2008年5月25日~29日、地球に関する科学者共同団体48学会共催による国内最大の学会『地球惑星科学連合大会』で「地球温暖化の真相」と題するシンポジウムが開催されていた。
このシンポジウムで行われたアンケートによると、ICPPの主張する20世紀における人為起源CO2温暖化説の真偽以前に、そもそも『21世紀は一方的に温暖化する』と主張する科学者は10人に1人しかいなかった。
10人のうち2人は『21世紀は寒冷化の時代で有る』と予測して、残りの7人は『わからない』と考えている。
『古代文明と気象の関係』
『古気象と文明の盛衰の関係』を研究してきた研究者は、温暖化は文明の興隆の主因(食料増産)であると考えており、逆に寒冷化は国家を崩壊させ、世界を動乱の時代に導く原因になるとしている。
二酸化炭素は植物にとってかけがえの無い食料であり、全ての動物はその上に成り立っている。
したがって、二酸化炭素が無くなれば植物は絶滅し、我々動物も絶滅する。
地球大気に残された貴重な『資源』である二酸化炭素の量は、すでにあとわずか380PPMに減っているとも解釈できる。
『地球温暖化の犯人探し』
マスコミでは、地球温暖化が『環境問題』の最大でしかも緊急な問題で有ると報道されている。
極地の氷が解けかかっている。南太平洋の島国が沈みかかっている。日本が熱帯化してマラリヤが大流行する。等の過剰な驚かせかたの、あざとい報道姿勢が見られるが30年間続く温暖化の警告で有るので仕方が無いとされていた。
1988年、地球温暖化に関する化学的な研究を収集、研究する為の組織として『気象変動に関する政府間パネル』ICPPが設立される。
最初、地球温暖化の原因と疑われたのは太陽だった。
そもそも地球が温暖な気候を維持していられるのは、太陽からの熱エネルギーが原因なので、太陽原因説は余りにも当然な考え方であろう。
太陽活動の強弱は太陽黒点である程度わかるが、黒点数の増加は温暖化の一割程度しか説明できない。
そこで目を付けられたのが二酸化炭素であった。
『何故二酸化炭素が温暖化の主犯となったのか』
太陽系の中で地球と最も近く最も大きさが似ている金星や火星の研究が進み、平均気温15度Cの地球と余りにも違う、地表で500度Cにも達する温暖化の原因が、大気組成の違いで、96%にも達する二酸化炭素で有るとされている。
僅かに大きい地球は一気圧で有るが、金星は地表付近で90気圧もあり、この濃密な大気による圧倒的な温室ガス効果が500度Cもの高温を金星にもたらしていた。
大気中の『二酸化炭素』は地球の温度を決める上で重要な役割を果たしているとされた。
『地球の原始大気の組成』
原始の地球での大気組成は現在の金星と良く似ていて、殆んどは二酸化炭素であとは僅かの窒素であった。
気圧は数百気圧にも達して、大気組成も気温も現在の金星と同程度の良く似た双子の惑星であった。
原始地球の大気の主成分(96%)であった二酸化炭素は、その殆どが炭酸カルシウムとなって大気中から取り除かれ、現在0・038%まで減少している。
地球大気から CO2 を取り除く重要な働きをしていると考えられているのが、大気・陸・海をめぐる水の循環である。
大気に含まれている CO2 は炭酸として雨水に溶けこむ。
炭酸を含む雨が陸地に降ると、陸地の岩石が一部溶かし出される。
雨水は溶かし出した成分とともに河川から海へと流れ込む。
海に流入した水は再び蒸発して雨となるが、岩石から溶かし出された成分は蒸発しないために海に蓄積してゆく。
やがてその濃度が一定値以上に達すると、炭酸カルシウムなどの炭酸塩として海底に沈澱する。
こうして気体だった CO2 が固体の岩石(石灰岩)に生まれ変わるのである。
現在ではサンゴなどの殻を作る生物が炭酸塩の沈澱を促すのに重要な役割を果たしている。
38億年前の生命の誕生と光合成の開始が、二酸化炭素の消費と酸素を作り出し長い時間をかけて地球大気は劇的に変化していった。
固体化した炭酸塩を炭酸ガスとして大気に放出すれば、膨大な大気圧で強力な温室効果が発生し、現在の金星と同程度の灼熱の地球になるらしい。
>大気中の『二酸化炭素』は地球の温度を決める上で重要な役割を果たしているとされた。
「温室効果」というのは、もういちど廃熱を回収するという熱の【不可逆過程】に反する【第二種永久機関】です。
