9月12日は黒部峡谷トロッコ電車に乗って欅平へ行き、祖母谷(ババダニ)地獄を見て、夜は宇奈月温泉に泊まりました。
トロッコ電車は2回目ですが、前回は関電トンネルの見学だったので、欅平の散策は今回が初めてです。
06:40 トロッコ電車の宇奈月駅前駐車場に到着。
駐車料金は1000円。
クツを履き替えて駅に行く。
始発の改札まで1時間ほど、駅の2階にある待合室で、きれいなベンチに座って時間をつぶした。
07:57 発車。
じじと嫁はんは4号車、他には夫婦が1組の合計4人。
天候に恵まれて景色がよい。
途中の駅で猿が出迎えてくれた。
猿用の吊橋には手すりが無い。
直角にそそり立つ「ねずみ返しの岩壁」
09:12 欅平駅に到着。
知っていないと読めない「けやきたいら」。
欅平の駅に乗用車やトラックがあるが、道路がないのにどうやって運んだのだろう?。
09:26「奥鐘橋」を渡って祖母谷温泉へ向かう。
欅平の深い谷は、昭和に入ってからの土砂堆積だけで、谷底が20mほど上がったと聞く。
それくらい埋まるのが早いので、ダムが埋まってしまわないように「排砂ダム」を作って排砂を行っているようだ。
ヘルメットの無料貸し出し。
「100%の安全を保障しているわけではない」
「ヘルメットは個人の判断で」
道はコンクリート舗装がしてあり歩きやすい。
「人喰岩」
現在はコンクリート補強がしてあり怖く無いが、この直下にある昔の人喰岩はかなり怖かったようだ。
ここにもあったぞ「熊出没注意」。
こんな垂直な崖の道で、向こうから熊がやって来たら、どうやって逃げようか?。
09:35 トンネルに入る。
出口で女性に追い抜かれた。
トンネルを抜けると「名剣温泉」だった。。
ここには景色の良い露天風呂があると聞いているが、先を急いでやり過ごした。
少し先に、むき出しになった「人喰岩」のような岩がある。
コンクリート補強がないので、少し怖かった。
ここで舗装は終わり、この先は砂利道を上がる。
道の右側に直径10㎝くらいのホースが伸びていて、所々でお湯がピュ~と漏れ出していた。
あとで分かったが、これから行く祖母谷地獄からお湯を引いているようだ。
10:00 欅平駅を出てから約50分。
長く暗いトンネルを歩く。
じじと嫁はんは熊スズをぶら下げていたが、その音がトンネルに反響して、耳が痛いくらいやかましかった。(汗)
トンネルを抜けると「祖母谷温泉」が見えた。
まず「祖母谷地獄」を見に行く。
祖母谷温泉の手前で、河原に下りれば「祖母谷地獄」があるのだが、間違えて山に登る道(白馬岳に至る)を進んでしまった。
3分ほど進んでから間違いに気づき引き返した。
10:20 祖母谷地獄。
いたるところから蒸気が噴き出し、硫黄の匂いがプンプンする。
蒸気の中に入ると、まるでサウナ風呂。
地熱と蒸気が好きなじじは、ウキウキです。
「ちょっと!あまり近寄っちゃ危ないよ!」と、嫁はんから声がかかる。
噴き出す蒸気で、煮えたぎる湯だまり。
うっかり落ちると、じじのダシが取れそうだ。(汗)
近くの岩では、猿が食事中。
立山室堂の地獄谷は通行禁止になっている今、熱い蒸気に触れたいときは、ここに来ると良いだろう。
10:30 祖母谷温泉。
玄関で入湯料600円を払う。
男性用露天風呂へ。
風通しの良い脱衣室で裸になり湯船に浸かった。
温泉の「風呂場」なので、脱衣室の前にはボディシャンプーなどあります。
先ほどの祖母谷地獄から引いた豊富なお湯に、山の水をブレンドして、勢いよく掛け流してある。
ここまで登ってきて熱くなっている体が、熱めの温泉でもっと汗をかいてしまう。
上がる前に冷たい山の水を何度もかぶって、体を冷やした。
11:00 祖母谷温泉を出発。
11:40 欅平に戻り、猿飛峡に下りる。
猿飛峡遊歩道は、河原に下りる直前で通行止め。
引き返して、
嫁はんと仲良く足湯に浸かった。
12:40 欅平駅に戻りベンチで休憩。
13:20 帰りのトロッコがやってきた。
帰りは半分眠っているうちに宇奈月駅についた。
宇奈月温泉のホテルの夕食。
(---ここからは辛口です---)
このホテルは7年前に来ていて、当時の印象は普通の料理が出る温泉宿でした。
今回は県の補助があり、近畿日本ツーリストで2万円のコースをお願いしましたが。。。
お造りは「鯛の薄造り」。
1種盛り!?。
キトキトの富山県なら、ブリやハマチ・甘エビ・イカくらいは普通出てくるでしょう。
「氷見うどん鍋」
脂身半分の鶏肉に、嫁はんびっくり!。
豚バラ肉陶板焼き。
黒い石の山に、小さなナスと豚バラ肉。
天ぷらは、エビや魚はなくて、野菜の4種盛り。
じじが、
「魚と牛肉が出てこないって、富山県民のリピーターは来ないと思うけど、宇奈月は県外客が多いだろうから心配はいらないのかもな。」
と言えば、嫁はん
「すごいコストカットだよね」
と、変なところで感心しておりました。
宇奈月温泉は、いつからこうなってしまったのだろう。
そしてどこへ行ってしまうのだろう。。。
TVなんかで「若女将」が一生懸命に宣伝しているのに…。
これでは行く気がしません。
宇奈月のホテルに泊まるなら、氷見の民宿に泊まったほうが、
よっぽど美味しい料理が、半分の予算で食べられます。
氷見のレベルは高いな、と、改めて思った一件でした。