『フクシマが今後50年間で繰り返される可能性は50パーセント』
欧州の研究者達による世界の原発施設の過酷事故の『損害額(事故処理費用)のランキング』によると、旧ソ連のチェルノブイリを押さえて日本のフクシマが№1だったとインターネット新聞紙Gazeta.ru(ガゼータ・ル)が伝えた。(2015年04月27日 Sputnik 日本)
大気に放出された放射性汚染物の総量ではなく、米ドル換算の事故処理費用の順番ではトップ5に入ったのはフクシマと1986年のチェルノブイリ、1995年の高速増殖炉もんじゅでの火災事故、アメリカの1965年「ロッキーフラッツ」プルトニウム製造工場での火災事故、1957年の英国セラフィールド原子力施設での事故だった。
なお研究者達は、『今後50年間でフクシマは50%』の確率で繰り返される可能性があり、『チェルノブイリは今後27年間』で、『スリーマイル島は今後10年間』で、それぞれ50パーセントの確率で繰り返される可能性があると結論しているという。
この数値は言い換えると、フクシマはチェルノブイリの約二倍、スリーマイルの5倍も原発事故として、より『危険度』(深刻度)が高いのである。
『“フクイチ”で新たな恐怖! 海外の研究者や政府関係者が不安視』
『苛立つ最悪の「地底臨界」危機進行中?』週プレNEWS 4月28日(火)
4月3日から福島第一原発2号機の格納容器の温度が約20℃から70℃へ急上昇し、2日後には88℃に達した。
それと連動するように、原発周辺の放射線モニタリングポストが軒並み高い線量を記録。
復旧したての常磐自動車道・南相馬鹿島SA(サービスエリア)で通常の1000倍にあたる毎時55μSv(マイクロシーベルト)を最大に市街地各所で数十倍の上昇が見られた。
考えられるのは、原発内の核燃デブリ(メルトダウンした核燃料)が従来の注水冷却工程に対して異なった反応を示す状態に変化した可能性。
例えば、デブリが格納容器下のコンクリートを突き抜けて地盤まで到達(メルトアウト)し、地下水と接触するなどだ。
福島第一原発1~3号機では、巨大地震直後に圧力容器内の核燃料がメルトダウンし(圧力容器の釜の底が抜けて)格納容器の下部へたまった。
それは昨年4月から7月にかけて名古屋大学が2号機で実施した、宇宙線から生じる物質貫通力が強い「ミュー粒子」を利用した透視撮影で明らかになった。
さらに、同じく1号機格納容器内の底から約2m上の作業スペースで行なったロボット調査でも、数千℃の超高温デブリが圧力容器を溶かして落下した痕跡が撮影された。
だが、デブリの正確な位置は特定されていないし、ミュー粒子画像に映った格納容器の底は平坦に見えた。
となると、100t超といわれる大量のデブリ塊はどこへ行ったのか?
半球状の格納容器底部の内側は厚さ約3mのコンクリートを敷いて平らになっているが、そのうち深さ70㎝ほどが事故の初期段階で高熱デブリによって溶解した可能性があると、東電はこれまで発表してきた。
『誰にも分からない、溶解した超高温の100トンの核燃料の正確な位置』
この推測について、元・東芝の研究員で原子炉格納容器の強度設計を手がけた後藤政志氏(工学博士)に意見を聞くと、
『今回のミュー粒子による撮影でわかったのは、格納容器が間違いなく壊されたことで、これは2、3号機にも当てはまると思います。
しかし、ほぼ地面と同じ高さに感光板を置いた撮影なので、核燃料が実際今どこにあるのかの判断材料にはなりません。
東電の言う70㎝という数字の根拠はよくわからない。
コンクリートや建材の金属と核燃料が混ざり合った状態のデブリは、もっと下まで潜り込んでいるとも考えられます。』
(この後の記事で、後藤政志氏は『容器の底の鋼板(厚さ20㎝厚)までは達していないはずです。』と、まるで原子炉の圧力容器が今でも健在であるかのような不思議な記述を行っているが、まったく意味不明である。
厚さ20㎝の鋼板で出来た圧力容器を突き抜けた超高温の核燃料は、キセノンなどの放射性希ガス類を閉じ込める『便器のフタ』程度の役目しかない格納容器「厚さ1㎝の薄い鋼板製」の底を易々と突き抜ける)
(『もしも核燃デブリが格納容器を突き破れば・・・「メルトアウト」に進んでいく』とあるが、すでにメルトスルーしている事実は政府も東電もすでに認めている『確定した事実』である。
『何をいまさら』的な『白々しい言い訳』としか言葉が無い。
早々と釜の底が抜けたフクシマを、核燃料棒のメルトダウンだけで圧力容器が健在だったスリーマイルと混同しているのだろうか。なんとも不思議な話だ)
実は先日、調査途中で止まったロボット装置について記者会見に臨んだ東電の広報担当者は、意味深長な感想を述べた。
格納容器内では10Sv(1000万μSv)のすさまじい高線量が計測されたが、それでも予想していた10分の1ほどだったと言ったのだ。
その意味するところは、デブリが金属格子の作業用足場から見えるような位置ではなく、ずっと深くまで沈んでいるということではないのか。
また最近、東電の廃炉部門責任者がNHK海外向け番組で「2020年までに核燃デブリの取り出しに着手する」という作業目標について「困難」とコメントしたが、これも状況が非常に悪いことを示唆しているのかもしれない。
