Shevaのブログ
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 マシュー・ボーンの「ハイランド・フリング」日本公演初日
2005年6月23日 池袋・東京芸術劇場・中ホール

ジェームズ:ウィル・ケンプ
シルフ:ケリー・ビギン
エフィー:ミカ・スマイリー
ロビー:ジェームズ・リース
ドーティ:シェルビー・ウィリアムス
ガーン:リー・スマイクル
マッジ:ノイ・トルマー
アンガス:マット・フリント
ユアン:ロス・カーペンター
ジーニー:ジェンマ・ペイン
モーラッグ:ハンナ・ヴァッサロ

James : Will Kemp
The Sylph : Kerry Biggin

※ネタバレあり。公演をこれからご覧になる予定の方はご注意ください。

まず、最初の音楽が、レーヴェンスキョルドのものではない。

いきなりジェームズが公衆トイレに登場しラリっている。目が、目が普通じゃな~い!!
いっちゃってる。
シルフの登場。
(ここはネタバレのためカット)
ここの音楽は序曲のおどろおどろしい部分。

友人が乱入し、おしっこしたり、らんちき騒ぎを繰り広げる。
うおーなつかしー。やっぱジェームズ・リースは背が高い!
序曲の軽快にドラマティックな部分の音楽。(ここの音楽は大好きだ~ ヴァイオリンがじゃかじゃかじゃかじゃかじゃか、というのが好き~)

ジェームズはマッジにドラッグをもらい、代金はキス!

セットが半回転し、エフィーのおうちになっている。

赤いタータンチェック柄の壁紙で、壁にはショーン・コネリーやジェーン・フォンダの写真が貼ってある。70年代?ぐらいの設定か。

男どもが酔いつぶれている。ここもすごくユニークで面白い!

ジェームズ・リースのロビー! いきなり笑かしてくれます。
(ここはネタバレのためカット)

これは結婚式前夜のらんちき騒ぎだったんだね。

マッジのトランプ占い。
もちろんこれは古典の「ラ・シルフィード」でマッジが手相を見て次々に不吉な予言をするところの焼き直し。
古典の「ラ・シルフィード」はマッジを邪険に扱うジェームズがひどく傲慢な男として描かれている。そして反対にシルフィードは純粋無垢な存在。
しかし古典の「ラ・シルフィード」のマッジは実はジェームズを愛している。結果的に殺すほど憎みながらも愛しているのだ。
しかしボーンの「ハイランド・フリング」ではマッジがそんなにキーパーソンにはなってない。ヤクの売人というだけで、ジェームズがヤクのせいで自分で勝手におかしくなっていくだけだ。
マッジがジェームズを好きなのはわかるが、ほかにカップルの相手はいる。ヤク漬けにして殺そうと思っているわけでもない。
だからストーリー性がいまいち、ここが弱いのよね。
なぜジェームズが破滅するのか。単なるヤクのせいで、葛藤がないんだよなあ。
お話に戻ろう。

またシルフが現れ、部屋を
(ここはネタバレのためカット)
ここ、すごく好きだ~~
シルフのダンスがすっごくオリジナルで野性的で楽しいです。
悪戯をする子供のような、くるみ割り人形の子供たちがそのまま大きくなったような、ボーンの青春の世界がすてきだ。

女たちが入ってきておかんむり。
さあ、結婚式だ。

ここでメンデルスゾーン。
舞台上には孤独なシルフ。

エフィーのママが出てくるのも(登場の仕方が)おかしい。
(ここはネタバレのためカット)

結婚式のお祝いで家の中でダンスする。
ブルノンヴィル版「ラ・シルフィード」で、足を踏み鳴らしてスコットランドのフォーク・ダンスを踊るシーン、群舞になっている。

またブルノンヴィル版「ラ・シルフィード」で男性のソリストのソロシーン、続くジェームズのソロ、すべて群舞になっている。アントルシャなんかもっちろんありませんよ。

しかし、ガーンは秘密を発見する。何だこれは?
(ここはネタバレのためカット)

完全にらりっているジェームズは
(ここはネタバレのためカット)
皆に取り押さえられる。
ガーンは
(ここはネタバレのためカット)
ジェームズは
(ここはネタバレのためカット)!!!

1幕了。

いやー面白かった。2幕はど~なっちゃうの? と期待高まる。

2幕。
車、フォルクスワーゲン?
この車のライトが時々意味もなく光って怖いんだ~
あの映画?

ここはシルフの世界。
廃材置き場。ゴミ捨て場。
ジェームズはシルフを追いかけてくる。

シルフ、男も4人いるじゃん。

男のビッグスワンが見られますよ。

シルフたちがじっとしているとジェームズは木?だと思って、上着をかけたりする(爆)

ついにジェームズはシルフを見つける。

ジェームズ役のウィル・ケンプ、背中を反らしてターンする。クリス・マーニーの背中反らしターンを思い出す。2人でならんで美しく踊る。

この時のシルフたちの異常な興奮が笑える(ピーピング・トム)です。
袖でエ○○しちゃって2人が戻ってくる。

仲間に入れてもらおうとジェームズは必死で踊りを真似る。ついには中央で踊りだす。かっこいい。

ここの有名なパドドゥのジェームズのアントルシャの見せ場のソロや、シルフの叙情的なソロなどすべて群舞になっている。バレエ版を知ってる人にはちょっと物足りない。
しかし後半にジェームズのソロもある。

シルフたちは一人のシルフの興奮を共有してるのか?
ジェームズを仲間に迎え入れて触りまくる。

ジェームズちょっと不快。
「何で俺を触りまくるんだよ。おれはシルフだけが好きなのに。」
「二人で暮らそう!」
シルフはついてくる。
しかしどこまで行ってもシルフたちが現れる。

ジェームズは大きな○○○を発見する。
(ここはネタバレのためカット)

シルフは
(ここはネタバレのためカット)

シルフたちは
(ここはネタバレのためカット)

暗転。

エフィーの家。
(ここはネタバレのためカット)


うわー「嵐ヶ丘」だあ~

いろいろぶーたれてすみませんが、どなたさまも、文句なくぜひ1回は確実に見ておくべき作品でしょう!
ショッキング!
ファニー!
おしゃれ!
これぞまさしくマシュー・ボーン・ワールドです。
時間も短いので忙しい方にはいいですね。



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