スタジオSZ8のブログ

スタジオSZ8(鈴八)のぬるめの日常

”スピード”の水着問題を考えるにつけ

2008-06-18 | 雑感 その他
 スピード社(社って言うのは間違い?)の水着に関するニュースに、どうにも違和感を覚えます。
 「スピードが画期的な水着を開発し、その水着を着た選手が速い!」
 これの何が問題なんでしょうかねえ?
 例えばF1で「フェラーリが速すぎる!」とか「マクラーレンが強い」からと言って、「不公平だ!!」という話にはならないじゃないですか?
 もちろん、下位のカテゴリーじゃ、同一エンジン同一シャーシとかいう規定があるのもありますが、開発技術の違いで歴然たる差が出来るカテゴリーは多いですよ(たとえばF3とか)。
 でも、それで不公平だと言う話には、ならないじゃないですか。
 「モータースポーツは特別だよ」というご意見もあるかもしれません(僕自身は何も変わらないと思うけどね。速い車に乗れば、誰もが速くなるわけじゃないんだけどさ)。
 じゃあ、例えばマラソン。
 アテネオリンピックの時、野口みずき選手のシューズの開発秘話とか、スペシャルドリンクの特殊構造とかTVで放送したのを見ました。
 あれは問題にならないんですか? 選手に公平に配られたものですか?
 じゃあ、仮にナイキを履いた選手だけがタイムを延ばしたら、問題になりますか?
 シューズに膨大な開発費が投入されていると言うのは、公然の秘密じゃないですか。
 いや、これはシューズだけじゃありませんね。
 ウエアだって、その他の道具だって、技術開発は多かれ少なかれ行われていて、ライバルメーカーをどうやって出し抜こうか?と考えているのは、みんな知ってるでしょう。
 なんで、水着だけ問題になるの?
 
 F1に限らず、自分ひとりでは限界があるスポーツで、よく聞かれる「勝つための環境を作るのも、選手の才能の一つだ」という言葉があります。
 日本の水泳の連盟は、そのあたりの舵取りが間違ったんじゃないかなあ?

 スポーツの公平さを守るためにルールがあるんであって、そのルールをスピード(社)が守っている限り、どうして問題なのか、さっぱりわかりません。

 ・・・ただし、「ルールを守っている限り」というところが重要で、いくつか見た記事とかによると、例の水着はグレーとも言えるらしいです。
 そして、親会社からは、多額の資金が世界水泳を統括する連盟に流れていると言う記事もありました。
 もし、これが事実なら、そここそが問題点であると思います。