『予想値の10分の1だった格納容器の放射線量。恐ろし過ぎる余りにも重大な意味』
「メルトアウト」または「チャイナ・シンドローム」とは、核燃デブリが原発施設最下層のコンクリートすら蒸発させ、地中へ抜け落ちていく状態で、それが現実化するかどうかはデブリの温度次第だ。
1~3号機内では4年後の今も各100tのデブリが4000~5000℃の高温を発し、メルトアウトの危険性が高い。
例えば、IAEA(国際原子力機関)の“不測事態の管理技術会議”は、2012年時点でデブリが格納容器と下層コンクリートを溶かし、自然地層へ抜け出た可能性を指摘している。
具体的にはデブリが施設地下6、7mまで沈み、直径10~15mの大穴の底にたまっている。
この仮説でも地殻を突き抜けるようなメルトアウト現象は否定しているが、代わりにひとつ厄介な事態を予測している。
それはデブリの核分裂反応が再び爆発的に加速化する可能性だ。
通常ならば、原子炉や実験施設内でコントロールされる再臨界は、自然状態でも一定の条件が整えば起き得る。
その条件とは中性子と水、地質。
IAEA技術会議のシミュレーションでは、まず原発地下の水流と岩盤層が中性子の反射装置となり、デブリ内のウランやプルトニウムが連鎖的に核分裂していく。
そして膨大な崩壊熱で水蒸気爆発が繰り返され、新たに生まれた放射性物質が地上へまき散らされる…。
琉球大学理学部の古川雅英教授(環境放射線学)は、こう分析する。
『そうした自然界の臨界現象は、アフリカ中西部のウラン鉱山(ガボン共和国オクロ)で20億年前に起きており、当時の地層が海底にあったことが中性子による核分裂反応を少なくとも60万年間にわたり持続させたようです。
その点では、大量の地下水が流れる福島第一原発の地質構造も共通した条件を備えているかもしれません』
飛距離パワーが強く、人体を含めて通過した物質の原子を「放射化」させる中性子線そのものの威力はとてつもない。
1999年に東海村の核燃加工場で起きた「JCO臨界事故」では、ウラン化合物約3㎏の連鎖分裂で半径10㎞圏の住民約30万人が屋内退避した。
それに対して、質量がケタ外れに多い福島第一原発のデブリが「地底臨界」すれば、東日本どころか地球規模の超巨大原子力災害に突き進む!
だからこそ海外の研究者や政府関係者たちも福島第一原発事故処理の不透明な現状に対して不安と苛立ちを募らせているのだ。
『4年が経過したフクシマが、新しい未知の領域「再臨界」に達した可能性も?』
事実、この悪夢のような破局シナリオが決して絵空事でないことは、他の科学的事実からも裏づけられる。
そのひとつ、CTBT(包括的核実験禁止条約)に基づき「日本原子力開発機構」が群馬県高崎市に設置した高感度の放射性核種監視観測システムには、昨年12月から福島第一原発の再臨界を疑わせる放射性原子、ヨウ素131とテルル132が検出され続けている。
また福島第一原発2号機横の観測井戸では、今年に入って新たな核分裂反応の再発を示すセシウム134とトリチウムの濃度が高まるばかりだ。
昨年秋に開通した国道6号線の第一原発から第二原発までの12㎞区間でも高線量が続いている。
果たして、福島第一原発はメルトアウトで地底臨界という最悪の事態を迎えつつあるのか?
今回の格納容器温度の急上昇、一部地域での急激な線量アップは、原発事故が日本政府の大ウソ「アンダーコントロール」とは正反対の新たな危険領域へ入ったことを示しているのかもしれない。
4月28日(火)(取材・文/有賀 訓)
『周辺地域で線量が1000倍に急上昇! “フクイチ”で何かが起きている!?』週プレNEWS2015年04月27日
このところ福島第一原発の様子が、どうもおかしい。特に気になるのが2号機で、4月3日に格納容器の温度が約20℃から70℃へ急上昇した。
さらに2日後には88℃に達し、4月第3週現在も70℃前後から下がっていない。
もちろん熱源は4年前に圧力容器からメルトダウンした最大重量100tとも推定される核燃料である。
その温度は、事故当初は太陽の表面に近い4000℃前後で、不純物が混じって核燃デブリ(メルトダウンした核燃料)と化した今でも塊の内部は1000℃以上を保っているとみられる。
つまり、2号機内ではデブリがなんらかの原因で活発化して放熱量が高まっているようなのだ。
この点について琉球大学理学部の古川雅英教授(環境放射線学)は次のように説明する。
『1~3号機ともに核燃デブリを冷やすために放水作業を続けていますが、その水量調整が実は大変に難しい。
少ないと文字通り焼け石に水です。
また、極めて稀なケースですが、環境条件が整えば、水によって減速された核分裂中性子が連鎖的な核分裂を誘発する可能性もあります』
(もしも温度上昇が原子炉への冷却水の注水量を減らした結果であるなら、簡単に問題点が解決する。
ところが、注水量を増やしても温度が上がっているなら、『極めて稀なケース』どころか、『再臨界』以外の原因が考えられない)
だから東電の事故処理対策では、今のところ1~3号機ひとつにつき、一般の水道蛇口ふたつを全開にしたほどの注水を続けている。これは巨大な原子炉格納容器と比べれば意外にわずかな水量といえる。
にもかかわらず、なぜ2号機の温度は急上昇したのか?
