先日、日本をこよなく熱愛するフランス青年Youtuber Bebechan(べべちゃん)チャンネルの動画を何本か観て
良くも悪くもこれまでと違った世界に私達は生きていかなければならない・・・ということを実感させられた。
彼自身は7年前に日本に来たそうであるが、私が彼のチャンネルを観始めたのは2年ほど前(?)であったか、
日本の桜風景を前に、稀に見る詩的感性で見事に言語化(フランス語)し、私達にいかに素晴らしいか…ということを日本語字幕付きで
情熱的に語る姿を観て、私はいっぺんに彼のフアンになりチャンネル登録し、以来ときどき彼のチャンネルを楽しんでいた。
一昨日、私のYoutubeホーム画面に彼の動画『君は許されないことをした』(4週間前)・・・というタイトルと深刻な表情をした彼の写真を見かけた。
内容は黒人の若者(アメリカ人と自称)が都内の電車内で『ヒロシマ、ナガサキ・・・真珠湾攻撃。君たちがわるいやつだから破壊したんだよ』
というようなことを英語でベラベラ日本人に話しかけている様子を自撮りしてSNSにアップしたものであった。
べべちゃんはこの黒人青年の傍若無人ぶりに怒り心頭であったが、血の気の多い私もつい頭に血が登って、この黒人青年について
他の動画を調べてみるとすでに『札付きの悪ガキ黒人』として名を馳せ、他のYoutuber からも批難を受けたり、警察沙汰になったりして
現在はタイ(?)あたりに滞在しているようだ。
(この事件では、日本人よりも日本を愛する外国人Youtuber の人々が声を上げてくれた事(言葉の関係もあろうが)が有難くも印象に残った。)
同じくべべちゃんのチャンネルで、最近のフランス全土での暴動に関する解説的動画を観た。
これに関しては相方ニコルからニュースとして聞いていたが、彼のわかりやすい説明で事態の深刻さを一層身近に感じることができた。
先週は、『プリゴジンの乱』などというものがあり、去年から起きたロシア侵攻によるウクライナ戦争のさなかに、ロシア国内での
仲違いがあり、一時はどうなるものかと注目をあびた事件が起きたりした。
これまでYoutube動画というと、政治、スポーツ、科学、宗教、その他多岐に渡る内容が可視化されていたが、いずれも教養を豊かにする内容
を前提にしていた・・・と思っていた所に、とんでもない悪意に満ちた行為、意味のない破壊行為など、それも世界的規模で『可視化』し、
それを観ることができる時代になっている、という現実をまざまざと私は実感した。
『悟り』と言ったり、『禅』あるいは『仏教』と言ったりするが、こういった『いざこざ』を観ると、つまるところ『慈悲と智慧』なのだと思う。
相手に対する『思いやり』が先か、自他ともに幸福に導く『智慧』が先か・・・それに気づくかどうかが、つまり教育が問題なのだ。
幸福を招く『招き猫』は、『可視化』されたすべてを観ているのであろう・・・
(この猫はローザンヌの日本物店”アオイ”で売られている・・・私はこれを狙っているのだが)
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