『神は妄想である』でアメリカにおける原理主義の危険を告発したドーキンスの考え方は基本的に『間違いである』(常に宗教は政治の道具)とのコメントを延々と送ってくれるのですが、これだけ同じ種類の間違ったコメントを繰り返し送られてくると正直迷惑です。
何故こんな不思議な間違いをするのだろうか。
ご自分の思い込み(主観)を優先してしまい、普遍的な客観的事実や社会科学に対する無視や軽視が原因しているのでしょうか。
(ejnews)
2009-11-25 15:12:10
黒死病が社会進歩の単一の原動力といっている歴史学者は一人もいないと思いますよ。黒死病で人口が減少した事は一つの賃金と雇用関係の変化を引き起こしそれによって社会形態が変わっていったと言う説明です。進化と言う言葉でも良いし変化でも良いと思います。実際は同じ事をさしていて其の後社会は顕著に変化したのですから。
クロポツキンやバクーニンを出したのは日本で其の後のリバタリアンソシャリズムの情報が殆どなくクドクド説明する必要が無いからです。日本ではアナキズムとか無政府主義(アナキズムと言うギリシャ語の語源は日本では故意に間違った翻訳がされていて、“支配者のいない社会”と言う意味で政府の無い社会と言う意味ではない)となっていますが、社会主義の一種で彼等は中央集権国家の形態を採るマルキシズムは専制国家になってしまうから社会主義なら中央集権制は避けるべきだと言っているのです。結局議論の勝ち負けは誰が決めるのかは問題ではなく、マルキシズムはマルクスが予言していた様に資本主義の最も発展した西洋社会には発生せず中央集権国家の典型のしかも封建的要素が根強く残っていたロシアで発生し最終的にマルキシズム国家は崩壊しましたよね。バクーニンが既にマルクスの思想をマルクスが政権を採ると専制国家になると予言していますよね。唯、私はマルクスが間違っているかとかクロポツキンが正しいかとか言う議論は無駄だと思っているのですよ、時代は変わりリバタリアンソシアリズムも随分裾野が広がり現代の社会状況に合った変化を続けているのですから。若し興味がおありならアメリカで重要とされているリバタリアンソシャリストの哲学者と著作をお知らせしますが、残念ながら一冊も日本では翻訳されていません。
別のブログで知ったのですが欧米でベストセラーになっているIMF屋ワールドバンクが発展途上国を鴨にし利益を吸い上げる手段としてしか機能せず、IMFやワールドバンクの経済支援を断った発展途上国の国家元首はクーデターで失脚とか暗殺が運命だったと言う疎の様な経済支配にかかわった米人の著作などが日本では翻訳されないと言う事の様で、私も気がついていたのですが欧米で非常に重要視されている著作が日本では翻訳されていない事も多い様です。何か検閲行為の様な物が存在するのでしょうかねえ?
私はクロポツキン特にバクーニンには余り共鳴してはいないのです。リバタリアンソシャリズムは勿論彼等が大きな当時影響を与えたのですがフランスにはプルードン、其の前には英国のウイリアムゴッドウイン、スペイン内乱時の共和国政府の大勢力もアナコシンディカリストで、アメリカだけでも説明出来無い程色々人々がリバタリアンソシャリズムと言う政治哲学の範囲内に入れられています。
マルキシズムのソ連やキューバ、中華人民共和国、北朝鮮、に反し、現在世界各国でリバタリアンソシャリズムの提唱していた労働者が団体で経営するコワップ組織(会社の組織が中央集権ではなく会社に所属している銃強引全てが平等な経営参加権を持つ)が増加しています。特に中南米ではネオリベラル経済主義で経済が破壊された後金融資本から工場を乗っ取ったコワップ組織が成功を収めていると言う事です。
政治的にも中央集権から緩やかな種々の組織に分権と言う方向に向かう事が世界的な傾向にあるようです。
『リバタリアンソシャリズムについてはこの辺にして---------- 』
私はプロテスタントが悪いとかカトリックが悪いと書いてはいませんので逝きし世の面影さんの勘違いだと思いますよ。
私の意見は宗教は政治権力に利用されるもので最終的に力を持っているのは政治権力だといっているのです。
欧州人がイスラムに劣等感を持っているというのも勘違いですよ。私はそう書いていないのですからもう一度読み返してください。
イスラム教が国教であったオットマンとの戦いがオーストリアで戦われ歴史上最後のイスラム圏文化との大決戦だったので欧州人なら誰でも知っているのです。関係ないのですが、面白い話があるんですよ1920年第一次大戦度フランス領になっていた元オットマントルコ領シリアの王ファイサルを鎮圧する為派遣されたフランスの陸軍将軍アンリグーローはファイサル軍を破った後クルセイダー時代のイスラム側の英雄サラディンのお墓に行って墓石を蹴りながら『オイ!サラディン起きろ!クルセイダーが帰ってきたぞ!此れでクルセイドは御終いだ!十字架が三日月に勝ったと言う事だな!』と言う話が残っているのですよ。つい最近お隣さんの中華人民共和国中から来ている国人(30代前半)と徐福の話になり御互いに『歴史は面白いなあ!』と言う事で話は終わったのですが、兎に角、欧州人の中には当然『EUにトルコねえー!?』と思っている人は多いと思いますよ。其れが宗教から来ているのか、単に日本がビルダーバーグ会議に参加出来ない様に欧州の機関と言う事が原因なのか、トルコも日本も元々ヨーロッパではないし歴史的に敵対関係に在ったのですから仕方が無いとは思うのですが?