金星の大気はCO2 96.5% 厚さは地球(対流圏11km)の7倍です。75kmくらいでしょうか。
金星の「放射平衡温度」つまり太陽による最高可能温度(表面温度)は、225k(-48℃)です。
(因みに地球の放射平衡温度・表面温度は255k、-18℃@5500m。地表の温度は15℃@地表近辺)
気温はすべてが500℃近い高温なのではなく、地表が気圧、温度とも最高で、地表にて460℃、90気圧。
高度が高くなるにつれ、気圧も温度も急激に降下し、地上50kmでは地球と同じ1気圧で、75°Cとなります。
70kmでは、-43°C、0.037気圧です。100kmではー112 °C 0.000026気圧です。
金星の下層大気(地表から50kmまで)では、地球と同じように「気圧」による大気の「温度減率」が存在するのです。
温度分布は、平均温度減率が7.7K/km程度のほぼ線形的な値を示していると言います。
つまり、之はまったく地球と同じです。「気圧」(重力場)の影響による“典型的なもの”でしょう。(⇒ボイル・シャルルの法則)
気体に関係なく、上空に行くにつれ気圧が下がるので、温度が下がる。[PV=nRT](体積V:一定)
ちょうど、加圧して温度上昇させる“ヒートポンプ”のようなものとかんがえればいいでしょう。(熱力学第一法則)
http://www.wainet.ne.jp/~yuasa/flash/1stLawofThermodynamics.swf
地球の場合、地球の平均温度:-18℃@5500mが地表で15℃になる、この差33℃は気圧(1気圧・1013Hp)によるものです。(重力場×大気の全質量 ⇒1気圧)
1気圧で33℃ Upですから、単純に考えても90気圧では相当高温になるでしょう。
「温室効果」というのは、自然の摂理たる熱力学第二法則に反する第二種永久機関です。実在できません。
之は地球上であろうと金星上であろうと一緒です。上空ほど温度が低いので、上から下を暖めることはできない。(熱力学第二法則)
《熱力学第二法則》:“熱”は温度が高いほうから低いほうへ一方的に流れる。
⇒「温室効果」というのは、低温(空)から高温(地表)を暖めるということです。
また、金星のような高い気圧になると、「放射」ではなく「伝導」や「対流」が主体になります。
しかし、金星大気には地球のような大気や、水・水循環のような冷却機能がないのです。
「温室効果」(再放射・逆放射)云々と言うのは空想科学の世界でしか存在できません。
また、二酸化炭素にエネルギーはないし、熱を溜めるなどということもない。
高度(km) 気温(°C) 気圧 (地球=1)
0 462 92.10
5 424 66.65
10 385 47.39
15 348 33.04
20 306 22.52
25 264 14.93
30 222 9.851
35 180 5.917
40 143 3.501
45 110 1.979
50 75 1.066
55 27 0.5314
60 -10 0.2357
65 -30 0.09765
70 -43 0.03690
80 -76 0.004760
90 -104 0.0003736
100 -112 0.00002660
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E6%98%9F%E3%81%AE%E5%A4%A7%E6%B0%97
『ウィキペディア(Wikipedia)』
・金 星 CO2 96.5% 90気圧 470℃
・地 球 CO2 0.04% 1気圧 -18℃
・火 星 CO2 95.0% 0.007気圧 -43℃
ヒートポンプは低温ガスをコンプレッサーで高温高圧にして高いお湯を取り出すものです。
金星は丁度ヒートポンプ(90気圧)と同じ高圧ですから高温になります。
一方火星は気圧が地球の0.7%という希薄なものゆえ、太陽以外の恵みがほぼ皆無なのです。
炭酸ガスが金星と同じでも氷の惑星です。
火星と違うのは地球は質量があるため大気があって、仕事(断熱圧縮効果)による昇温(大気の質量効果)あるからです。
そもそもが、空気中0.03%しかない二酸化炭素がたとえ倍になろうが、半分になろうが、地球の気温には一切関係ありません。
