今日、動画『TBS報道特集・死刑を免れた男達』の3回目をみた。
Youtubeへの投稿は今年の8月で、2ヶ月間で4百万以上再生されていて、
人々のこの動画に対する関心の高さを物語っているように思う。
動画冒頭、今年で50年服役しているという、95歳の無期懲役囚の男性の言葉・・・
『人を殺した…、ちょっと腹を立てるようなことで、それで人を殺すのだからどうにもならんのじゃ・・・』
動画後半に『死刑無期』といって犯罪を犯した時の年齢が18歳に満たない『死刑』に値する少年に無期懲役を科すことをいう。
インタビューに応じたその『死刑無期』の囚人の年齢は明示されず、私の推測では50歳代と見受けたが、
彼は17歳の時に殺人の犯罪を犯したので、今年で30年以上刑務所暮らしをしているわけだ。
その彼が自分の犯した罪を悔いて涙声で語った。
『後にならないと気づかないことってあるんですよね…、若すぎるって言うのは言い訳にならないんですけど
自分自身が情けなく、なんで軽々しくこんなことまでしてしまったんだろう…と、本当に(被害者の家族に対して)
申し訳ない気持ちで一杯です・・・』
世の中には死刑に反対する人は沢山いるが、『無期懲役』について自分ごととして想像する人はどれくらいいるだろうか。
私は、この動画に登場する無期懲役囚達が他人事ではない気がして、複雑な心境になってしまった。
私はこれまで幸運にも、感情にまかせて暴力を振るわずに生きて来ることが出来た・・・、結構血の気が多い質であるが。
仏教には『五戎』といって、信者が守るべき戒めがある『不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不飲酒』がそれだ。
私が仏教というか『禅』に出会ったのは30歳であるから、子供時分は多分、私を育てた母親達が熱心な信者ではなくとも
この『五戒』を聞き知り直接間接に、それを子供の私に伝え教えていたのではないかと思う。
育ての母親であるトキさんの祖母は毎週お寺に行って熱心に『御詠歌』を唄っていたのを薄っすらと覚えている。
とにかく、血の気の多い未成年の子供達に、最低でもこの『五戒』をしっかり教授する機会を与えてほしい・・・と
この動画を観て願わずにおれなかった。
この写真を撮ったのは、何のことはない、ただ安い新手のイヤホン(3千円)を買ったのだけれど
鏡でみると、まるで爺が『イヤリング』をしている如く観えて『世も末』というか、ドンドン変わってゆく感を
確かめたかったのだ(写真で)
しかし、条件さえ満たせばいとも簡単に殺ってしまうのが人間ってものです。