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考古学と映画

2002年01月05日 | 日記
 あたりは薄暗く、ひやりとしている。数人が持つたいまつの明かりだけが揺れるように古代の遺跡を浮かびあがらせている。二千年の昔からひそかに存在しつづけた聖なる遺跡。しかし、一人の女がこの遺跡の宝を持ち出そうとする。とたんに遺跡全体が怒りに震え、崩れだし、あっという間に瓦礫の山に帰してしまう。

 これは某痛快考古学アドベンチャー映画のラストシーン。たいていの考古学専攻生が好きなように、私もこの映画が好きです。主人公の考古学者が颯爽と馬に乗って(笑)帰って行く所などは、何度見ても飽きません。 
 でもよーく考えてみると、宝は持ち出すわ、人は殺すわ、あげくに遺跡まで壊してさわやかに帰っていく彼は、いったい考古学者としてどうなんだろう、と思うのです。
 現在の日本であんなにかっこよく遺跡を破壊したら、罪に問われてしまいます。
 というわけで日本の重要な文化財を守るべき考古学専攻生はこの映画を支持すべきでないのですが、惹かれてしまうのはやはり重大な発見を自分の手でしたいという、叶わぬ願望のせいでしょうか。
 つぎへ続く 
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