拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  新『無理』時代

2024年10月10日 | 東洋自分なり研究所

  今日は、6月に行われたSoftBank2024年度株主総会での孫正義さんの動画を拝見した。

 

  昨年、彼は『AGI=Artificial General Intelligence』(汎用人工知能)を知ってますか?・・・と問うて、無知な人々を叱咤激励していたが

  今年は、『ASI』(超知能人工知能)の時代が10年以内に来ると力説していた。

  いずれにせよ、彼の主張の根底には『情報革命で人々を幸せに・・・』という思いがあるようだ。

 

  孫氏のスピーチが一区切りしたところで、22歳の男性が『ASIについて、我々が今後できることや、準備しておくことはありますか?』

  という質問があり、孫氏は『いい質問』と指摘したうえで、

  『人生って何だ?幸せってなんだ?って考えるべきでしょうね…(そのうえで)ASIを最大限活用して、周りの人々の幸せに貢献する・・・』

  というような主旨を返答していた・・・と思う。

 

  この孫氏の『人類の幸福への貢献』・・・というのが、根っから『数式』から発想される思想であるのを聞いて、

  やはり、それだけでは本当に人類は幸福になれるのかどうか? 『ASI』の『超AI』が、孫氏の言うように『人間の一万倍の知能』を持った時

  人間は本当に幸福になれるのかどうか・・・私だけではなく誰もが不安な気持ちになるのは避けられない気がする。

 

  この『数式』に対する『漢式』(考えるな、漢字ろ!)を主張する馬骨としては、

  『禅=無理』とにべもなく否定する時代から、『無理』を『無の理』として、『無』に徹底親しむ…時代への移行は、

  『AI時代』において、幸福を追求するうえで、人間性の調和を考えるうえで『必須条件』であり、

  禅でいう『悟り』や仏教の『仏性』というものを、宗教とかその他のカテゴリーに閉じ込めて、『無理!』と遠ざけることは愚かだと思う。

 

             押し黙る 鷺にこそ聞け 青色に 空も湖水も 染まるその時   一撮 



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