スペイン、ポルトガル等の殖民地は英国、オランダの殖民政策と違い女性人口が植民地に少なく現地住民の女性とセックスをする事が常識だったとか、スペイン、ポルトガルが既に探検しその結果原住民が抵抗力の無い病原菌で死んだ後英国やオランダの殖民が始まったとか、ポルトガルのブラジル植民政策はアメリカの黒人奴隷よりも待遇が悪く死亡率が極めて高く常に新しい奴隷をアフリカから輸入する必要があり結果としてブラジル黒人社会では常にアフリカ文化が絶える事が無く現在の非常にアフリカ的なブラジル黒人文化になったとの事です。其れに較べるとアメリカ黒人奴隷はアメリカで生き延びる確立が高く次第にアフリカ文化は北米黒人奴隷の間で消えていったとされています。ベルギーのレオポルド2世による20世紀初期までのコンゴ植民地での残酷さは有名ですがベルギーはカトリックなのです。つまり時代や政府の政策、支配に使った方法、武器の相違によっても状況は種々様々だと言うことのようです。
(ブログ主 )
ejnewsさんは過去のご自分の記事やコメントで繰り返し繰り返し、黒死病での人口減少が社会進歩の原動力だったのと普通の社会科学とは異質の理解し難い特異な主張を為さっていますよ。
『事実とは違いすぎる』との私の反論にもかかわらず、人口減少が賃金上昇に繋がるとも主張していた。
これ等は普通の歴史学や経済学の常識とは正反対であり、『間違いである』と何度も私が指摘しましたが忘れたのでしょうか。
基本的に此処では無政府主義について批判する心算もありませんが、現在の日本においては(多分アメリカでも)無政府主義は真っ当な政治思想ではなく、非常に好意的に解釈しても空想的(観念的)理想主義です。
現実の経済学の延長線上にあるマルクス主義のような、現実の経済や社会、歴史を分析(検討)して出来上がる社会科学では有りません。
無政府主義が一定の評価を受けていたのは大正時代までで、今の日本の一般市民にとっては、残念ながら今では無政府主義は超過激な危険思想と見られるか、それとも嘲笑の対象程度でしか有りませんね。
(ソビエトについて)
『ソビエト革命の失敗』の原因や理由には諸説あるが、私はソビエトと言う国家名称にその秘密の一端が隠されていると思っています。
普通、国家には地域とか民族とか何かの固有名詞が付いているがソ連にはそれが無く、代わりにソビエト(会議)と言う普通名詞が使われていた。
マルクスが予見した資本主義から社会主義の移行は、資本主義の成熟が条件ですが、ロシアには封建制の遺物の農奴制まである遅れた資本主義国にすぎなかった。
では何故遅れたロシアで最初の社会主義革命が成功したのか。?
