも 納得していることである。

  ボクは老師のもとで 5年ほど修行をしたが、 魔境について話されていることを 聞いたことがなかった。
  それ以前には 居士林で 2年ぐらい修行したが その時も和尚さんから 魔境についての話は聞かれなかった。

  魔境というのは 坐禅中に 起こる 現象或いは 錯覚 のこと。 これはもちろん人によって様々な体験が
  あるだろう。 ボクは しばしば真っ暗な所で 坐禅していて 薄緑の明るい光に包まれた体験がある。

  そいう時は 絶対的な静寂にいるようで とにかく気持ちが良かった。が、、、様々な禅書によって「魔境」
  のことを知っていたので ボクはそれに囚われない・・・というか 気に止めないで 放っておいた。

  昔の禅者は その点徹底して 「魔境」を戒めている。 仏様でも出てこようものなら 
  引っ捕まえて 犬に食わせろ・・・に近いような事を言っている。

  とにかく普通じゃないこと 幽霊を見るとか、仏を見るとか、あらゆる超常現象に囚われることを 戒める。
  禅において 覚醒していることが 最も大事で、赤ちゃんが 「オギャー!!!」と 一声をあげた産声を
  一生 聴いて 覚醒していくことが。 
                      


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