くたびれて帰って、細かく書けなかった9月28日の木曽御嶽山について、改めて書きます。
今回の登山は、2年前の秋にさかのぼる。。。
2011年9月24日
乗鞍岳山頂(3026m)で、遠くに、きれいな円錐形の山が見えた。
あの山に登りたい!と思い、神主に聞いたら、「木曽御嶽山」だという。
1ヶ月後、岐阜県下呂市の濁河温泉にある登山口の偵察に出かけた。
この日は、登る気は全然なくて、道や駐車場の確認と、露天風呂に入った。
ナビのいうとおりに走ったところ、車一台もすれ違いできない林道を5キロも走るハメに。(汗)
しかし、この道は紅葉がきれいだった。
濁河温泉の登山口には、市営の無料駐車場が3つある。
登山口に約50台。
その手前に8台。
市営露天風呂に約40台。
その市営露天風呂は、10月頃とても風情がある。
そして、昨年の秋、2012年11月11日。
下呂温泉であった同窓会の前に、木曽御嶽山に寄って、少し登った。
2時間と決めて登り、森林限界を超えた2600mあたりまで登った。
登山道は凍り付き、雪がまぶしかった。
3回目の今年は、ぜひ剣が峰(3067m)まで登ろうと意気込んで、22:30に出発した。
重要な注意事項:
富山から濁河温泉に行くには、41号線の飛騨小坂から折れるか、
361号線の日和田高原ロッジで右折するのがよい。
ナビがこれ以外の道を案内しても、細いので走らない方がよい。
01:30 濁河温泉登山口(1800m)に到着。
たくさんの車が停まっているかと思ったら、たった3台。(笑)
男女別のバイオトイレは深夜でも使えた。
夜明けとともに出発するつもりで、一眠りした。。
しかし、ここの標高は立山の弥陀ヶ原なみ。
明け方の気温は0℃近くで、車の中は寒くて眠れない。
03:50 寒さに我慢できず、ヘッドランプをつけ登り始めた。
登山道には100メートル毎に、数字を書いた赤い三角のマークがある。
登山口は0で,山頂は42だから、4200メートルの道のりだ。
道はとても良く整備されていて、踏み上げが小さく、足に負担が少なく快調に進む。
05:35 のぞき岩避難小屋到着。
写真の右に見える鐘は、鉄の棒にしがみついて、ちょっと不安定そうだ。
06:15 おたすけ水。現在は水は涸れている。
座りやすいベンチがあり休憩できる。
06:45 森林限界。
登山口から3200メートルのここからは、山頂までハイマツが1000メートル続く。
06:55 こんなところにかかっている三角マークは、見落としそうだ。
07:25 岐阜側の山頂が見えてきた。
07:40 岐阜側の山頂に到着。
五の池小屋(2780m)がある。
濁河温泉の登山口から、標高差でちょうど1000メートル登ったことになる。
標高差1000メートルを歩いてきたが、道がよいおかげで疲労感は少ない。
10分ほど休憩して、剣が峰(3067m)に向かった。
ここからは、いったん三の池に下り、賽(さい)の河原の外輪山に登り返すコースと、
そのまま外輪山に登って、賽の河原に下るコース、がある。
地図上では、前者のほうが楽そうに思えたが、実際はそんなにかわらない。
じじは、行きは、前者のコースを行き、帰りは後者を戻った。
中央アルプスが雲海に浮かぶ。
外輪山を登り切ったところで、三の池を振り返る。
かつては小さな火口だったのだろう。
御嶽山には、見晴らしの良い祠があちこちにあり、休憩している人を見かける。
北を見ると、手前に乗鞍岳、その後ろに槍、穂高が見える。
犀(さい)の河原はカルデラの中の盆地で、広くて、長くて、ざれていて、足がくたびれる。
真夏は風がよどんで、相当に暑そうだ。
写真中央、奥にあるのが剣が峰。
剣が峰の手前には、二の池が、そのほとりに山荘が見える。
