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逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

チベット亡命政府と米国CIAの関係

2008年03月28日 | 東アジア共同体

イラクのフセイン政権が軍事独裁政権だったことは誰でも知っている。
しかしイラク亡命政府を名乗って反政府活動をしていた勢力が、果たして正しいことを言っていただろうか。?

『アハマド・チャラビ』

イラク侵攻の大義名分だった大量破壊兵器は、 アメリカ側が一方的に捏造したフィクション(詐欺)だった。
しかし、その情報を提供したのがサダム・フセイン時代の反体制派グループ、イラク国民会議(INC)の代表アハマド・チャラビで、『どこに兵器があるかを知っている技術者、科学者が数千名はいる』と公言していた。
イラク政府が作成した報告書によると、INCはイスラエルの対外諜報機関モサドが、サダム・フセイン元大統領時代に首都バグダードに入り、イラク軍需プログラムに関する重要情報、文書のある国家機密場所に案内した。マンスーラやカラーダ、カーディシーヤなど旧政権が極秘情報を保管していた場所に手引きした。
チャラビには米国防総省(ペンタゴン)から毎月34万ドル支払われていたことは記憶に新しい。
INC代表のアフマド・チャラビは、アメリカのネオコン指導者の一人、国防政策委員会の暗黒のプリンス、リチャード・パールと密接なつながりがある
アメリカが用意したフセイン以後の占領政府の首相候補だった。
アメリカの強引な後押しで、結果的には暫定政府副首相の椅子を確保する。
イラク暫定政府は04年8月10日、旧統治評議会メンバーのアハマド・チャラビ氏率いる有力政党「イラク国民会議」(INC)に対し、バグダッドの同党本部施設から24時間以内に退去するよう命じた。
暫定政府側は、INCがフセイン政権時代の国有財産だった同施設を勝手に占拠したため、としている。
イラン滞在中のチャラビ氏本人には7日、貨幣偽造容疑でイラク司法当局から逮捕状が出ている。
それ以外にも、自らが総裁を務めたヨルダンの銀行からスイスの銀行に巨額のカネを不正送金した罪に問われ、ヨルダンの欠席裁判で有罪判決を受けていた。
06年20日イラク国民議会選挙(12月15日投票)で、有力政治家で「イラク国民会議」を率いるアフマド・チャラビ副首相が落選、イラク国民会議も議席を失う。

『チベット亡命政府』

チベット亡命政府報道は、中国政府報道以上の信憑性が有るのだろうか。?
イラクの例で見ると、全てをそのまま信じることは大きな禍根を残すのは確実だろう。
しかも、今では忘れられているが、清の藩領(属領)時代から新中国初期インド亡命までのダライ・ラマ14世が聖俗併せ持つ権力を持っていて巨大な封建領主でもあった。
イランのような政教一致の神聖国家などは21世紀に出来て欲しくないし、多分誰もそんなものは望んでいないでしょう。
ブログ世界の一部にある『チベットは紛れもない独立国』との意見は国際法的には無理の有る主張ですね。
法律論以前の現実問題としても、どちらの側に正義が有ったかで争うのではなく、これは、今ある、現在の国境線を尊重せざるを得ないでしょう。
歴史的に決ってしまったものに対して、正義の裁定を下せば良いというものではない。
正義の裁定なら、ロシアの極東地域は全部中国に返還しないといけなくなるし、北海道もアイヌ民族に返還し和人は本土に帰還することになる。

ダライ・ラマ14世が統治していた時代は、豊かなのは貴族だけで、一般民衆は農奴として等しく貧しかった。
現在は中国の経済発展のお陰で、豊かになった市民が出てきたが、経済発展から取り残された、貧しい農民もやっぱり多い。
今回の暴動の原因は色々考えられるが、貧富の格差問題が一番ではないでしょうか。?
周りと一緒だと安心するのは、日本人だけの特徴ではないはずです。

オウムの麻原が、ダライ・ラマ14世と一緒にとった写真を教団の宣伝に使っていましたが、麻原は宗教家ではなくペテン師だったと思っています。
オウムの詐欺に利用された(欧米が天まで持ち上げる)ノーベル平和賞受賞の生き仏ダライ・ラマ14世も麻原同様の胡散臭い人物だと思っています。
国際法上チベットは中国の一部であることは、それが正義に適うかどうかはともかく、国際社会が一致して認めている事実です。
ネット世界の一部の主張『実質独立国』という表現が正しいかどうかにかかわらず、完全な独立国家でなかった、のもまた紛れも無い事実です。
封建時代には小数民族が、それぞれ実質独立国的に存在していて、辛亥革命以後にもその状態は続いていました。
チベット独立は、現在のチベット人自身が言ってもいないスローガンで、首を傾げざる終えません。
少数民像問題は、独立だけで問題が解決することは少なく、『独立』は新たな少数民族問題を生むだけです。
この事はコソボ問題で証明済みです。
現在ある国境線が、正しいか正しくないか色々問題があるでしょう。しかし、国境線の書き換えは良いことだけがあるわけではない。
関係者の同意の無い国境線の書き換えは、大概は巨大は紛争を生みます。

『常識の罠』

例えば、チベット問題の中国当局の発表は胡散臭い。
それなら、『反対派のダライ・ラマの言い分が正しい』、とみんなは勘違いする。
常識の盲点ですね。
これはイラクのフセインは軍事独裁政権だったが、其れを武力制服したブッシュ政権の造った、今のアメリカの傀儡マリキイラク政権の方がよっぽど悪いのと似ている。
ダライ・ラマは暴力事件に責任が有るなら辞任(退位)すると表明していますが『辞任』とは(死んだら、どこかでダライラマ15世が生まれる仕組みになっているので)『自殺』でもするんでしょうか。?
ダライ・ラマは中国当局の一万倍は胡散臭い人物です。

ビルマ軍事政権は胡散臭いが、アウンサン・スーチーはもっと胡散臭い人物ですね。
当ブログの『ミャンマー暴動と欧米の情報操作 』2008-02-03 の記事を読んでみてください。
ダライ・ラマとかスーチーとか欧米諸国が天まで持ち上げる人たちを、信用しすぎるのは危険です。慎重な態度が必要でしょう。







↓以下の記事は、『低気温のエクスタシーーbyはなゆー〔メモ〕チベット亡命政府と米国CIAの関係』
2008年03月26日の記事を転載したものです。


ダライ・ラマの一筋縄ではいかない素顔の一端を伝える情報として紹介する。ダライ・ラマがマイケル・バックマン記事が伝えるとおり、CIAの手先でアメリカの傀儡であるとしても、中国政府の武力によるチベット民族抑圧が正当化されるものでないことは言うまでもない。


ダライ・ラマ本人が高邁な人物であっても、チベット亡命政府の要人の中には悪い意味で俗塵にまみれた人物も存在するというのは、世の習いではある。

ちなみにわが国では、平清盛の戒師を務めた天台座主の「明雲」が1183年に僧兵を率いて木曾義仲と戦って戦死している。

最高位級の僧侶の身でありながら自ら戦場において殺生を行い、その挙句に戦死したという事実に対して、明雲から受戒を受けた慈円は『愚管抄』において激しくこれを糾弾している。一方、『今鏡』は「世の末におはしがたい」座主として高い評価を与えている。

なお、記事には「ダライ・ラマ自身1950年代末から1974年までCIAの給料を貰っており、月に15,000ドル(年間180,000ドル)受け取っていたと言われている。資金は彼に個人的に支払われたが、彼はその全てあるいは大半をチベット亡命政府の活動に使っていた。」とある点にも注目しておきたい。




ジャーナリストがダライ・ラマに挑戦することはほとんどない。

その理由には、彼が非常に魅力的で、人を惹きつけるからだということもある。彼に関わる報道記事の大半は、くすくす笑いや巧みなたとえ話を難しい答えの代用品にしている人物を軽やかに描きだすのみだ。だが彼は、恐らく自分自身を政府の首長として、現在、中国国民である何百万人もの人々の、広範な自治を求めている人物だ。従って、彼を政界の実力者として責任を持った人物としてとらえて当然だろう。

単なる宗教指導者というだけではなく、1959年に亡命した際、彼はチベット政府の首長だった。チベット政府は、貴族的で、縁故主義の僧侶たちによって運営される国家機構で、税を徴収し、反体制派を投獄し、拷問し、あらゆる全ての通常の政治的陰謀に関与していた。(ダライ・ラマの父親は、1946年にクーデター陰謀の結果、殺害されたことはほぼ確実だ)





亡命政府はインドで設立され、少なくとも1970年代まで、CIAから年間170万ドルを得ていた。

彼がそれで1989年にノーベル平和賞を受賞したダライ・ラマの非暴力支持という公的姿勢にもかかわらず、この資金は中国に対するゲリラ作戦の対価だった。

ダライ・ラマ自身1950年代末から1974年までCIAの給料を貰っており、月に15,000ドル(年間180,000ドル)受け取っていたと言われている。

資金は彼に個人的に支払われたが、彼はその全てあるいは大半をチベット亡命政府の活動に使っていた。主としてニューヨークとジュネーブの事務所の資金と、国際的なロビー活動のためだ。

現在の亡命政府の財源詳細は、明瞭とはほど遠い。構造的に、亡命政府は、7つの省といくつかの特別部局で構成されている。公益信託、出版社、インドとネパールのホテル、アメリカとオーストラリアの手工芸品販売会社などがあり、全て亡命政府大蔵省の元に組織化されている。

政府は全部で24事業の運営に関与していたが、そのような商業活動は適切ではないことから、撤退することを2003年に決定した。





数年前、私は、ダライ・ラマの大蔵省に予算の詳細を質問した。それに対し、当時、約2200万ドルの歳入があり、様々な厚生、教育、宗教、文化プログラムに使われていると答えた。

最大の項目は政治に関する支出で、700万ドルだ。次に大きな金額は行政で、450万ドルだ。ほぼ200万ドルが亡命政府の海外拠点運営に割り当てられていた。

亡命政府が行っていると主張しているものに対し、こうした金額はかなり少なめに思える。

寄付金がどのように予算に組み込まれるのかは明らかではない。寄付金は年間数百万ドルにのぼると思われるが、ダライ・ラマの大蔵省は、それについて具体的な受取り証や、資金源は提示しなかった。

確かに、国外居住しているチベット人の間には、構造的汚職や、ダライ・ラマの名において集められたお金の乱用について、数多くの噂がある。

多くの寄付は、ニューヨークに本部があるチベット財団、1981年にチベット難民とアメリカ国民によって創設された組織を通して流れ込む。財団は様々な計画に年間300万ドルを費やす、数百万ドル規模の組織にまで成長した。

その資金の一部は、アメリカ国務省の難民計画局(Bureau for Refugee Programs)から出ている。




多くのアジアの政治家同様、ダライ・ラマは至って身びいきが激しく、自分の家族たちを多くの重職に任命している。近年、チベット亡命政府の最高行政府、つまり内閣であるカシャグ・メンバー6人のうち3人は、ダライ・ラマの身近な肉親だ。

彼の兄はカシャグの議長であり、治安大臣である。彼はまた、1960年代には、CIAが支援するチベット・コントラ活動の長だった。

義理の妹は、亡命政府の計画審議会会長と厚生大臣をつとめた。

妹は、厚生、文部大臣であり、彼女の夫は亡命政府の情報・外務大臣だった。

彼等の娘はチベット亡命国会の議員だ。弟はダライ・ラマ個人事務所の上級職員をつとめた、また彼の妻は文部大臣をつとめた。

義理の弟の二人目の妻は、北部ヨーロッパ・チベット亡命政府代表で、チベット亡命政府の国際関係部門の長だ。こうした全ての立場によって、ダライ・ラマ一家は、亡命政府を代表して集められた何百万ドルにアクセスすることができる。




ダライ・ラマは今や有名かも知れないが、彼について良く知る人はほとんどいない。例えば、広く流布している思い込みと異なり、彼は菜食主義ではない。彼は肉も食べる。肝炎に由来する肝臓の合併症後、医師の助言で、そうしている(と彼は主張する)。私も数人の医師に尋ねてみたが、痛んだ肝臓には肉が必要、あるいは望ましいことに同意した医師は一人もいなかった。

チベット内部のチベット人に対して、ダライ・ラマは一体何を実際に達成したのだろう?