(東電が運転当時と同じ原子炉1基当たり毎時7トン、総量で1日400トンの冷却水を注入しているのは圧力容器であり、格納容器では無いことに注意。
何故この記事では、原子炉格納容器と比べるのか意味不明。余りにもわざとらしくて不可解である)
『福島県がモニター測定ストップの不可解』
似た異変は3号機内部でも起きているようで、今年に入って何度か3号機の屋上から大量の蒸気が噴き出す様子がライブ配信映像で目撃された。
そして、もっと見逃せないのが2号機の温度上昇と連動するように4月6日から福島第一原発周辺の「放射線モニタリングポスト」が軒並み高い数値を示し始めたことだ。
中でも原発から北方向の南相馬市では、復旧したての常磐自動車道・南相馬鹿島SA(サービスエリア)ポストで通常線量の1000倍にあたる毎時55μSv(マイクロシーベルト)を最大に、市街地各所で数十倍の上昇が見られた。
それぞれの線量上昇時には福島第一原発方向からの風が吹いていた。
福島県内各地の放射能汚染を詳しく調べてきた「南相馬・避難勧奨地域の会」の小澤洋一さんはこう語る。
『これら福島県が設置したモニターの高線量折れ線グラフは、異様に長い剣のように突き出た1、2本のピークが特徴的で、しかも短時間に限られた場所で現れたため、あいにく私の個人測定ではキャッチしていません。
しかし福島県は、この後すぐに40ヵ所ものモニターを“機器調整中”とし測定を止めました。
この対応はあまりにも不自然だと思います。
もし本当に高額な精密モニター機器が何十台も同時故障したというなら、それ自体が行政上の大問題でしょう』。
『東京でも放射線量が異常な上昇』
この福島第一原発2号機の温度急上昇と関係がありそうな異変は、実は福島県以外にも及んでいた。
そのひとつが4月7日の東京都内だ。
本誌は原発事故から4年間、都内43ヵ所の「定点」で月数回ペースの線量測定を実施してきた。
そして北東・北方向から4、5mの風が吹き続けた7日正午から夕方にかけて、港区・新宿区・渋谷区・世田谷区を中心にいつもの2~4倍に達する線量上昇を確認した。
また「原子力規制委員会」が公開した4月中旬までの全国線量グラフにも東北各県や神奈川県などで急激な上昇が見られた。
原発事故以来、東日本地域では地表面に染み込んだ放射性セシウムが1~3月頃の乾燥期に空中へ舞い上がり、線量を高める「2次汚染現象」が続いてきた。
ところが今年の春は、まるで様子が違う。
今の福島第一原発から直接飛来した強い放射性物質が一部地域の線量をスポット的に引き上げているとしか思えないのだ。
この新しい傾向は、何を意味するのか?
考えられるのは、原発内の核燃デブリが従来の注水冷却工程に対して異なった反応を示す状態に変化した可能性、例えば、デブリが格納容器下のコンクリートを突き抜けて地盤まで到達(メルトアウト)し、地下水と接触するなどだ。
(取材・文・撮影/有賀 訓)2015年04月27日
『編集部の介入の痕跡が濃厚な、今回の有賀 訓氏の週プレNEWS記事の不思議』
( )内の太字の書き込みは『逝きし世の面影』ブログが週プレNEWSの記事に新たに書き加えた解説とか説明文。
この有賀 訓氏の週プレNEWSの記事ですが、全部が本当なら心底恐ろしい。半分でも本当なら多分日本は終わっている。
しかも、有賀 訓の渾身の書き下ろしと思えるのに、なぜが一部分ではわざとらしく意味不明。『余計な書き込み』の抽入で不自然に文章の前後の辻褄が合わなくなっているのです。(ブログ記事では『当該部分』を削除して、分かりやすくしている)
多分書いている事実が恐ろし過ぎるので、週間プレイボーイ編集部が介入して、週刊誌の記事の『意味を薄めるようにしている』のです。
神様でも仏様でもイワシの頭でも何でも良いから、有賀 訓氏の週プレNEWSの記事が真実では無く、全部根も葉もないガセネタであることを祈らずにはいられない。
『ブスブスと間歇的に再臨界し続けるとの4年前の不吉な予言』
それでは実際のフクシマの再臨界の可能性の有無ですが、2011年3月11日の福島第一原発事故の発生以後には、元原発技術者で経営コンサルタントの大前研一や武田邦彦中部大学教授が、メルトダウンして熔け落ちた核燃料が半球状の圧力容器下部に集まり瞬間的に再臨界と小爆発を繰り返して、『ブスブスと間歇的に再臨界し続けるだろう』と予測していた。
ところが沸騰水型の軽水炉は底部に燃料棒や制御棒の穴があり、メルトダウンと同時に釜の底が抜けメルトスルーが起きていた。
今回の地底深くでの再臨界の可能性ですが、1999年の東海村臨界事故のようにバケツの中でもウランが3キロ集まれば勝手に臨界するのです。
ましてやフクシマの場合には東海村臨界事故の30000倍以上の100トン超の超高温のウラン燃料が地下に溜っている状態であり再臨界が起きても少しも不思議でない。
特に問題なのは、半減期が短いテルル132が検出され続けている事実は重大である。
『ブスブスと間歇的に再臨界し続けるだろう』との武田邦彦や大前研一の不吉な予測が4年遅れで現実化していたのである。
『核燃料の崩壊熱では説明不能のフクシマ』
原発は臨界が止まっても少しも安全とはならず、核燃料が膨大な崩壊熱を出し続けて冷却を怠れば爆発することは4年前のフクシマで証明済みである。
原子炉は臨界が止まっても、核燃料は運転(臨界)時の6%の崩壊熱を出す。
崩壊熱の低下は一定では無く1時間後には最初の4分の1の1.5%になり、3日後では15分の1の0.4%に、1ヶ月後では30分の1の0.2%程度へと最初は急激に低下してから、あとは少しずつ低下していく。
ところが、もしも核燃料の崩壊熱の説明だけなら1年間後で1000分の1にまで低下している。4年経った今頃は数万分の1以下になって冷温停止している筈なのである。(困ったことに『崩壊熱』だけでは、辻褄が少しも合わない)