「二酸化炭素」自体が 、「テレビゲ-ム」における「コイン」のような実体を持たない、ダミー(二酸化炭素デリバティブ)になってしまっています。
ダミーをいじくってもいたしかたありません。
そもそも「低炭素社会」とか、「カーボンニュートラル」とかは、「二酸化炭素デリバティブ」とかの欺瞞ビジネスのための目くらましツールでしかないでしょう。
国民は現在も毎年数兆円規模の莫大な税金が、ロシア・中国・ヨーロッパなどに秘密裏に支出されていることは知りません。
そのカネがどこに支出され、どう使われたのか、どういう効果が有ったのか、無かったのかなど、それを知ったら(情報公開)、国民の考えも変わるはずです。
現在【低炭素社会】などを標榜しているのですが、誰も“二酸化炭素の”削減などしているとは思えない点が問題なのです。
殆どが“二酸化炭素”ではなく【電気の使用】のことです。
地球の気温を決めているのは、
①太陽エネルギー(太陽定数)
Max -18℃@5500m
②地球固有の《重力場》(気圧に関係)
15℃@地表
-18℃ ~+15℃=33℃
・いわゆる「温室効果」33℃分です。(熱力学第一法則)
この②が無い(二酸化炭素という)のが、「二酸化炭素地球温暖化論」=第二種永久機関です。
空(低温)から地上を温めることは絶対できない。
もしこれが可能ならエネルギー問題は解消です・
そして、すべての気象現象は人為の及ばない地球の大気の安定機能なのです。(エントロピー増大の法則)
大気のエントロピー増大の過程を総称して、「気象」というのだと理解すればいいでしょう。
「熱力学第一法則」によれば、気体の温度(内部エネルギーCvT)を上げるには,①加熱と、②加圧(圧縮)の二つがあります。今はやりのヒートポンプはこの②を応用したものです。
この大気圧は、地球の【質量】(6×1024 kg)が作る【重力場】(引力)による。
地球は、太陽の恵みを受けつつも、【氷の惑星】(-18℃)です。
しかし、大気の《質量》とその《気圧》(1気圧)によって、上空に対し常に〔33℃〕高くなるのです。《熱力学第一法則/ボイル・シャルルの法則》です。
http://www.wainet.ne.jp/~yuasa/flash/1stLawofThermodynamics.swf
・シリンダーの模式図で
下の加熱が 太 陽:-270℃→18℃(252℃)@5500m
右の圧縮が 重力場:ー18℃→15℃ (33℃)@地上
圧縮された気体は、圧縮(P)されない気体より温度(内部エネルギー、T)が高い。(PV=nRT)。
上空では気温が低くなるのはこのためです。さらに無重力の宇宙空間では、限りなく絶対零度に近い温度(3K,-270℃)になるのです。
因みに、「二酸化炭素温暖化」は「再放射」(逆放射)ということに依拠するのですが、これは上空の低温から地上の高温を加熱するというものです。
熱は高いほうから低いほうへ一方的にしか伝わらない。
この簡単な“摂理”(熱力学第二法則)に反することは存在できない。
この「二酸化炭素温暖化」(「再放射」)は、この摂理に反する「第二種永久機関」です。実在できない“空想科学作品”と考えてください。(以下論文も参照)
http://arxiv.org/abs/0707.1161v3
「低炭素社会」とかいうが、重要なことは、二酸化炭素とかは気象と一切関係ない、存在できないものです。
「低炭素社会」といっても、実際誰も「二酸化炭素」を削減しているわけではないのも、このことの証でしょう。
このノーベル平和賞のゴア元アメリカ副大統領やICPPに代表される地球温暖化人為的炭酸ガス説には科学的な事実と政治的、道徳的な姿勢という二つの大きな異なった側面があると考えています。
これ等は別々で『科学的側面』では未だ結果(結論)は出ていず人為的CO2原因説は単なる一仮説にすぎません。
ところが『政治的な側面』では二酸化炭素下手人説で決着がついていて、これに対して異議を唱えるのもは非国民?(野蛮人)扱い。
何とも非科学的(感情論的)な話で、この現象は非常に面白く興味が惹かれます。
この原因はCO2説では、省エネとか環境保護とか今のアメリカ主体の大量生産大量消費のグローバル経済と別の考え方が出てきて『道徳問題』『イデオロギー問題』にも関連しているからではないでしょうか。?
