ようこそ
28日、入院8日目の朝を迎えた。何時もの朝を迎えたが、右足に昨日までとは違う痛みが出始めた。
痛み止めの薬やとんぷん薬を看護師さんにお願いして、服用したが治まる気配は無く、以前ほどではないが、痛みが続く。
夕方の主治医の検診が始まり、この痛みを伝えると「少しブロック注射の効果が薄れてきたかも知れませね」との事で、効果の様子見で一回目のブロック注射での治療を受けたが、「やはり症状が酷いので、予定通り1日に手術をしましょう
」との事。「ぜひ手術でお願いします」と返すと、「伊藤さんは手術が好きですね」
私も手術が好きではない。
手術の好きな人などいるはずもないと思いながら、「この痛みには耐えられません
」と答えた。
夜も更け、29日の入院9日目の朝を迎えた。入院後もやはり夜中に痛みから何度も目が覚めて、熟睡感はなく常にボッートしている。今日は、ストーマの交換日だが、泌尿器科の看護師さんが手当てに当たってくれた。覚えていてくれたのか「伊藤さんは、以前にストーマ外来で勉強されていましたね
」「私が担当しました」ありがたいねぇ
これで今日は安心して交換が出来る。
聞くと、「今 使っているストーマは、腸に当たる部分の穴が大きい為に、お腹が炎症を起こしています。「測り直して、適正な物に交換しましょう」との事だ。整形外科の看護師さんも勉強のために、じっと見守りノートに記入している。
こうして無事に交換も終了した。
午後には、妻からの差し入れが届いた。面会者は入室禁止なので、2Fの係りの人に依頼して、部屋まで運んでくれる仕組になっている。「伊藤さんは、何時も大量のおやつが入っていますね。重たいです」と嫌味を言われる始末。
そして、30日の入院10目を迎えた。今日は妻の面会が許されてる日。結婚して41年、10日間も顔を見ない日は無かったので、子供のように朝からウキウキしていた。
一杯のおやつを持って、何時もの顔がやってきた。
「久しぶりだなぁ」と言うと「大丈夫か
」何とも愛想の無い第一声だが、心配してくれているのが良くわかる。
たわいもない話をしていると主治医の先生や麻酔科の先生が、明日の手術の説明に見えた。「やっと、この日が来たか」と嬉しく安堵した。妻と二人で説明を聞き、「約3時間の手術ですが、伊藤さんは大きな手術を何度も経験しているので、大丈夫ですね」と言われ「ハイ、何度も経験していますので、怖くは無いのですが、痛みは取れますか
」「大丈夫です。大きく軟骨が飛び出ていて、神経に刺さっています。この手術は飛び出しが大きいほど、取り除きやすいです」と何とも頼もしいお言葉
「今晩からは、21時より絶食で、明日9時からは飲み物も禁止です。」との説明を二人で聞いた。
本当は、面会も1時間ほどと決められていたが、結局は5時間ほどの滞在をして、夕方には妻も帰宅した。明日の手術は立ち会うことは出来ずに、総合の待合室で待機する事となった。「終わったら携帯に連絡します」との事だ。
いよいよ明日は待ちに待った手術日。怖さより嬉しさの方が勝っている。
「やっと、この痛みから解放される」と思うと嬉しくて
嬉しくて
そんな心境である。
夕食後に明日の手術を控えて、ストーマの交換をする事になった。研修をしてもらった整形外科の看護師さんが交換してくれた。「ありがとう」ここまでは良かったのだが、手術の直前にハプニングが起きる事になる。
皆さんお大事にお過ごしくださいね
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