2人の識者が異なる意見を述べていますので素人の私には判断できませんが国際関係アナリストの北野幸伯さんの意見が正しいことを祈りつつ紹介します。
MAG2NEWSにあった記事を参考に勉強していきたいと思います。
国際関係アナリスト北野幸伯氏、「安倍総理の米議会演説は、成功か? 失敗か?」でなぜ日本が今のような状況になっていったのかということから時系列に書いてあります。
※
まず「背景」を把握しよう
どんな話をするにも、まず背景を知っておくことが大事です。
日本はどんな状況なのか?
アメリカはどんな状況なのか?
世界はどんな状況なのか?
08年、リーマンショックから「100年に1度の経済危機」が起こりました。これ、本当に「1929年からの世界恐慌」に匹敵する危機だったのです。しかし、人類は1929年当時より賢くなっていたので、前回ほどの悲劇は起こりませんでした。
世界の大国は、軒並み大幅なマイナス成長になった。その中で、中国だけは、09年9.2%、10年10.4%、11年9.3%の成長を果たし、まさに「ひとり勝ち状態」になりました(正確にいうと、インドも勝ち組)。これが、中国を「増長」させます。
「アメリカは没落した。わが国は、これから自由に国益を追求できる!」
と確信したのです。
10年9月、尖閣中国漁船衝突事件が起こりました。これをきっかけに、中国は「尖閣はわが国『固有の領土』であり、『核心的利益』である!!」と全世界に宣言します(中国の領土要求は、1970年代はじめからあったが、大声で騒いではいなかった)。日本も対抗措置をとらざるをえず、2012年9月、政府は尖閣を「国有化」しました。これに激怒し、中国では超大規模な「反日デモ」が起こったのです。
問題はこの後です。中国は、どうやって日本に逆襲するのか?尖閣国有化から2ヵ月後、中国の代表団が、(事実上の)同盟国ロシアの首都モスクワにやってきました。そして、「中国、ロシア、韓国、【アメリカ】で、【反日統一共同戦線】をつくろう!」と提案したのです。
ポイントは、「【アメリカ】も反日統一共同戦線に引き入れる」と宣言したことです。
そして、ずる賢い中国は、この戦略を成就させるために、全世界で大々的な「反日プロパガンダ」をはじめました。
韓国は、中国の先陣を喜んでつとめています。ここ2~3年、「慰安婦問題」が大騒ぎになっていますね。これも要するに、中国の「反日統一共同戦線構築戦略」の一環なのです。
中国が罠をしかけたことを知らない安倍総理。2013年12月26日、靖国を参拝しました。
すると、中韓だけでなく、アメリカ、イギリス、EU、ロシア、オーストラリア、シンガポール、台湾などなど、それこそ全世界から非難されたのです。日本政府は、中国の対日戦略を知らないので、「なんでそうなるの??」とわけがわからなかった。だって、「小泉総理は在任中6回靖国を参拝したのに、騒いだのは中韓だけだったじゃないか????」と。
特にアメリカの怒りはすさまじく、ブルームバーグは、「尊大な安倍を懲罰せよ!」などと主張していた。中国の戦略は、まさに成功しつつあった。
そんなとき、安倍総理に「神風」が吹きます。そう、プーチン・ロシアが2014年3月、クリミアを併合してしまった。これで、アメリカは、日欧を巻き込んで「対ロシア制裁」を課す必要がでてきた。
安倍叩きは、ひとまずおさまりました。
しかし、中国の「反日統一共同戦線」戦略はいまも継続中です。中国は今年、「安倍談話」と「憲法改正」問題を大騒ぎすることで、日米を分断させようとしている。そして、今回の米議会演説については、保守派を支持基盤とする安倍総理ができないのを知りながら、「慰安婦問題で謝れ!」「アジア侵略について謝れ!」と圧力をかけていた。中国のプロパガンダに侵食されたアメリカサイドから、そういう要求がでていた。
しかし、また「神風」が吹きました。それが、「AIIB」事件。
中国主導で設立される「アジアインフラ投資銀行」(AIIB)。アメリカが「入るなよ!」と命令していたのもかかわらず、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、韓国などが入ってしまった。なんと57カ国が参加し、大国で不参加はアメリカと日本だけになってしまった。これで日本は、アメリカにとって、「唯一裏切らなかった忠実な友」になった。中国は、「覇権を狙うアメリカの主敵」。韓国は、「裏切り者」。こういう「追い風」の中で、安倍総理の演説は行われたのです。」
長くなりましたがこの流れを考慮して議会演説を読み解いていくと今回の安倍総理の演説は成功したと言えるとのこと。
失敗する演説、成功する演説とは
【間違い1】日本の実績、安倍内閣の実績を延々と話してしまう