この最大要因とは、『国家とは公的な暴力装置』であると定義した政治学者マックス・ウエーバーの仮説が正しかったからでしょう。
巨大な陸軍国家であったロシアでは第一次世界大戦敗北後に武装したままの軍隊が、大量に祖国に帰還する。
この時に軍(暴力装置)を掌握していたのは正式な軍組織の指揮命令系統(軍将校)などでは無くてソビエト(兵士会議)だったのです。
同じような例は矢張り敗戦した陸軍国ドイツでもロシアと全く同じ現象が起きていたのです。
武装解除されることなく武器を持ったままの兵士が大勢隊伍を組んだままで祖国に帰還するが、この暴力装置は通常の国軍のような中央集権ではなくなっていたのです。
政府に対する絶対的な不満がある時に、押さえつける国家の暴力装置が弱まり、対照的に一般市民側が武器を持つ条件では、ロシアのように自動的に暴力革命が起きてしまうのは偶然ではなくて必然でしょう。
ドイツで州政府段階ではソビエト革命が成功するがロシアのような全国レベルでなかった為に、その後に地主や資本家階級からの武力攻撃にあい崩壊している。
この歴史的事実からロシア革命の軍事委員だったトロツキーは世界同時革命で無いとソビエト政権は崩壊すると主張したのですが、この問題は、語りだすと長くなりそうなので別の記事を書きたいと思います。
>『私はプロテスタントが悪いとかカトリックが悪いと書いてはいません・・』<。
(ブログ主)
そもそもの議論になっている記事は基本的にに原理主義と科学や政治との関係について書かれたものです。
この場合の原理主義とはアメリカの場合に、具体的にはプロテスタントの一派である福音派を指していますが、しかし記事の趣旨とは関係ない(カトリックが悪いとの誤解を与える)ejnewsさんお余分なコメントがあったことは事実ですよ。
>『私の意見は宗教は政治権力に利用されるもので最終的に力を持っているのは政治権力だといっているのです。』<
(ブログ主)
その思考方法は政治ブログの基本であり前提となっていますが、この記事の趣旨(アメリカの原理主義の問題点)や『政治ブログとは何か』との基本を勘違いしています。
最終的な権力としての『政治』の上位に『宗教』を据えようと努力している原理主義勢力の問題点を論じているのです。
そして宗教の政治権力の優位とは、日本では大昔からの伝統ですが欧米一神教世界では極最近になってからの原則です。
それ以前はガリレオ・ガリレイの地動説の宗教裁判の例の様に『宗教』とは科学をも支配する絶対権威だったのです。
勿論政治権力も支配していた。
原理主義者にとっては我々一般の常識とは正反対の『宗教>政治や科学』だと信じているのですよ。
そしてこの記事は、その原理主義を書いているのですが、今のような『そんなものは存在し無い』との態度は不真面目でもあり、本来は議論する態度ではない。
因みにバチカンのローマ教皇庁が地動説の正しさを認めてガリレオが名誉回復したのは1992年のことで、宗教裁判から400年ぶりにようやく先の前教皇ヨハネ・パウロ2世が謝罪しています。
現ローマ教皇ベネディクト16世は枢機卿時代に『ガリレオ裁判は正当だった』との狂信的な発言をしたことで知られているが、2008年に『自然の法則は神の業に対する理解を促した』と間接表現ながら、同教皇としては初めてガリレオの研究を公式に認めている。
彼等宗教者にとっては、我々日本人の世俗な一般市民とは正反対で『宗教>科学や政治』の価値観になっているし、『宗教』の科学や政治に対する優位を少しも疑っていない。
我々のような世俗的な考え方の日本人知識層には、自分以外の価値観持っている人々(原理主義者)の存在を無視す傾向強く、そのために政治的な判断を根本的に間違うのです。
>『欧州人がイスラムに劣等感を持っているというのも勘違いですよ。私はそう書いていないのですからもう一度読み返してください』<
(ブログ主)
全く事実に反する不思議極まるコメントで、誰一人も到底納得するものは無いでしょう。
延々と送られてくるコメントの趣旨は一貫していて、今回『私はそう書いていない』と否定している『欧州人のイスラムに劣等感を持っている』話ですよ。
ご自分の書いたコメント内容を、御自分で良く読んでください。
事実と主張の違いの大きさには真底がっかりで不愉快。
ejnewsさんは前回のコメントで、>『オットマントルコ帝国の後継国家であるトルコ共和国をEUに参加させるのにはやはりタジタジとする欧州人もいるのでは?』<とか、
>『最後のイスラムの脅威』<とか、