もしも、彼の目標がチベットの独立、あるいはより近年では、自治の拡大であれば、彼は惨めな失敗者だ。

彼は、チベットを世界中で第一面の話題にして来たが、一体何が目的だろう?主な業績は、彼が有名人になれたということのようだ。彼がおとなしくしていれば、中国によって拷問され、殺害され、全般的に抑圧されるチベット人の数も少なかったろう。

ともあれ、今のダライ・ラマは72歳だ。彼の後継者、つまり生まれ変わりの子供が指名されようが、意味のある役を演じるようになるまでには長年かかるだろう。中国に関する限り、オーストラリアのジョン・ハワードやケビン・ラッドが現ダライ・ラマと会見しようが、しまいが、これは自ら対処すべき問題の一つであることは確実だ。




〔メモ〕チベット問題への米国CIAの関与(キッシンジャー以前)

以下、ニュースというよりは歴史的事実ですが、CIAはいわゆるチベット問題に対して50年代半ば(つまり59年のラサ事件より以前)から、70年代半ば(つまり中国と国交正常化)まで、物資、兵站のみならず、ラサ事件時にはダライ・ラマ14世の逃亡を手助けしたり、さらにはアメリカ合衆国(以下、米帝と略称)国内の二箇所の基地でチベット人工作員約3000人を訓練しチベットへ投入するなどの介入工作をしていたそうです。現実主義路線のキッシンジャーがこの計画を最終的に中止させたそうです。

チベット亡命政府が武装闘争路線の行き詰まりから独立要求をとりさげ、中国国内における完全自治へと路線をシフトさせたのは80年代の半以降です。

かれらの特性は、脆弱なナルシシズムにその基盤があり、このナルシシズムは、日本という民族国家と個体たる自己を同一視したうえで、過去の歴史を味噌もくそもいっしょくたにして賛美し日本に生まれたことをやたらありがたがることを通じて、想像のなかで間接的に自画自賛する形で現れます(哲学的にいえば、これはルサンチマン(怨恨)の表れのひとつです)。

かれらが現実の他者(外国人・マイノリティー)から批判されるとヒステリーにおちいるのは、そして他者を道徳的に劣っているか、あるいは洗脳されているとあること無いこと理由付けて間化したうえで排除するのは、精神分析的な意味できわめて徴候的です。



☆チベット問題へのCIA介入はチベット軍サイドの出版物でも認めるところ

投稿者 田中大也 日時 2005 年 8 月 04 日

チベット軍の司令官自らが筆を取った「四つの河 六つの山脈」(山手書房新社 ぺマ・ギャルボ監修 ゴンポ・タシ著)の序文の中で、監修者のぺマ・ギャルボはCIAによる支援を認めています。「CIAによるわずかな間接的支援が一時あったのみでした」と、非常に抑えた表現を取っていますが、チベットのゲリラをCIAが支援していたということは間違いがないようです。恐らくその狙いは中国共産党を弱体化させるための間接的な工作でしょう。

ちなみに私は、チベット独立に賛成の立場であり、中国政府は可及的速やかにチベットから兵を引くべきだと思っています。

追記 「四つの河 六つの山脈」は、160ページあまりの分量で写真も多く使われており、表現も平易な非常に読みやすい本であります。チベット問題初心者の方にもお勧めできます。





☆Re: チベット問題へのCIA介入はチベット軍サイドの出版物でも認めるところ

「四つの河 六つの山脈」とは、戦闘部隊名」

投稿者 田中大也 日時 2005 年 8 月 04 日

つまり、この本は、完全にチベット独立派の視点を代弁していると言えます。そこにCIAの関与が出てきたというのは、アメリカのアジア戦略を知る意味でも非常に重要な事かと存じます。

1998年 White Crane Films制作

THE SHADOW CIRCUS The CIA in Tibetは、チベットの近代史のほとんど知られていない、中国の侵略に対する武装闘争に関する事実を明らかにします。一般的に持たれている信心深く、平和を愛する人々という先入観とは裏腹に、チベット人は長く血なまぐさく最後には失敗に終わったゲリラ戦を戦いました。これらは、CIAによって支援されました。

ST Circusというコード名をつけられたプロジェクトはCIAの秘密の長期的な作戦で、アメリカの政府による中国共産党政権を不安定にさせるという基本的な目的を支援するものでした。CIAが関わることによって、ゲリラ戦の中で訓練されたチベット人の抵抗軍戦士が生まれました。これらの戦士たちは、ダライ・ラマ法王の亡命の際、大きな役割を果たしました。

