称名じじは緑内障で大日岳を下りました

いつかまた山に登ります

10月3日(木) 9月28日(土)の木曽御嶽山(詳細)

2013-10-03 20:31:51 | 山登り

くたびれて帰って、細かく書けなかった9月28日の木曽御嶽山について、改めて書きます。


今回の登山は、2年前の秋にさかのぼる。。。

2011年9月24日
乗鞍岳山頂(3026m)で、遠くに、きれいな円錐形の山が見えた。



あの山に登りたい!と思い、神主に聞いたら、「木曽御嶽山」だという。

1ヶ月後、岐阜県下呂市の濁河温泉にある登山口の偵察に出かけた。
この日は、登る気は全然なくて、道や駐車場の確認と、露天風呂に入った。

ナビのいうとおりに走ったところ、車一台もすれ違いできない林道を5キロも走るハメに。(汗)
しかし、この道は紅葉がきれいだった。



濁河温泉の登山口には、市営の無料駐車場が3つある。
登山口に約50台。



その手前に8台。

市営露天風呂に約40台。

その市営露天風呂は、10月頃とても風情がある。




そして、昨年の秋、2012年11月11日。
下呂温泉であった同窓会の前に、木曽御嶽山に寄って、少し登った。

2時間と決めて登り、森林限界を超えた2600mあたりまで登った。
登山道は凍り付き、雪がまぶしかった。





3回目の今年は、ぜひ剣が峰(3067m)まで登ろうと意気込んで、22:30に出発した。


 重要な注意事項:

 富山から濁河温泉に行くには、41号線の飛騨小坂から折れるか、
 361号線の日和田高原ロッジで右折するのがよい。

 ナビがこれ以外の道を案内しても、細いので走らない方がよい。





01:30 濁河温泉登山口(1800m)に到着。
たくさんの車が停まっているかと思ったら、たった3台。(笑)
男女別のバイオトイレは深夜でも使えた。
夜明けとともに出発するつもりで、一眠りした。。

しかし、ここの標高は立山の弥陀ヶ原なみ。
明け方の気温は0℃近くで、車の中は寒くて眠れない。
03:50 寒さに我慢できず、ヘッドランプをつけ登り始めた。



登山道には100メートル毎に、数字を書いた赤い三角のマークがある。
登山口は0で,山頂は42だから、4200メートルの道のりだ。

道はとても良く整備されていて、踏み上げが小さく、足に負担が少なく快調に進む。

05:35 のぞき岩避難小屋到着。
写真の右に見える鐘は、鉄の棒にしがみついて、ちょっと不安定そうだ。


06:15 おたすけ水。現在は水は涸れている。
座りやすいベンチがあり休憩できる。




06:45 森林限界。
登山口から3200メートルのここからは、山頂までハイマツが1000メートル続く。



06:55 こんなところにかかっている三角マークは、見落としそうだ。



07:25 岐阜側の山頂が見えてきた。



07:40 岐阜側の山頂に到着。
五の池小屋(2780m)がある。

濁河温泉の登山口から、標高差でちょうど1000メートル登ったことになる。



標高差1000メートルを歩いてきたが、道がよいおかげで疲労感は少ない。

10分ほど休憩して、剣が峰(3067m)に向かった。

ここからは、いったん三の池に下り、賽(さい)の河原の外輪山に登り返すコースと、
そのまま外輪山に登って、賽の河原に下るコース、がある。
地図上では、前者のほうが楽そうに思えたが、実際はそんなにかわらない。

じじは、行きは、前者のコースを行き、帰りは後者を戻った。

中央アルプスが雲海に浮かぶ。



外輪山を登り切ったところで、三の池を振り返る。
かつては小さな火口だったのだろう。




御嶽山には、見晴らしの良い祠があちこちにあり、休憩している人を見かける。



北を見ると、手前に乗鞍岳、その後ろに槍、穂高が見える。



犀(さい)の河原はカルデラの中の盆地で、広くて、長くて、ざれていて、足がくたびれる。
真夏は風がよどんで、相当に暑そうだ。
写真中央、奥にあるのが剣が峰。



剣が峰の手前には、二の池が、そのほとりに山荘が見える。



左に行くと、まっすぐ剣が峰に行く。
右に行くと、一の池の外輪山にある三十六童子をめぐりながら、剣が峰へ続く。

じじは右に進んだ。

三十六童子。



それが、あちこちにある。



(2014年9月補足)
上の写真のように、角がとがったままの風化していない岩が、稜線に乗っかっている。
地面の土が流れて岩が顔を出したのではなく、
ヘリコプターで運んだ岩をそこに置いた、ような違和感があった。
おそらく、1979年の噴火で飛ばされて落ちてきた岩ではないか。