>『やっとの事でイスラム勢力のヨーロッパへの拡大を阻止した・・・恐怖の歴史が欧州人の間には未だ残っているのでは?』<とか
>『オーストラリアでのトルコ軍に対する勝利を祝ったのがクロワッサンの始まり』などと繰り返していた。
『欧州人がイスラムに劣等感を持っている』などと主張したのは私ではなくてejnewsさんですよ。
その主張に対して『一般市民は優越感だけであり(ejnewsさんの主張する)「イスラムに対する劣等感」は間違い』と何度注意しても聞き入れなかったのが事実ですよ。
今更『そう書いていない』と言われても困りますね。
今回のコメントでもオスマントルコなどイスラム教勢力の『脅威』や歴史的な『恐怖感』などが繰り返し語られていますが、オスマントルコの500年の歴史の中で最後の100年だけは欧州のキリスト教勢力に文化的にも軍事的にも負けるのですが、それ以前数百年は逆に圧倒的な優位にあった。
トルコに勝利したキリスト教のイスラムに対する差別感(優越感)は極最近の出来事であり、それ以前の長い長い歴史的な力関係は、矢張り癒しがたい。(庶民層が「知らない」この事実は知識階級に限定すれば逆に「良く知られた」事実です)
イスラムに対するキリスト教の『感情』は、このことを無視しては成り立ちません。
純粋な優越感(差別感)ではなく、その根底に劣等感が潜んでいるのです。
そのことは御自身のコメントの数々のエピソードが物語っています。
それを今更、否定されても何とも興ざめですね。
>『トルコも日本も元々ヨーロッパではないし歴史的に敵対関係に在ったのですから仕方が無いとは思うのですが?』<
(ブログ主)
其れを言ってはお仕舞いです。
日本がEUに入りたがった事実はありませんが、トルコは大違いで創立当時から入りたくて入りたくて必死なのです。
敵対関係云々ならば統一欧州の理念はまさに『敵対関係の解消の為』でありドイツとフランスという、つい最近世界大戦を2回も戦い欧州全域を焼け野原にして数千万人も殺した事に対する反省です。
トルコがキリスト教に敵対的だったのは大昔の話ですよ。
>『ポルトガルのブラジル植民政策はアメリカの黒人奴隷よりも待遇が悪く死亡率が極めて高く常に新しい奴隷をアフリカから輸入する必要があり結果としてブラジル黒人社会では常にアフリカ文化が絶える事が無く現在の非常にアフリカ的なブラジル黒人文化になったとの事です。』<
(ブログ主)
そんなことを平気で書くから『カトリックを差別している』と無関係な他人から思われるのです。
その『事実』が何を意味しているのかと、少しは科学的に考察してください。
プロテスタント(ワプス)が天下を取っているアメリカでは基本的にプロテスタント側の視点で歴史が描かれるのは、ある意味当たり前なのです。
ブラジルなど中南米ではハイチを除けば黒人が多数派になる事はありませんがアメリカ南部では黒人奴隷が白人人口を凌いでいた地域は多くあったのです。
そして当たり前ですが、黒人奴隷の値段は牛や馬より遥かに高価だった。
それなら遠くアフリカから手間隙かけて苦労して連れて来るよりも手近かな国内で繁殖さした方が安くつく。
プラグマティズム全盛のアメリカでは中南米では見られない戦慄すべき黒人奴隷の人間牧場が作られアフリカ産ではなくアメリカ産奴隷を大々的に繁殖させた恐るべき歴史があるのです。
資本主義的な費用対効果を考えるなら、当然そのような方向に向かうのは偶然ではなく必然なのです。
>『ベルギーのレオポルド2世による20世紀初期までのコンゴ植民地での残酷さは有名ですがベルギーはカトリックなのです。』<
(ブログ主)
また、其れを言う。
其れを言うからカトリックを・・・・・・・・以下、前回に同じで同文。
何故ベルギーという国家が出来たのか、歴史的な考察を無視している。
元々はオランダ領だったのですが南半分がベルギーとして独立する。
理由は別に民族問題でベルギー人がオランダ人から独立したのではなく宗教がプロテスタントとカトリックに分かれていたので本国オランダから離れてカトリック教徒がベルギーを建国する。
それでベルギーの北半分は今でもオランダ語で後の南半分はフランス語圏と小さな国なのに主要言語が別々の構造になっている。
ベルギー領コンゴはベルギー王個人の持ち物とされたのですが、この国王はドイツ人で敬虔なプロテスタントですよ。
余りに過酷な植民地経営なので人口が激減する。あまりな悲惨なコンゴの有様に帝国主義全盛の当時でも周りが見かねて国王個人からベルギー国に所有が代えられています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます