拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  元旦から駒の『正月』考

2025年01月10日 | 東洋自分なり研究所

  郷里の日本の正月も35年ほど、離れていながら・・・、いや離れているからこそ?か、 

  こちらヨーロッパの新年感の薄い・・・『正月』ではない新年に、慣れたというか諦めたと思いながらも、深いところでは…。

 

  しかし定年退職で、時間的余裕があるせいか、ふと『正月』という言葉と文字に眼がいってしまった。

  この72年間、一度もそんなこと考えたことがない『正月』考・・・といっても御存知のように、『〇〇』考というタイトルは

  単にカッコウ付けているだけで、学術的に何の裏付けもない、馬骨論であることを、年が改まったのを機におことわり申す。

 

  だいたい日本でも『正月』とは、その一週間ぐらいはなんか新鮮なのだけど・・・2週間もすれば新鮮味が薄れて、まるで生物(なまもの)ようではあった。

  で、なんで新年の一月をして『正月』というのか?・・・ちょっとググってみると以下にになる

  
  『1月を正月と呼ぶのは、「正」と言う字に、年の初め、年を改めるという意味があるからです。

   昔から、その年の 新しい歳神様を家族そろってお迎えし、祝う、大切な日とされています。

   正月は、日本の行事の中でも最も古くから存在するものだと言われています。

   お正月は一般的に松の内(1月7日・15日)までを指します。

 

  ・・・とあり、『新しい歳神様』という言葉があるので、正月は神道系の行事かな…?と思ったのだが

 

  馬骨的には『正月』という『正』という文字にこだわり、何となく、その根源が仏教初期の教え『八正道』から来ているのでは、と妄想する。

 

       『八正道〜①正見(正しい見解) ②正思惟(正しい決意) ③正語(正しい言葉) ④正業(正しい行為)

            ⑤正命 (正しい生活) ⑥正精進(正しい努力) ⑦正念(正しい思念) ⑧正定(正しい瞑想) の修行のことである。』

 

  これだけ『正』の字を使って、修行というか、生活を正していこうという仏教の基本的教え『八正道』が、『仏ほっとけゴミ屋(538)さん)と

  538年頃に仏教が伝来したとき、こういったシンプルな基本の教えが日本の文化慣習に影響を与えないわけはない・・・。

 

  で、日本では古来より新年を、新たな年として様々な仕掛け

  

  1. 大掃除   2. 門松・しめ飾り・鏡餅の飾り付   3. 年越しそば  4. 初詣

  5. おせち料理   6. お雑煮   7. お年玉   8. 年賀状   9. 獅子舞   10. 福袋

  11. 羽子板・凧揚げ   12. 鏡開き  13. 書き初め  14.除夜の鐘  15.忘年・新年会

  ・・・エトセトラ、エトセトラ、ざっとこれだけ、或いは人によっては個人的な『正月仕掛け』もあるだろう。

 

  こんだけ、全日本的に『正月』を盛り上げれば、日本に生まれた者は『正月』を実に『新たな年』と思わざるを得なくなるものだ。

  その根底には仏教思想である『慈悲と智慧』が脈々と息づいている事は間違いないであろう。 目出度い・・・。

 

             

               スイスの我が家のささやかな『正月』印・・・・図

 



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今や日本でも… (原左都子)
2025-01-11 10:35:31
正月とは、近年は(私だけかもしれませんが)3日で終わり感があります。
今年の正月は年末から9連休だったことがあり、私が暮らす都内が空いていて開放感があったのですが。
それでもどうやら通常の国民の皆さんはやはり郷里にて過ごす方が多いせいか、郷里からの帰省の交通網が1月5日まで大混雑だった様子で、都民としてはいつまでも鬱陶しさがあったのが本音です。
「正」との字にさほどのこだわりがない我がコメント内容で、大変失礼申し上げました。
返信する
左都子さんへ (馬骨)
2025-01-11 19:49:25
いえいえ、コメントありがとうございます。
都会であればあるほど、やはり『正月感』が薄れるのが早くなっているのでしょうか。
その傾向がどんどん早まるのでしょうね。特にZ世代が大人になった暁には、新年も『正月感』皆無になるのでしょうか?
そのあたりを、もう少ししっかり意識して、伝統を大切にする文化を、皆さんと引き継ぎたいですね。
返信する

コメントを投稿