【間違い2】中国、韓国の悪口をいってしまう
【間違い3】歴史問題で弁明してしまう
この提言を踏まえて考察するとアメリカとの唯一無二の同盟関係を前面に押し出した総理の演説は議会の心を感動させた。
対してこの演説がアメリカ追従再属国化宣言に等しいと解説したジャーナリストの高野孟さん
ベタベタの「親米派」ぶり
演説の大半は、歯の浮くようなお世辞や米議員心理をくすぐるような外交儀礼的な無駄口を含む「米国礼賛」で占められていて、つまりは自分は歴史修正主義者、すなわち右翼的な反米愛国派などではなくて、あくまで米国の意向に従う忠実な親米保守派なのだということを認めて貰うことに全力を傾注したということだろう。
米国が民主主義のお手本、米国民主主義への無条件の礼賛である。
演説では、「中国」に一度も言及していない。オバマ政権が日本と中国・韓国との和解に心を砕いていることを思えば、それこそ未来志向の立場で日中関係の打開にひと言でも触れるべきだったと思うが、安倍はそれを忌避したどころか、間接的に中国批判を随所に折り込み、言わば嫌みのような形で中国を牽制した。
安倍が填りかねない落し穴
結局のところこの駄文は、一昨年12月の靖国参拝で米政府から「失望」という異例の言葉を突き付けられた安倍が、米国に対して精一杯の愛想を振りまいて汚名挽回を図り、その上で、軍事(集団的自衛権)と経済(TPP)の両面で日米が手を携えて中国に立ち向かうことを世界に宣言することを狙いとしたものである」
この高野さんは個人的に安倍総理が嫌い・・嫌いだからやることなすこと全て否定・・に聞こえる。前での北野さんはアメリカ議会での演説に中韓の話題を出す事は「中国議会でアメリカの原爆非難」みたいなもの、挨拶するのにおべっか言って何が悪い。と、思うのだが・・。高野さんはアメリカより中韓にゴマすれ!!という考えですかね。
識者でも180度違う意見です。安倍総理の演説が評価されるのは何年も先の話になるのでしょうが、高野さんの考えだと中国の属国はOK! アメリカの属国はNO! 極端すぎるかもしれないが簡単に言えばそいうこと。
私は中国の属国になるのは死んでも嫌です。まだ自由社会のアメリカのほうが差別は存在するかもしれないがまだ生きやすい。
中国共産党は差別の極みですからね・・・。方や1日180円で暮らす人、方や4億3千万のフェラーリを事故しても平気な中国人 言い換えればどちらも差別・・・
まだ自由がいいでしょう・・・。ねえ!高野さん
MAG2NEWSにあった記事を参考に勉強していきたいと思います。
国際関係アナリスト北野幸伯氏、「安倍総理の米議会演説は、成功か? 失敗か?」でなぜ日本が今のような状況になっていったのかということから時系列に書いてあります。
※
まず「背景」を把握しよう
どんな話をするにも、まず背景を知っておくことが大事です。
日本はどんな状況なのか?
アメリカはどんな状況なのか?
世界はどんな状況なのか?
08年、リーマンショックから「100年に1度の経済危機」が起こりました。これ、本当に「1929年からの世界恐慌」に匹敵する危機だったのです。しかし、人類は1929年当時より賢くなっていたので、前回ほどの悲劇は起こりませんでした。
世界の大国は、軒並み大幅なマイナス成長になった。その中で、中国だけは、09年9.2%、10年10.4%、11年9.3%の成長を果たし、まさに「ひとり勝ち状態」になりました(正確にいうと、インドも勝ち組)。これが、中国を「増長」させます。
「アメリカは没落した。わが国は、これから自由に国益を追求できる!」
と確信したのです。
10年9月、尖閣中国漁船衝突事件が起こりました。これをきっかけに、中国は「尖閣はわが国『固有の領土』であり、『核心的利益』である!!」と全世界に宣言します(中国の領土要求は、1970年代はじめからあったが、大声で騒いではいなかった)。日本も対抗措置をとらざるをえず、2012年9月、政府は尖閣を「国有化」しました。これに激怒し、中国では超大規模な「反日デモ」が起こったのです。
問題はこの後です。中国は、どうやって日本に逆襲するのか?尖閣国有化から2ヵ月後、中国の代表団が、(事実上の)同盟国ロシアの首都モスクワにやってきました。そして、「中国、ロシア、韓国、【アメリカ】で、【反日統一共同戦線】をつくろう!」と提案したのです。
ポイントは、「【アメリカ】も反日統一共同戦線に引き入れる」と宣言したことです。
そして、ずる賢い中国は、この戦略を成就させるために、全世界で大々的な「反日プロパガンダ」をはじめました。
韓国は、中国の先陣を喜んでつとめています。ここ2~3年、「慰安婦問題」が大騒ぎになっていますね。これも要するに、中国の「反日統一共同戦線構築戦略」の一環なのです。