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26 コメント

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Unknown (Runner)
2008-04-07 02:52:38
こんにちは。
日刊ベリタのドイツ紙記事が有料閲覧なので、どこか読めるサイトはないかと探していました。
よくぞ、ここまで集められましたね。感服しました。
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コメント有難う御座います (ブログ主)
2008-04-07 09:39:41
チベットの事件が、暴動なのか、?騒乱なの、?反政府の抗議行動なのか?、人権抑圧問題なのかは、現在の報道に限りが有るので即断は危険だと思いますが、昨今のチベット亡命政府?の主張を中国当局と並列に扱う風潮には唖然とさせられます。
歴史を知らないのか。?
有る程度の上の年齢の人で、チベット亡命政府の胡散臭さを知らない人はいない。
日本の通信社がチベット情報の少なさを生める為に、たまたま偶然にも、信用度が殆ど無い亡命政府主張を紙面に載せているとも考えられるが、反対に北朝鮮報道に良くあった、全くの検証なしに、信用度が低い胡散臭い脱北者(亡命者)情報を繰り返し繰り返し、マスコミ報道していた先例も有る。
その結果、日本は極端な右傾化することになる。
昨今の日本(欧米)の報道姿勢には、危険な兆候が見られます。
返信する
Unknown (Runner)
2008-04-07 20:23:21
>歴史を知らないのか。?

昔はパンチェン・ラマのことも取り上げていたし、チベットがひどい封建社会であったことも紹介していました。(さすがに、ドイツ紙のようにナチスとの関係にまでは言及していませんでしたが)
その上で、「民族自決権の観点から、やはり、チベット占領はおかしいだろうろ」といった、まあ、わりとまともな報道をしていました。
だから、知らないはずはないです。

>有る程度の上の年齢の人で、チベット亡命政府の胡散臭さを知らない人はいない。

やはり、予備知識のあるなしで今回の反応が変わってしまいますね。

しかし、ダライ・ラマが肉を食べていたことは私も知りませんでした。
これじゃ、オウムの麻原教祖と同じじゃないですか。
そもそも、宗教指導者が政治指導者を兼ねるというのは好ましくないし、チベット人もそろそろ別のリーダーを立てた方がいいでしょう。
返信する
Runnerさん。 (ブログ主)
2008-04-08 09:18:58
コメント有難う御座います。
そうです。昔はマスコミでも歴史的な経緯や封建支配の実態も報道していました。
それで、ほんの少しの人が其れを覚えていて、考え方が違ったものになってくる。

そもそも宗教的権威と世俗的な権力との分離を行ったのが民主主義の原則の一つ『政教分離』のはずです。
昨今の西欧のダブルスタンダードには虫唾が走ります。
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直に毛唐の懐に入った者として見ると (kaetzchen)
2008-04-08 18:30:27
ブログ主さん,彼らのダブルスタンダードは今に始まったことじゃないですよ.

古くは1世紀にユダヤ教からキリスト教が別れた時にもキリスト教は多くの矛盾を抱えていた.典型的なのがマタイ・マルコ・ルカの共観福音書と,神懸かり的なヨハネ福音書との違いですね.しかも結末には神懸かりの典型の黙示録(これは初期キリスト教時代の文書と言われてます)なんてのがくっついている.医者であり科学者であったルカが書いたとされる論理的な福音書と使徒言行録だけが浮いてしまって,他の文書との整合性は専門家の解説がないと分からないほど.

そして東アフリカ・ヨーロッパへキリスト教が浸透していくにつれて,ローマへバチカンという世俗を統御する「国家」ができて,宗教と国家が結合するという矛盾を醸し出してくる.ところが宗教改革でできたプロテスタントはカトリック以上にカルト的な派閥ができ,その一派は英国や米国や豪州へ渡って先住民族にひどい目を遭わせた.

結局,民主主義にしても社会主義にしても共産主義にしても共和主義にしても,みなそうした歴史の反省から出て来たもの.だから「政教分離」の思想が出て来たし,人種差別はいけないことだという思想も出て来た.日本人はそういう思想や哲学を「原書のままで」輸入しなく,「翻訳して分かったふりをしている」から,西欧のダブルスタンダードに気付かないのでは?
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Unknown (Runner)
2008-04-08 23:58:13
今回の抗議行動がCIAによって事前に企画立案されたものだとすると、目的はやはり大統領選挙でしょうか?
事件後、共和党候補の支持率が上がっているそうですし。

