『蟹(かに)は甲羅(こうら)に似せて穴を掘る』と言うが、どうして日本では大昔から右翼も左翼も、自民党から共産党まで誰も彼も、『政治や科学に対する宗教の優位』などの世界(もう一つのアメリカ)はこの世では『絶対にあり得ないことだ』と思ってしまうのだろうか。
世界は広く、『日本基準』とは正反対の『政治や科学に対する宗教の優位』を信じて疑わない人々(原理主義)が沢山いることを、政治を考える上で我々は一時も忘れてはいけない。
宗教(ejnews)
2009-11-24 18:32:25
EUは欧州共同体と言う名前ですからオットマントルコ帝国の後継国家であるトルコ共和国をEUに参加させるのにはやはりタジタジとする欧州人もいるのでは?最後のイスラムの脅威はオーストリアでヨーロッパ連合軍とオットマントルコ帝国軍との間で戦われやっとの事でイスラム勢力のヨーロッパへの拡大を阻止したと言う恐怖の歴史が欧州人の間には未だ残っているのでは?(オーストラリアでのトルコ軍に対する勝利を祝ってトルコの旗三日月をパンにして食べたのが現在のクロワッサンの始まりでマリーアントワネットがルイと結婚しフランスに持ち込み今ではフランスのクロワッサンが有名になっているのは有名な話ですよね。)
何回も言うようですが、1953年に起こったモザデグ首相に対するクーデター等の国内批判を恐れた米政府が社会歴史教育水準を落し社会不安が起こった時に現在のアメリカ人は合理的思考が出来ない人が多い事が宗教を利用した権力の亡者に利用されているのだと思います。
彼等は他に頼る物が考えられないので宗教に頼るのです。昔なら労働組合とか反政府運動とかアンダーグラウンド活動とか考えられたわけですが、政府の国民を無知にさせて支配すると言う政策が右翼にとって見れば50年以上上手く機能して来たと言う事なのでしょう。唯国家の発展として有利な政策であった訳ではなく経済支配層の“オリガーキー”を存続させる為の政策なのです。
其れよりもアメリカの問題はソシアルダーウイニズムの方がもっと悪影響を与えていると思うのです。“強い物が生き残る”と言うダーウインの進化論を社会学にこじつけた人々の思想ですが(ナチの根本思想で有名)無学な右翼キリスト教徒をコントロールしているのは此のソシアルダーウイニズムを理由に富の蓄積の理論的に擁護しようとしているアメリカの富裕資本層で、コック家等が代表する此の集団は彼等の莫大な富を社会支配の為に湯水の様につかっているのです。彼等の資金は右翼キリスト教NPOやフロントグループに流れていて大きな社会問題です。
『歴史認識に問題が・・・・』
(逝きし世の面影)
ejnewsさん、コメント有難う御座います。
ejnewsさんの、『社会ダーウイニズムが大問題である』との考え方には全く異議は無く、私もそのように考えていますが、ただ、残念ながら一連のejnewsさんの『宗教』のコメント群をもう一度読み返してみると、大事なところで根本的な歴史認識に違いが有るようです。
現在の欧米のキリスト教徒達がイスラムに対して独善的な優越感からの差別意識は持っているのは事実ですが、ejnewsさんが言われる、その正反対のイスラム(トルコ)に対する『何らかの劣等化をもっていると』の事実は全く有りません。
(ちなみに、高度成長期に大量のトルコ人労働力を導入したドイツでは人口の1割はトルコ系ですが、イスラムやトルコ人移民に対するひどい差別例の話は数多く聞くが、その逆の『トルコ人に対する劣等感』などは今初めて聞く話であり、到底それが真実とは思えません。)
其れは現在の話ではなく『数百年前の話』で、そのときは真実だったかもしれませんが今の政治や社会の『何か』を説明できる説とは到底思えません。
また何度もejnewsさんが言及しているイランのモザデグ民族主義政権崩壊の原因がアメリカの差し金であるとの説は、日本の左翼知識人では知れ渡っているかもしれませんが、日本人全体から見れば極少数で、アメリカ人全体を考えればもっと少ない数字し出て来ません。
アメリカから遥か離れたイラン政権転覆策動などは、当該国では大問題ですが、アメリカ国内では数限りなくあるアメリカの軍事や外交の一エピソード程度以上の意味を持ちません。
情報とは双方に対等ではないのです。
(ちなみに日本でも一番近い200キロしか離れていない隣国の朝鮮王宮内で王妃を日本の官憲や暴徒が惨殺した閔妃暗殺事件は朝鮮では誰でも知っているが、日本で知っている人は極少数です)
遥か離れた地球の反対側のイランの1953年のクーデターなどよりも、その5年後の1958年までアメリカでは聖書の記述とは違うと言う理由で、『科学』(進化論)の公立学校での授業が禁止されていた事実の方がより重要ですよ。
進化論が3分の1で聖書の記述どうりの創造論が3分の2であるアメリカの現状は、ejnewsさんのように科学と宗教が半分半分と言った>『其のアメリカ人の教授も乱暴・・・』<どころか、可也贔屓目な判断ですよ。
>『実際は多くの人が宗教は習慣的な物でどっちでもよく・・・』<