いかにも噴火口という形をした、丸い窪地や、噴煙も見える。




(2014年9月補足)
2014年9月27日の噴火で噴火口となったのは、上の写真の少し右(下)らしいです。

いよいよ、岩場のてっぺんにある剣が峰が迫ってきた。




10:30 剣が峰にある、御嶽教の神社(教会と呼ぶのかもしれない)。

 御嶽教は、神道十三派にひとつで、その歴史は1200年前までさかのぼるそうだ。

 信者50万人。本郡は奈良県。



証拠の記念撮影。
いつものとおり、ぱっとしない格好だ。(笑)



山頂からは、長野側の登山道を見下ろす。
長野側は途中までロープウエイで登ることができる。



これからが、下山となる。

神社の正門を下りて、振り返る。立派な階段だ。
両脇にちょっと見える建物は、山小屋。




御嶽山には、結構な数の山小屋がある。

長野側からは、どんどん人が上がってくる。




二の池に下りたところで、ここにも御嶽教の施設があった。



左側に見える鐘は、御嶽山のあちこちで見ることができる。

ずいぶん前に奉納されたと思われる七福神。



御嶽山の頂上カルデラは、神秘性がある。
まるで御嶽教のテーマパークだ。

宗教色が強い山は、信者でなくても、なぜかありがたい。


犀の河原を抜けて、外輪山を登っていると、獣が吠えたような大きな声と、呪文が聞こえた。
修行中の修験者だ。





なんとか見たいと駈け上がったが、着いたことには修験者は消えていた。



12:10 修験者がいた外輪山の峠からは、今朝いた、岐阜側の頂上と五の池小屋を見下ろす。
五の池も、いかにも火口だった形をしている。




峠を下りていたら、後ろからさっきの修験者がやってきた。



テレビの水戸黄門では何度も見たが、実物は初めて見た。
なかなか格好良いのだ。

念のため聞くと、御嶽教の修験者のみなさんで、修験者は職業ではない、とのこと。


五の池小屋でペットのお茶を買った。
乾いた体が生き返る。。

12:30 下山開始。
道が良いので、軽快に下りる。
すれ違った登山者は、約20名。
中には、お母さんと小学生という方もいた。


14:30 わずか2時間で濁河温泉登山口に帰着。

駐車場はまだ余裕がある。きっと、岐阜県側から登る人は少ないのだろう。
これなら朝は、あわてて来る必要は無いな。。




素敵な露天風呂は、入ると眠くなるのでパスした。

15:00 着替えを終えて、富山の自宅に出発。


19:00 眠気を感じずに、家に到着。

明日は立山に登りたいという嫁はんのリクエストにこたえて、すぐに眠りについた。

来年は、嫁はんを連れて行こうっと。。

おまけ。
濁河温泉までの道では、10月中旬ころに、唐松の紅葉が楽しめる。
これだけでも価値がある。

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4 コメント

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御獄山 (gappa san)
2013-11-26 07:40:28
 称名じじさん、おはようございます。
連休11月23~24日に、濁河温泉に行ってきました。
御獄山綺麗に見えました。
行きはは、小坂町経由で長い林道を、帰りは361号周りで・・・
紅葉時期であれば、小坂経由の方が良さそうですね。
来年は、ちょっと登って見たい山になりました。
返信する
>御獄山 (称名じじ)
2013-11-26 22:40:34
gappaさん、こんばんは。

御嶽山は良いところでしょう。
今年は忙しい徒然になったので、来年の秋は、
御嶽山に登った後に、濁河温泉で泊まってみようと思っています。

ところで、もう運転されて大丈夫なのですか?。
てっきり自宅静養されているのじゃないかと思ってました。
返信する
Unknown (gappa san)
2013-11-27 07:04:58
ちょっと、痛いです・・・笑
返信する
>Unknown (称名じじ)
2013-11-27 20:27:36
さすがgappaさん、気合いが違いますね(驚)
返信する

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