最終的には親中派とされるヒラリーを倒すネタとして使うのが目的かも知れません。
しかし、誤算はヒラリーが予想以上に弱く、オバマにも負けそうだということでしょう。
世論調査では、オバマなら民主党有利と出ているらしいので、共和党としてはヒラリーに民主党候補になってもらわねば困る。
そこで、ブッシュ政権も予想外に中国政府に甘いのかも知れません。
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コメント有難う御座います (ブログ主)
2008-04-09 09:58:17
政教分離の原則の解釈が欧米と日本では大きく乖離しているようです。それで誤解が生じる。このことについては後で記事に書きたいと思っています。


>今回の抗議行動がCIAによって事前に企画立案されたものだとすると

これが事実かどうかは、アメリカ国内での聖火リレーの妨害で有る程度の判断ができると思います。


私は大統領選挙よりも、やはり対テロ戦争の方が関係していると考えています
大統領選挙は突発事故(事件)が無い限りオバマで決まりでしょう。

米朝協議を見ても判るように、アメリカは何時も、二つの相反することを同時にやっています。
どちらが主流で、どちらが傍流か、?どちらが本音で、どちらが見せ掛けか。?
日本に多く生息する、アメリカ教信者達は、アメリカの良い面だけを見て判断するから何時も間違ってばかりいる。
今回の抗議行動も中国の面子を潰すことは出来ても、中国政府当局と相手がダライラマでは勝負になりません。
歴史や伝統が有ろうが、無かろうが、リチャード・ギア等のハリウッドに支持者が居ようがカルト教団は所詮カルとですよ。
何故生き神様にひどい目に遭った日本の左翼護憲派までが、生き仏ダライラマを人格者扱いするのか不思議でならない。
返信する
ダライラマ制度 (渡辺京二)
2008-04-10 23:55:36
ダライラマ制度は文明ではなく”文化”なのです。
活仏制度に対する批判は山口瑞鳳先生が的確な考察をなさっています。
ご一読下さい。
一度ダラームサラまでお出かけになりテンジン・ギャッツォ氏にお会いになってからご判断なさってはいかがでしょうか?
一面識もない方の人格を風聞のみで否定するのは、それこそご自身の人格に関わることかと思われます。
返信する
渡辺京二さん。 (ブログ主)
2008-04-11 11:31:52
コメント有難う御座います。
渡辺京二は本名なのでしょうか。?本名で無いなら実在の人物名をHNに使うのは感心しませんね。以降のコメント投稿からは適当なHNを考えられてからコメントしてください。
このブログ名は、渡辺京二氏の名著『逝きし世の面影』から借用したもので、この本は膨大な資料から150年前の日本及び日本人の、今では忘れられた実像を描いたものです。
150年前なら、普通の一般市民が誰でも知っていた事実が、今では全ての人々に忘れられた〔書き換えられた歴史)を丹念に拾い上げた名著です。
このブログの趣旨も同じで、この本と同じような観点から物事を取り上げようと考えています。
150年前ではありませんが、数十年前の普通の日本人なら誰でも知っていた事実や知識。しかし今では忘れ去られている半世紀前の真実を書き残したい。

山口瑞鳳氏は宮崎哲也氏と共に、ゲルグ派の立場でニンマ派の修行をした中沢新一氏や『死者の書」を批判していた人で到底公正な考え方や立場の方ではありえませんが、ここでは教義問答をする心算もその必要性も感じません。

政治家で封建領主でCIAから資金援助されていたダライラマを批判しているだけで、テンジン・ギャッツォ氏個人に対して一言も批判していません。
面識の無い人物の批判が出来ないようでは、政治ブログは一部の政治家か政治部の記者しか書いてはいけないことになります。
何時からか(多分80年代から)ダライラマは政治家や最高権力者や封建領主の顔を隠して、穏健な一宗教者の顔だけを世界に宣伝していますが、このブログのもともとの趣旨は、みんなが忘れている過去の常識を掘り起こすというものです。
返信する
先に書かれてしまいましたが (kaetzchen)
2008-04-11 12:02:09
偽「渡辺京二」さん,知ったかぶりはいけませんよ.あなたの記事,あちらこちらにボロが出ています.

「文明」と「文化」の違いが分からないと言いますが,それではダライ・ラマ制度の「文化人類学的考察」でもご披露されては如何でしょう.恐らくそれだけの知性はないものと想像されます.

ダライ・ラマ氏が米国の資金で政治活動をしていることは明確な事実です.日本に来た時の旅費は果たして誰が払っているのでしょうか.幾ら故山本七平のマネをしても,簡単に底が知れてしまうようなウソはつかないほうが賢明かと思われます.
返信する

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