なども、『科学の領域への宗教の侵犯』が一般大衆が平気で日常的(習慣的)に行われている憂うべき実態を物語っています。
ejnewsさんのように『習慣的』で有るから許されると(問題なし)するのは根本的な間違いであろうと思います。
何故ならそのような『科学の世界(領域)に対する宗教の侵犯』を許している国は、世界中でアメリカ以外には有り得ないのです。
現実の教育問題としてサラ・ペイリン共和党副大統領候補などは公教育において聖書の創造論を進めようと運動しています。
西ローマ帝国と蛮族の話とかローマ帝国はコンスタンチヌス帝、英国とロスチャイルド家の話なども話が一面すぎていくつかの異論がありますが、とくに『スペインで特に酷かった宗教裁判』などは全くの欧米プロテスタント側の政治宣伝に近い話で、当時のカトリックは、ルネッサンス期のプロテスタント諸派の行った宗教裁判から見れば随分寛容です。
ドイツでは宗教裁判から生き延びる事はほとんど不可能ごとですが、酷いと有名な問題とされている初代審問官トマス・トルケマダの異端審問などのスペインの宗教裁判では死刑判決は総数的に少ないし比率も極低い。
インカ帝国やアステカ帝国を滅ぼしたスペインの印象があるので、過酷な植民地政策とか人種差別のスペインとの話を信じている人が多いが、これは『政治宣伝』で歴史的事実とは微妙に違う。、
これらは後にスペインやポルトガルに勝利するイギリスやオランダが意識的に流したプロパガンダの類で、目的は自分達の正当化の為に行なわれ現在に続いている。
現実はプロテスタントの英国やオランダの人種差別の過酷さ残酷さはスペインなんか足元にも及ばない。
事実の伝説(プロパガンダ)とは大違いで今の世界の現状を冷静に判断してください。
スペイン人が入植した地域は現地人との混血が進み中米では人口の半分近くを占めていますが、プロテスタント系の入植地ではほとんど先住民との混血は進まずその代わりに徹底的なジェノサイドを行って民族が絶滅している。
歴史認識に間違いが多すぎます。
ejnewsさんの特異な持論である黒死病による人口減少が社会進歩の原動力であるとする説や、クロポトキンやバクーニンなどのロシアの無政府主義者の考えが現在でも先進的な考え方で人々から支持されるなどの特異な理論は妄想に近く到底一般には支持されないでしょう。
無政府主義者と社会主義者との論争は日本では100年ほど前に盛んに行われていたが、当時でも無政府主義の敗北で終わっています。
何故無政府主義が論争に負けたかと言うと、今日のアメリカの原理主義者と同じで選挙の無視とか現在のテロリズムにも共通する直接行動主義などが、客観的な科学的事実との整合性に欠けていたからですね。
(ブログ主)
『イスラム勢力の拡大の恐怖』『クロワッサンはトルコの三日月』等のことは有名な事実ですが、現在の資本主義社会以前の遥か数百年前の故事で、しかもこの歴史を『宗教』というピース抜きに語れるでしょうか。?
全く不可能ですよ。
>『欧州人の間には未だ残っているのでは?』<などと仰っていますが、これを『純粋な政治問題である』かの様に解釈して居られるようですが、そもそも前提が間違っていますよ。
これ等は帝国同士の戦争であると同時に宗教戦争でもあったことは否定できない。
だから何百年も前の戦争の恐怖の記憶が絶えることなく今日まで生き続けている。
>宗教を利用した権力の亡者に利用されている・・。
彼等は他に頼る物が考えられないので宗教に頼るのです。<
宗教(原理主義)と世俗の政治の癒着、共棲関係を問題にしているのであり『宗教だけが悪い』などとは主張していませんが、信者にとっては『宗教の持つ社会的影響力』は絶大であり無視するべきではない。
>『宗教を利用した権力の亡者に利用されている』<だけであるかの様な主張は感心しません。
宗教の持つ巨大な影響力を決して軽んじてはいけません。
アメリカでは、政治と宗教は相互に補完し合う相関関係にあり『卵が先が鶏が先か』程度の話で、何れがより重要であるかなどは議論する事自体にどれほどの意味があるのか。?あまり意味は無いと思います。
アメリカのキリスト教原理主義が単に自分達が科学的知見を受け入れないだけでなく、無謀にも『科学』に戦いを挑んでいるのです。
『キリスト教は別格だ』としてサラ・ペイリン元副大統領候補など米国のキリスト教原理主義者は『学校の生物(科学)の時間に進化説だけでなく旧約聖書の天地創造説も教えろ』とマジで要求している。
これでは科学者も黙ってられません。
確かに『統計の正確さ』は誘導されたり分からない部分もあり、政権やマスコミへの影響力が実数よりも大きく見せてしまうということはあるかも知れません。
しかし、アメリカに住んでいるドーキンスやセーガンなどの一流科学者が批判するということは、とにかく、批判せざるを得ないほどの、目に余る『憂うべき』現実が彼等の目の前に有るかも知れ無いと考えてください。
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