ところがフクシマは4年も経過しているのに今でも東京電力は爆発事故の当時と同じ量の冷却水を原子炉に注入し続けていて、2日半で1000トンの放射能汚染水が貯まり続けている不思議。
この事実から分かることは溶解した100トン超の核燃料の発熱量が4年間で少しも減っていないのである。今の状態ですが、これは核燃料の崩壊熱だけでは絶対に説明がつかない。
東電や日本政府は原子炉が3時間でメルトダウンしていた誰にでも判る明らかな事実を認めたのは数ヶ月後の話だった。(その間、白々しい嘘をつき続けていた)それならブスブスと間歇的に再臨界している恐ろしい事実を認めるのには、当然今のように数年以上の長い時間が必要なのである。
『週プレNEWS4月28日(火)有賀 訓の重大な勘違い』
週プレNEWS2015年04月27日記事には、
『CTBT(包括的核実験禁止条約)に基づき「日本原子力開発機構」が群馬県高崎市に設置した高感度の放射性核種監視観測システムには、昨年12月から福島第一原発の再臨界を疑わせる放射性原子、ヨウ素131とテルル132が検出され続けている。』
とあるが、事実はもっと深刻である。
調べてみると『昨年12月から』では無くて、遥か昔から延々と『福島第一原発の再臨界を疑わせる放射性原子、ヨウ素131とテルル132が(微量ではあるが)検出され続けている。』のである。
違いは『昨年12月』以前は検出限界近い低い値と、検出した高い値とを欄外に書いて、表には『非検出』(ND)と真っ赤な嘘を書いて誤魔化していた。
ところが、『昨年12月以後から』は、毎日の検出量の数値を正しく表に書いていた。
(検出されている『数値そのもの』には昨年12月以前と以後に大きな違いが無い)
そもそもヨウ素131(半減期8日)もテルル132(半減期3日)も自然界にはない核種であり、臨界した原発から放出されたことは明らか。(現在日本の原発は全て停止中で何処も動いていないし、例え原発が動いていても原子炉圧力容器が健在なら外部に放出することはない)
ヨウ素131とテルル132の検出とは、フクシマが今でも臨界している動かぬ証拠なのである。
しかも群馬県高崎市は福島第一原発から百数十キロも離れた遠隔地。
もしも放射性汚染物質が偏ることなく360度万遍に拡散したとしたら、検出限界ぎりぎりだったとしても当然である。
極悪利権集団の原発マフィアである『日本原子力開発機構』であるが、たとえ極少量でも見つかれば『フクシマ原発の再臨界』の証拠となる半減期の極端に短いヨウ素131とテルル132とバリウム140の三つの核種が、大気中で見つかる重大な意味を熟知していたので、他の半減期の長い核種とは別扱いしていたのである。
ペガサス・ブログ版のyamamotoさんですが、『CTBT高崎データでヨウ素131は非検出 [仕事とその周辺]2015-04-28 で、真実の極近くまで迫っているのだが、残念ながら元の木阿弥で、厳重にはりめぐらされた『擬装の迷宮』に自分から飛び込んで出て来れない。何とももったいない話である。
欧州の研究者達による世界の原発施設の過酷事故の『損害額(事故処理費用)のランキング』によると、旧ソ連のチェルノブイリを押さえて日本のフクシマが№1だったとインターネット新聞紙Gazeta.ru(ガゼータ・ル)が伝えた。(2015年04月27日 Sputnik 日本)
大気に放出された放射性汚染物の総量ではなく、米ドル換算の事故処理費用の順番ではトップ5に入ったのはフクシマと1986年のチェルノブイリ、1995年の高速増殖炉もんじゅでの火災事故、アメリカの1965年「ロッキーフラッツ」プルトニウム製造工場での火災事故、1957年の英国セラフィールド原子力施設での事故だった。
なお研究者達は、『今後50年間でフクシマは50%』の確率で繰り返される可能性があり、『チェルノブイリは今後27年間』で、『スリーマイル島は今後10年間』で、それぞれ50パーセントの確率で繰り返される可能性があると結論しているという。
この数値は言い換えると、フクシマはチェルノブイリの約二倍、スリーマイルの5倍も原発事故として、より『危険度』(深刻度)が高いのである。
『“フクイチ”で新たな恐怖! 海外の研究者や政府関係者が不安視』
『苛立つ最悪の「地底臨界」危機進行中?』週プレNEWS 4月28日(火)
4月3日から福島第一原発2号機の格納容器の温度が約20℃から70℃へ急上昇し、2日後には88℃に達した。
それと連動するように、原発周辺の放射線モニタリングポストが軒並み高い線量を記録。
復旧したての常磐自動車道・南相馬鹿島SA(サービスエリア)で通常の1000倍にあたる毎時55μSv(マイクロシーベルト)を最大に市街地各所で数十倍の上昇が見られた。
考えられるのは、原発内の核燃デブリ(メルトダウンした核燃料)が従来の注水冷却工程に対して異なった反応を示す状態に変化した可能性。
例えば、デブリが格納容器下のコンクリートを突き抜けて地盤まで到達(メルトアウト)し、地下水と接触するなどだ。
福島第一原発1~3号機では、巨大地震直後に圧力容器内の核燃料がメルトダウンし(圧力容器の釜の底が抜けて)格納容器の下部へたまった。
それは昨年4月から7月にかけて名古屋大学が2号機で実施した、宇宙線から生じる物質貫通力が強い「ミュー粒子」を利用した透視撮影で明らかになった。
さらに、同じく1号機格納容器内の底から約2m上の作業スペースで行なったロボット調査でも、数千℃の超高温デブリが圧力容器を溶かして落下した痕跡が撮影された。
だが、デブリの正確な位置は特定されていないし、ミュー粒子画像に映った格納容器の底は平坦に見えた。
となると、100t超といわれる大量のデブリ塊はどこへ行ったのか?
半球状の格納容器底部の内側は厚さ約3mのコンクリートを敷いて平らになっているが、そのうち深さ70㎝ほどが事故の初期段階で高熱デブリによって溶解した可能性があると、東電はこれまで発表してきた。
『誰にも分からない、溶解した超高温の100トンの核燃料の正確な位置』
この推測について、元・東芝の研究員で原子炉格納容器の強度設計を手がけた後藤政志氏(工学博士)に意見を聞くと、
『今回のミュー粒子による撮影でわかったのは、格納容器が間違いなく壊されたことで、これは2、3号機にも当てはまると思います。
しかし、ほぼ地面と同じ高さに感光板を置いた撮影なので、核燃料が実際今どこにあるのかの判断材料にはなりません。
東電の言う70㎝という数字の根拠はよくわからない。
コンクリートや建材の金属と核燃料が混ざり合った状態のデブリは、もっと下まで潜り込んでいるとも考えられます。』
(この後の記事で、後藤政志氏は『容器の底の鋼板(厚さ20㎝厚)までは達していないはずです。』と、まるで原子炉の圧力容器が今でも健在であるかのような不思議な記述を行っているが、まったく意味不明である。
厚さ20㎝の鋼板で出来た圧力容器を突き抜けた超高温の核燃料は、キセノンなどの放射性希ガス類を閉じ込める『便器のフタ』程度の役目しかない格納容器「厚さ1㎝の薄い鋼板製」の底を易々と突き抜ける)
(『もしも核燃デブリが格納容器を突き破れば・・・「メルトアウト」に進んでいく』とあるが、すでにメルトスルーしている事実は政府も東電もすでに認めている『確定した事実』である。
『何をいまさら』的な『白々しい言い訳』としか言葉が無い。
早々と釜の底が抜けたフクシマを、核燃料棒のメルトダウンだけで圧力容器が健在だったスリーマイルと混同しているのだろうか。なんとも不思議な話だ)
実は先日、調査途中で止まったロボット装置について記者会見に臨んだ東電の広報担当者は、意味深長な感想を述べた。
格納容器内では10Sv(1000万μSv)のすさまじい高線量が計測されたが、それでも予想していた10分の1ほどだったと言ったのだ。
その意味するところは、デブリが金属格子の作業用足場から見えるような位置ではなく、ずっと深くまで沈んでいるということではないのか。
また最近、東電の廃炉部門責任者がNHK海外向け番組で「2020年までに核燃デブリの取り出しに着手する」という作業目標について「困難」とコメントしたが、これも状況が非常に悪いことを示唆しているのかもしれない。
『予想値の10分の1だった格納容器の放射線量。恐ろし過ぎる余りにも重大な意味』
「メルトアウト」または「チャイナ・シンドローム」とは、核燃デブリが原発施設最下層のコンクリートすら蒸発させ、地中へ抜け落ちていく状態で、それが現実化するかどうかはデブリの温度次第だ。
1~3号機内では4年後の今も各100tのデブリが4000~5000℃の高温を発し、メルトアウトの危険性が高い。
例えば、IAEA(国際原子力機関)の“不測事態の管理技術会議”は、2012年時点でデブリが格納容器と下層コンクリートを溶かし、自然地層へ抜け出た可能性を指摘している。
具体的にはデブリが施設地下6、7mまで沈み、直径10~15mの大穴の底にたまっている。
この仮説でも地殻を突き抜けるようなメルトアウト現象は否定しているが、代わりにひとつ厄介な事態を予測している。
それはデブリの核分裂反応が再び爆発的に加速化する可能性だ。
通常ならば、原子炉や実験施設内でコントロールされる再臨界は、自然状態でも一定の条件が整えば起き得る。
その条件とは中性子と水、地質。
IAEA技術会議のシミュレーションでは、まず原発地下の水流と岩盤層が中性子の反射装置となり、デブリ内のウランやプルトニウムが連鎖的に核分裂していく。
そして膨大な崩壊熱で水蒸気爆発が繰り返され、新たに生まれた放射性物質が地上へまき散らされる…。
琉球大学理学部の古川雅英教授(環境放射線学)は、こう分析する。
『そうした自然界の臨界現象は、アフリカ中西部のウラン鉱山(ガボン共和国オクロ)で20億年前に起きており、当時の地層が海底にあったことが中性子による核分裂反応を少なくとも60万年間にわたり持続させたようです。
その点では、大量の地下水が流れる福島第一原発の地質構造も共通した条件を備えているかもしれません』
飛距離パワーが強く、人体を含めて通過した物質の原子を「放射化」させる中性子線そのものの威力はとてつもない。
1999年に東海村の核燃加工場で起きた「JCO臨界事故」では、ウラン化合物約3㎏の連鎖分裂で半径10㎞圏の住民約30万人が屋内退避した。
それに対して、質量がケタ外れに多い福島第一原発のデブリが「地底臨界」すれば、東日本どころか地球規模の超巨大原子力災害に突き進む!
