この地方の古刺繍の人物の足・裏に、酷似する力強い表現が確認できる。切り込みが鋭く、リアルな足・裏を見ることができる。肥土山農村歌舞伎の鯉に跨る鬼若丸の四天・箱浦屋台の妖術較べの幕・海女の足・裏(脇町の幕、高瀬町下麻の幕、馬路の幕)に見られる。
また、四国ではないが、淡路島・南あわじ市・阿万上町だんじりの「源頼光・四天王活躍の幕」にもリアルな鋭い切り込みの足・裏を見ることができる。この上町だんじりの幕と、四国側の宇多津町・山下太鼓台幕との関連について、稿を改めて詳細説明したい。
<衣裳側>
・肥土山(鯉に跨る鬼若丸の四天)‥(E)頭髪の項で衣裳・四天の全体像は紹介済み。
<太鼓台側>
・箱浦(妖術較べの幕)‥左から、鬼童丸と召喚獣・大蛇(龍)、召喚獣・大鷲と袴垂保輔、碓井貞光(と推測) 。鬼童丸と袴垂保輔の足・裏が酷似する。(明治29年1896製)
・海女の足・裏‥上から、脇町、馬路、高瀬町下麻・矢田太鼓台の「海女の珠取り」幕
<太鼓台側・関連紹介>
・宇多津町山下(源頼光・四天王活躍の幕)‥右端は正規作品を左右反転させた画像。次の阿万上町だんじり幕と見比べていただきたい。(明治30年1897製)
・淡路島南あわじ市阿万上町(源頼光・四天王活躍の幕)
※宇多津・山下太鼓台と淡路島・阿万上町だんじりの幕同士の類似に関しては、別稿にて推理を交え詳細説明したい。
(終)
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