しかも関連する省エネとか環境保護は道徳的には正しい。
関連するものが正しいので人為的CO2説も正しいとされていますが、これでは科学的に正しいとはいえない。
今世界では政治的に何かの大きなすり替えが行われており、その代表例がバイオ燃料など貴重な穀物を燃料とする行為だと思っています。
基本的に人類を含む全ても動物が依存している植物にとっては今の地球環境は寒くて食べ物である炭酸ガスが少ない厳しい住み難い環境で、もう少し温暖化して炭酸ガスが多い世界が望ましい。
地球の全ての生命にとっては今騒がれている『温暖化』ではなく、恐ろしいのは近い将来に必ず訪れるであろう地球寒冷化(氷期)なのです。
そして現在は氷河期に属しており比較的温暖な氷期と氷期の間のわずか12000年程続く間氷期の末期なのです。
二酸化炭素地球温暖化というのは。「最初に温暖化ありき」といって、科学の俎上に乗り得ない、空想科学の産物です。
例えば二酸化炭素に人為起源も、自然起源もありません。自然起源も人為起源も、バイオ(バイオマス)も、人の吐く息もまったくかわりありません。
その経緯(発生経緯]も関係ない、そのときのものがそのときの事を決める。だから産業革命から溜まった・・とかまったく、まったく意味のないことです。
だから「排出」どうのこうのというのも、まったく意味をもたないことです。
第一、二酸化炭素排出削減なんて言ってもだれもCO2の(排出)削減しているわけでもないのです。
やっていることは、「電気の使用」をダミーとした「二酸化炭素デリバティブ」です・。
「排出権取引」とか、「カーボンオフセット」とか「グリーン電力」とか言っていることと、やっていることが違うのです。
だから、「温暖化」なんてどうでもいいのです。
人類は、未だ地球の温度変化データなんてものに到達していないのです。
「地球の平均気温」は上空5500m当たりの温度で、人工衛星しかわからない。人工衛星による測定は1979年からで、下がっているということも言われているのです。
地空の上空家庭用冷蔵庫の冷凍庫の温度(-18℃)、アイスクームの温度です。さらに宇宙は~絶対零度(3k、-270℃)です。
地球は、宇宙の中にあるのです。ある温度を保っているのは重力場(気圧)です。
「重力場」(⇒気圧)でかろうじて「冷凍庫」になるのを防いでいるのですね。だから「温暖化」なんて話はでてこないはずですね。
「地球温暖化」は占いと同類です。日本の歴史も「冷害」との戦いの歴史ということをわすれてはいけない。
「シナリオ」という名の《空想科学文学作品》といったところでしょうか。何の整理もされたものではありません。
温暖化する方が、なにかと都合がいいのでしょう。特に「人為の二酸化炭素」ということによって。
「最初に温暖化ありき」で作った「シナリオ」によってシュミレーションすれば、当然温暖化するしかないのです。でもそれは科学的には何の意味も持ち得ません。
でも、地球は、現実には家庭用冷蔵庫の冷凍庫(-18℃)の中のボールのようなものです。
謂わば《地球は氷の惑星》なのです。温暖化より寒冷化の方が説得力をもつでしょう。
(参考)
・大気温度はどのように決まるか
http://www.sukawa.jp/taikiondo.html
・『地球の平均気温』は意味がない
http://d.hatena.ne.jp/satohhide/20090703/1246625452
・カーボンニュートラルの欺瞞
http://northfox.cocolog- nifty.com/zakkichou/2007/06/post_d05c.html
・「二酸化炭素地球温暖化論」と“トリック”・・「省エネ」と「放射」のトリック
http://www.asyura2.com/08/nature3/msg/308.html
・地球温暖化への疑問
http://e-bozu.at.webry.info/200906/article_43.html
http://northfox.cocolog-nifty.com/zakkichou/2007/06/post_d05c.html
http://www.asyura2.com/08/nature3/msg/312.html
・地球の大気システム・・本当は地球は安定不変のすごいシステム!
http://blog.goo.ne.jp/spiraldragon/e/c72eb362f3313d652117709171931ca4
45億年の地球の歴史では過去の全球凍結(スノーアース)とは違い最近の気候は非常に穏やかであるようです。
ただmこれまで30年間続いていた地球大気の温暖化傾向は去年あたりから逆方向に振れてこれからの寒冷化が心配されます。
そこで、硫黄分の多い燃料を使って大気の上層部に亜硫酸ガスをばら撒いて人為的温暖化を行う案もあるそうですが、何とも罰当たりな話ですね。
バイオエネルギーや原子力発電の推進は温暖化、寒冷化の何れであろうとも人類にとっては危険極まりない未熟な技術体系で冷静な対応が望まれています。
また温暖化論議とは別の話として世界に誇れる『もったいない』の精神のある日本人は矢張り省エネとかエコロジーとか節約(質素倹約?)は大事にしないといけません。
ところがこの質素倹約は、バイオエネルギーや原発とは違い大量生産、大量消費を『善』とする資本主義のイデオロギーとは必ずしも相性が良くないのです。