だからこそ海外の研究者や政府関係者たちも福島第一原発事故処理の不透明な現状に対して不安と苛立ちを募らせているのだ。
『4年が経過したフクシマが、新しい未知の領域「再臨界」に達した可能性も?』
事実、この悪夢のような破局シナリオが決して絵空事でないことは、他の科学的事実からも裏づけられる。
そのひとつ、CTBT(包括的核実験禁止条約)に基づき「日本原子力開発機構」が群馬県高崎市に設置した高感度の放射性核種監視観測システムには、昨年12月から福島第一原発の再臨界を疑わせる放射性原子、ヨウ素131とテルル132が検出され続けている。
また福島第一原発2号機横の観測井戸では、今年に入って新たな核分裂反応の再発を示すセシウム134とトリチウムの濃度が高まるばかりだ。
昨年秋に開通した国道6号線の第一原発から第二原発までの12㎞区間でも高線量が続いている。
果たして、福島第一原発はメルトアウトで地底臨界という最悪の事態を迎えつつあるのか?
今回の格納容器温度の急上昇、一部地域での急激な線量アップは、原発事故が日本政府の大ウソ「アンダーコントロール」とは正反対の新たな危険領域へ入ったことを示しているのかもしれない。
4月28日(火)(取材・文/有賀 訓)
『周辺地域で線量が1000倍に急上昇! “フクイチ”で何かが起きている!?』週プレNEWS2015年04月27日
このところ福島第一原発の様子が、どうもおかしい。特に気になるのが2号機で、4月3日に格納容器の温度が約20℃から70℃へ急上昇した。
さらに2日後には88℃に達し、4月第3週現在も70℃前後から下がっていない。
もちろん熱源は4年前に圧力容器からメルトダウンした最大重量100tとも推定される核燃料である。
その温度は、事故当初は太陽の表面に近い4000℃前後で、不純物が混じって核燃デブリ(メルトダウンした核燃料)と化した今でも塊の内部は1000℃以上を保っているとみられる。
つまり、2号機内ではデブリがなんらかの原因で活発化して放熱量が高まっているようなのだ。
この点について琉球大学理学部の古川雅英教授(環境放射線学)は次のように説明する。
『1~3号機ともに核燃デブリを冷やすために放水作業を続けていますが、その水量調整が実は大変に難しい。
少ないと文字通り焼け石に水です。
また、極めて稀なケースですが、環境条件が整えば、水によって減速された核分裂中性子が連鎖的な核分裂を誘発する可能性もあります』
(もしも温度上昇が原子炉への冷却水の注水量を減らした結果であるなら、簡単に問題点が解決する。
ところが、注水量を増やしても温度が上がっているなら、『極めて稀なケース』どころか、『再臨界』以外の原因が考えられない)
だから東電の事故処理対策では、今のところ1~3号機ひとつにつき、一般の水道蛇口ふたつを全開にしたほどの注水を続けている。これは巨大な原子炉格納容器と比べれば意外にわずかな水量といえる。
にもかかわらず、なぜ2号機の温度は急上昇したのか?
(東電が運転当時と同じ原子炉1基当たり毎時7トン、総量で1日400トンの冷却水を注入しているのは圧力容器であり、格納容器では無いことに注意。
何故この記事では、原子炉格納容器と比べるのか意味不明。余りにもわざとらしくて不可解である)
『福島県がモニター測定ストップの不可解』
似た異変は3号機内部でも起きているようで、今年に入って何度か3号機の屋上から大量の蒸気が噴き出す様子がライブ配信映像で目撃された。
そして、もっと見逃せないのが2号機の温度上昇と連動するように4月6日から福島第一原発周辺の「放射線モニタリングポスト」が軒並み高い数値を示し始めたことだ。
中でも原発から北方向の南相馬市では、復旧したての常磐自動車道・南相馬鹿島SA(サービスエリア)ポストで通常線量の1000倍にあたる毎時55μSv(マイクロシーベルト)を最大に、市街地各所で数十倍の上昇が見られた。
それぞれの線量上昇時には福島第一原発方向からの風が吹いていた。
福島県内各地の放射能汚染を詳しく調べてきた「南相馬・避難勧奨地域の会」の小澤洋一さんはこう語る。
『これら福島県が設置したモニターの高線量折れ線グラフは、異様に長い剣のように突き出た1、2本のピークが特徴的で、しかも短時間に限られた場所で現れたため、あいにく私の個人測定ではキャッチしていません。
しかし福島県は、この後すぐに40ヵ所ものモニターを“機器調整中”とし測定を止めました。
この対応はあまりにも不自然だと思います。
もし本当に高額な精密モニター機器が何十台も同時故障したというなら、それ自体が行政上の大問題でしょう』。
『東京でも放射線量が異常な上昇』
この福島第一原発2号機の温度急上昇と関係がありそうな異変は、実は福島県以外にも及んでいた。
そのひとつが4月7日の東京都内だ。
本誌は原発事故から4年間、都内43ヵ所の「定点」で月数回ペースの線量測定を実施してきた。
そして北東・北方向から4、5mの風が吹き続けた7日正午から夕方にかけて、港区・新宿区・渋谷区・世田谷区を中心にいつもの2~4倍に達する線量上昇を確認した。
また「原子力規制委員会」が公開した4月中旬までの全国線量グラフにも東北各県や神奈川県などで急激な上昇が見られた。
原発事故以来、東日本地域では地表面に染み込んだ放射性セシウムが1~3月頃の乾燥期に空中へ舞い上がり、線量を高める「2次汚染現象」が続いてきた。
ところが今年の春は、まるで様子が違う。
今の福島第一原発から直接飛来した強い放射性物質が一部地域の線量をスポット的に引き上げているとしか思えないのだ。
この新しい傾向は、何を意味するのか?
考えられるのは、原発内の核燃デブリが従来の注水冷却工程に対して異なった反応を示す状態に変化した可能性、例えば、デブリが格納容器下のコンクリートを突き抜けて地盤まで到達(メルトアウト)し、地下水と接触するなどだ。
(取材・文・撮影/有賀 訓)2015年04月27日
『編集部の介入の痕跡が濃厚な、今回の有賀 訓氏の週プレNEWS記事の不思議』
( )内の太字の書き込みは『逝きし世の面影』ブログが週プレNEWSの記事に新たに書き加えた解説とか説明文。
この有賀 訓氏の週プレNEWSの記事ですが、全部が本当なら心底恐ろしい。半分でも本当なら多分日本は終わっている。
しかも、有賀 訓の渾身の書き下ろしと思えるのに、なぜが一部分ではわざとらしく意味不明。『余計な書き込み』の抽入で不自然に文章の前後の辻褄が合わなくなっているのです。(ブログ記事では『当該部分』を削除して、分かりやすくしている)
多分書いている事実が恐ろし過ぎるので、週間プレイボーイ編集部が介入して、週刊誌の記事の『意味を薄めるようにしている』のです。
神様でも仏様でもイワシの頭でも何でも良いから、有賀 訓氏の週プレNEWSの記事が真実では無く、全部根も葉もないガセネタであることを祈らずにはいられない。
『ブスブスと間歇的に再臨界し続けるとの4年前の不吉な予言』
それでは実際のフクシマの再臨界の可能性の有無ですが、2011年3月11日の福島第一原発事故の発生以後には、元原発技術者で経営コンサルタントの大前研一や武田邦彦中部大学教授が、メルトダウンして熔け落ちた核燃料が半球状の圧力容器下部に集まり瞬間的に再臨界と小爆発を繰り返して、『ブスブスと間歇的に再臨界し続けるだろう』と予測していた。
ところが沸騰水型の軽水炉は底部に燃料棒や制御棒の穴があり、メルトダウンと同時に釜の底が抜けメルトスルーが起きていた。
今回の地底深くでの再臨界の可能性ですが、1999年の東海村臨界事故のようにバケツの中でもウランが3キロ集まれば勝手に臨界するのです。
ましてやフクシマの場合には東海村臨界事故の30000倍以上の100トン超の超高温のウラン燃料が地下に溜っている状態であり再臨界が起きても少しも不思議でない。
特に問題なのは、半減期が短いテルル132が検出され続けている事実は重大である。
『ブスブスと間歇的に再臨界し続けるだろう』との武田邦彦や大前研一の不吉な予測が4年遅れで現実化していたのである。
『核燃料の崩壊熱では説明不能のフクシマ』
原発は臨界が止まっても少しも安全とはならず、核燃料が膨大な崩壊熱を出し続けて冷却を怠れば爆発することは4年前のフクシマで証明済みである。
原子炉は臨界が止まっても、核燃料は運転(臨界)時の6%の崩壊熱を出す。
崩壊熱の低下は一定では無く1時間後には最初の4分の1の1.5%になり、3日後では15分の1の0.4%に、1ヶ月後では30分の1の0.2%程度へと最初は急激に低下してから、あとは少しずつ低下していく。
ところが、もしも核燃料の崩壊熱の説明だけなら1年間後で1000分の1にまで低下している。4年経った今頃は数万分の1以下になって冷温停止している筈なのである。(困ったことに『崩壊熱』だけでは、辻褄が少しも合わない)
ところがフクシマは4年も経過しているのに今でも東京電力は爆発事故の当時と同じ量の冷却水を原子炉に注入し続けていて、2日半で1000トンの放射能汚染水が貯まり続けている不思議。
この事実から分かることは溶解した100トン超の核燃料の発熱量が4年間で少しも減っていないのである。今の状態ですが、これは核燃料の崩壊熱だけでは絶対に説明がつかない。
東電や日本政府は原子炉が3時間でメルトダウンしていた誰にでも判る明らかな事実を認めたのは数ヶ月後の話だった。(その間、白々しい嘘をつき続けていた)それならブスブスと間歇的に再臨界している恐ろしい事実を認めるのには、当然今のように数年以上の長い時間が必要なのである。
『週プレNEWS4月28日(火)有賀 訓の重大な勘違い』
週プレNEWS2015年04月27日記事には、
『CTBT(包括的核実験禁止条約)に基づき「日本原子力開発機構」が群馬県高崎市に設置した高感度の放射性核種監視観測システムには、昨年12月から福島第一原発の再臨界を疑わせる放射性原子、ヨウ素131とテルル132が検出され続けている。』
とあるが、事実はもっと深刻である。
調べてみると『昨年12月から』では無くて、遥か昔から延々と『福島第一原発の再臨界を疑わせる放射性原子、ヨウ素131とテルル132が(微量ではあるが)検出され続けている。』のである。
違いは『昨年12月』以前は検出限界近い低い値と、検出した高い値とを欄外に書いて、表には『非検出』(ND)と真っ赤な嘘を書いて誤魔化していた。
ところが、『昨年12月以後から』は、毎日の検出量の数値を正しく表に書いていた。
(検出されている『数値そのもの』には昨年12月以前と以後に大きな違いが無い)
そもそもヨウ素131(半減期8日)もテルル132(半減期3日)も自然界にはない核種であり、臨界した原発から放出されたことは明らか。(現在日本の原発は全て停止中で何処も動いていないし、例え原発が動いていても原子炉圧力容器が健在なら外部に放出することはない)