中国が罠をしかけたことを知らない安倍総理。2013年12月26日、靖国を参拝しました。
すると、中韓だけでなく、アメリカ、イギリス、EU、ロシア、オーストラリア、シンガポール、台湾などなど、それこそ全世界から非難されたのです。日本政府は、中国の対日戦略を知らないので、「なんでそうなるの??」とわけがわからなかった。だって、「小泉総理は在任中6回靖国を参拝したのに、騒いだのは中韓だけだったじゃないか????」と。
特にアメリカの怒りはすさまじく、ブルームバーグは、「尊大な安倍を懲罰せよ!」などと主張していた。中国の戦略は、まさに成功しつつあった。
そんなとき、安倍総理に「神風」が吹きます。そう、プーチン・ロシアが2014年3月、クリミアを併合してしまった。これで、アメリカは、日欧を巻き込んで「対ロシア制裁」を課す必要がでてきた。
安倍叩きは、ひとまずおさまりました。
しかし、中国の「反日統一共同戦線」戦略はいまも継続中です。中国は今年、「安倍談話」と「憲法改正」問題を大騒ぎすることで、日米を分断させようとしている。そして、今回の米議会演説については、保守派を支持基盤とする安倍総理ができないのを知りながら、「慰安婦問題で謝れ!」「アジア侵略について謝れ!」と圧力をかけていた。中国のプロパガンダに侵食されたアメリカサイドから、そういう要求がでていた。
しかし、また「神風」が吹きました。それが、「AIIB」事件。
中国主導で設立される「アジアインフラ投資銀行」(AIIB)。アメリカが「入るなよ!」と命令していたのもかかわらず、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、韓国などが入ってしまった。なんと57カ国が参加し、大国で不参加はアメリカと日本だけになってしまった。これで日本は、アメリカにとって、「唯一裏切らなかった忠実な友」になった。中国は、「覇権を狙うアメリカの主敵」。韓国は、「裏切り者」。こういう「追い風」の中で、安倍総理の演説は行われたのです。」
長くなりましたがこの流れを考慮して議会演説を読み解いていくと今回の安倍総理の演説は成功したと言えるとのこと。
失敗する演説、成功する演説とは
【間違い1】日本の実績、安倍内閣の実績を延々と話してしまう
【間違い2】中国、韓国の悪口をいってしまう
【間違い3】歴史問題で弁明してしまう
この提言を踏まえて考察するとアメリカとの唯一無二の同盟関係を前面に押し出した総理の演説は議会の心を感動させた。
対してこの演説がアメリカ追従再属国化宣言に等しいと解説したジャーナリストの高野孟さん
ベタベタの「親米派」ぶり
演説の大半は、歯の浮くようなお世辞や米議員心理をくすぐるような外交儀礼的な無駄口を含む「米国礼賛」で占められていて、つまりは自分は歴史修正主義者、すなわち右翼的な反米愛国派などではなくて、あくまで米国の意向に従う忠実な親米保守派なのだということを認めて貰うことに全力を傾注したということだろう。
米国が民主主義のお手本、米国民主主義への無条件の礼賛である。
演説では、「中国」に一度も言及していない。オバマ政権が日本と中国・韓国との和解に心を砕いていることを思えば、それこそ未来志向の立場で日中関係の打開にひと言でも触れるべきだったと思うが、安倍はそれを忌避したどころか、間接的に中国批判を随所に折り込み、言わば嫌みのような形で中国を牽制した。
安倍が填りかねない落し穴
結局のところこの駄文は、一昨年12月の靖国参拝で米政府から「失望」という異例の言葉を突き付けられた安倍が、米国に対して精一杯の愛想を振りまいて汚名挽回を図り、その上で、軍事(集団的自衛権)と経済(TPP)の両面で日米が手を携えて中国に立ち向かうことを世界に宣言することを狙いとしたものである」
この高野さんは個人的に安倍総理が嫌い・・嫌いだからやることなすこと全て否定・・に聞こえる。前での北野さんはアメリカ議会での演説に中韓の話題を出す事は「中国議会でアメリカの原爆非難」みたいなもの、挨拶するのにおべっか言って何が悪い。と、思うのだが・・。高野さんはアメリカより中韓にゴマすれ!!という考えですかね。
識者でも180度違う意見です。安倍総理の演説が評価されるのは何年も先の話になるのでしょうが、高野さんの考えだと中国の属国はOK! アメリカの属国はNO! 極端すぎるかもしれないが簡単に言えばそいうこと。
私は中国の属国になるのは死んでも嫌です。まだ自由社会のアメリカのほうが差別は存在するかもしれないがまだ生きやすい。
中国共産党は差別の極みですからね・・・。方や1日180円で暮らす人、方や4億3千万のフェラーリを事故しても平気な中国人 言い換えればどちらも差別・・・
まだ自由がいいでしょう・・・。ねえ!高野さん