左に行くと、まっすぐ剣が峰に行く。
右に行くと、一の池の外輪山にある三十六童子をめぐりながら、剣が峰へ続く。
じじは右に進んだ。
三十六童子。
それが、あちこちにある。
(2014年9月補足)
上の写真のように、角がとがったままの風化していない岩が、稜線に乗っかっている。
地面の土が流れて岩が顔を出したのではなく、
ヘリコプターで運んだ岩をそこに置いた、ような違和感があった。
おそらく、1979年の噴火で飛ばされて落ちてきた岩ではないか。
いかにも噴火口という形をした、丸い窪地や、噴煙も見える。
(2014年9月補足)
2014年9月27日の噴火で噴火口となったのは、上の写真の少し右(下)らしいです。
いよいよ、岩場のてっぺんにある剣が峰が迫ってきた。
10:30 剣が峰にある、御嶽教の神社(教会と呼ぶのかもしれない)。
御嶽教は、神道十三派にひとつで、その歴史は1200年前までさかのぼるそうだ。
信者50万人。本郡は奈良県。
証拠の記念撮影。
いつものとおり、ぱっとしない格好だ。(笑)
山頂からは、長野側の登山道を見下ろす。
長野側は途中までロープウエイで登ることができる。
これからが、下山となる。
神社の正門を下りて、振り返る。立派な階段だ。
両脇にちょっと見える建物は、山小屋。
御嶽山には、結構な数の山小屋がある。
長野側からは、どんどん人が上がってくる。
二の池に下りたところで、ここにも御嶽教の施設があった。
左側に見える鐘は、御嶽山のあちこちで見ることができる。
ずいぶん前に奉納されたと思われる七福神。
御嶽山の頂上カルデラは、神秘性がある。
まるで御嶽教のテーマパークだ。
宗教色が強い山は、信者でなくても、なぜかありがたい。
犀の河原を抜けて、外輪山を登っていると、獣が吠えたような大きな声と、呪文が聞こえた。
修行中の修験者だ。
なんとか見たいと駈け上がったが、着いたことには修験者は消えていた。
12:10 修験者がいた外輪山の峠からは、今朝いた、岐阜側の頂上と五の池小屋を見下ろす。
五の池も、いかにも火口だった形をしている。
峠を下りていたら、後ろからさっきの修験者がやってきた。
テレビの水戸黄門では何度も見たが、実物は初めて見た。
なかなか格好良いのだ。
念のため聞くと、御嶽教の修験者のみなさんで、修験者は職業ではない、とのこと。
五の池小屋でペットのお茶を買った。
乾いた体が生き返る。。
12:30 下山開始。
道が良いので、軽快に下りる。
すれ違った登山者は、約20名。
中には、お母さんと小学生という方もいた。
14:30 わずか2時間で濁河温泉登山口に帰着。
駐車場はまだ余裕がある。きっと、岐阜県側から登る人は少ないのだろう。
これなら朝は、あわてて来る必要は無いな。。
素敵な露天風呂は、入ると眠くなるのでパスした。
15:00 着替えを終えて、富山の自宅に出発。
19:00 眠気を感じずに、家に到着。
明日は立山に登りたいという嫁はんのリクエストにこたえて、すぐに眠りについた。
来年は、嫁はんを連れて行こうっと。。
おまけ。
濁河温泉までの道では、10月中旬ころに、唐松の紅葉が楽しめる。
これだけでも価値がある。
連休11月23~24日に、濁河温泉に行ってきました。
御獄山綺麗に見えました。
行きはは、小坂町経由で長い林道を、帰りは361号周りで・・・
紅葉時期であれば、小坂経由の方が良さそうですね。
来年は、ちょっと登って見たい山になりました。
御嶽山は良いところでしょう。
今年は忙しい徒然になったので、来年の秋は、
御嶽山に登った後に、濁河温泉で泊まってみようと思っています。
ところで、もう運転されて大丈夫なのですか?。
てっきり自宅静養されているのじゃないかと思ってました。