それはSNSで、なんの媒体だったか? Facebook? Youtube? Instagram?・・・のいずれかの動画で
女性が軽やかに歌っていたのが『異邦人』という曲で、聞き覚えのあるメロディに引き込まれながら聞き惚れていると
『 あなたにとって私 ただの通りすがり ちょっと振り向いてみただけの 異邦人・・・』というのが聞こえて
これはただの曲ではない、誰が歌っているんだろうか・・・と、『異邦人』で検索すると『久保田早紀』という名前が出てきた。
彼女、久保田早紀は1979年、21歳でデビュ−すると、翌年1980年に『異邦人』が大ヒットし、一躍シンガーソングライターとして有名になった。
私はその頃、28歳で関西から鍼灸学校に入学するために東京に出てきたあたりだったろう。この曲もラジオで何度も耳にし、気に入っていた。
ただ、誰が歌っているのか知らなかったし、知ろうともしていなかった・・・。
Youtubeで検索すると当時の久保田早紀さんの歌う姿が見ることができる。端正な顔立ちに、透き通った声が初々しい。
この曲『異邦人』は20歳前の学生時代に作った曲だそうで、この詩の深い様に私は目眩を感じるが、 当時それに気がついていれば・・・・
彼女は根っから誠実な人なのだろう、自らこのような詩を書いておきながら、その真意に到らない自己を追求するために
華々しい芸能界を5年で去り、キリスト教、聖書を勉強するためにギリシャに渡り、帰国後は結婚し、現在『音楽宣教師』として
普及活動しているという。
私がもし当時、坊さんだったらこの曲『異邦人』をネタに 仏教の普及に大忙しであっただろう・・・。
迷える若者達に向かって、『異邦人は、もう一人の貴方である・・・』と説いて。 悟学的に突っ込みどころ満載の名曲なのだから…。
異邦人/ 久保田早紀「歌詞付き」(Cover)【歌ってみた】(久保田早紀本人ではありません)
この写真展案内ハガキは、東京新宿にある小さなギャラリー『CAMP』といって、森山大道さん等のグループが運営していた処。
そこで、私は1982年に 20歳頃から撮りためていた自撮写真を展示した。取り始めた頃から自己を『骸骨人』としていたが、それはまた『異邦人』でもあったわけだ。
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