第127回直木賞受賞作の本題他中篇が3編収められている。失意の底から立ち上がる人間の強さを格調高く描いていて、生きることの意義、深さ、苦しさに感動を覚えられずにはいられない作品集だ。益々乙川優三郎にのめり込みそうだ。