ヨウ素131とテルル132の検出とは、フクシマが今でも臨界している動かぬ証拠なのである。
しかも群馬県高崎市は福島第一原発から百数十キロも離れた遠隔地。
もしも放射性汚染物質が偏ることなく360度万遍に拡散したとしたら、検出限界ぎりぎりだったとしても当然である。
極悪利権集団の原発マフィアである『日本原子力開発機構』であるが、たとえ極少量でも見つかれば『フクシマ原発の再臨界』の証拠となる半減期の極端に短いヨウ素131とテルル132とバリウム140の三つの核種が、大気中で見つかる重大な意味を熟知していたので、他の半減期の長い核種とは別扱いしていたのである。
ペガサス・ブログ版のyamamotoさんですが、『CTBT高崎データでヨウ素131は非検出 [仕事とその周辺]2015-04-28 で、真実の極近くまで迫っているのだが、残念ながら元の木阿弥で、厳重にはりめぐらされた『擬装の迷宮』に自分から飛び込んで出て来れない。何とももったいない話である。
週プレNEWSに登場した「IAEA技術会議」討議内容の原典を探そうと試みましたが、見つけられませんでした。「飯山一郎」ブログや、閉鎖された「東海アマ」ツイートに登場した「地底再臨界」説の原典がこの「IAEA技術会議」であるような気がしています。高崎放射性核種研究所のヨウ素131データやモニタリングポスト77台の削除など、どうもただならぬ事態が進行しているようです。首都圏の鉄道の急病人数も減りません。スプートニク•ニュースが今この時期にあえて日本•ウクライナを絶滅危惧国家のトップ1、2と報道したのも、何らかのメッセージでしょうか。安倍政権の「強行突破」を止める手だては無いものでしょうか。
それにしても、幾ら探しても今回の記事の関連情報が無いのですよ。余りにも不思議なのです。
仰られているように、『「飯山一郎」ブログや、閉鎖された「東海アマ」ツイート』程度しかない不思議。
普通なら賛成反対何れも、もう少しあって当然であり、余りにも常識外れの摩訶不思議な展開であり、首を捻るばかり。
このような場合ですが、『情報が操作されている』のではないかと考える方が正しいでしょう。
今回ですが、とんでもなく大きなスピンがかかっていて、何が正しいか(あるいは間違っているのか)の予測が極めて困難。
「飯山一郎」ブログや、閉鎖された「東海アマ」ですが、これらは残念ながら余りにも主張が怪しいのです。
これらの信用度は限りなく低い。
基本的に放射能の無毒化は、今の人類の科学力の限界を超えていて無理なのです。ましてや乳酸菌など黴菌にはもっと無理。
わざと自分から信用度を落としているのですから、なおさら辻褄が合いません。
テロも何も、溶け落ちた核デブリの位置が誰にも分からない。
今回三重県で開かれるG7開催中は「危ない」ので福島第一原発の作業を一時中止すると読売新聞の電子版だけが報道しているが、やはりこれは今のフクシマが根本的に危ないのです。
意味不明の凍土遮水壁にしても1ヶ月で20センチも傾く海側遮水壁にしても、原因が不明。
「凍土壁は極めて危険だ!」原子力規制委・日本陸水学会
2016年03月31日 | 放射能と情報操作
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/3964e0292aaf836768317949c55dd026
関係する有識者全員が心配しているのですが、たぶん、どうすることも出来ないのでしょう。
『今後50年間でフクシマは50%』の確率で繰り返される可能性があり、『チェルノブイリは今後27年間』で、『スリーマイル島は今後10年間』で、それぞれ50パーセントの確率で繰り返される可能性があると結論しているという。
と、あり、福島が一番危険、と結論付けておられますが、それぞれの事故再発率50%の物が、福島では50年のうちにありえるかもしれない、チェルノは27年のうちにありえるかもしれない、スリーマイルは10年のうちに…
とあるだけで何故一番危険と判じたのでしょうか。起こりにくいから危ないのですか?
それが少し良く分かりませんでした。
起きてはならない労災事故の発生確率については 、有名なハインリッヒの法則があるが、
ハインリッヒの法則とは、、多くの労働災害を分析して導き出したもので、一つの重大事故には29の軽微な事故があり、さらにその裏には300もの些細なヒヤリ・ハットが隠れているというものです。
すなわち、事故はその大きさを基準にすると、1:29:300の発生関係になる。
2011年3月11日の未曾有のフクシマの核事故ですが、これは間違いなく労働災害ですね。
スリーマイルもチェルノブイリもフクシマも、これを労働災害だと見れば自ずから、その発生確率が導き出せる。日本政府や東電は1000年に一度の大津波で非常用ディーゼル発電機が水没したので全電源喪失(ブラックアウト)になったからだと説明しいているが、実は東電の発表でも津波到来直前になぜか電源を失っている。大嘘をついているの可能性があまりにも高いのですよ。
『今後50年間でフクシマは50%』の確率で繰り返される可能性があるなら、100年で1回程度の事故の確率なのですから怖ろしい。