ヱヴァンゲリヲン新劇場版Qを見てきました。
Qは新劇場版全四作の内、起承転結の転に当たる話だと思います、
そしてまぁ見頃にゴロゴロと展開が転がりまくってました。
※以下激しくネタバレを含みます※
僕は普段大事な所をネタバレしないように批評を書いてますが、
今回はあまりに転々としすぎて考えを整理するためにもネタバレありきで書きます。
先ず、序破と見ている人は感づいていると思いますが、旧エヴァの流れはQで完全になくなりました、
旧エヴァで後半重要なシーンである3号機の乗っ取りとゼルエル戦での初号機の覚醒、その結果が既に旧エヴァとは違っていて、
残りの渚カヲルとの邂逅と別れをQでして最後のシンエヴァンゲリオン:||に続きます。
この最終作のタイトルも新劇場版は、ヱヴァンゲリヲンとエとオを変えていたんですが元に戻して、頭にシンが着きました、
エヴァは神話を元にしているので、これが神なのか、新なのか、真なのかは判りません。
それと最後の記号は音楽記号で初めに戻るという意味が有るようです、
Qの世界はシンジの不可抗力の結果が招いた世界だったのでそれを元に戻すという意味でしょうか、
またこれまで序破Qの前に:が付いているのでこれで終りという意味かもなど、
ネットで憶測が広がってますが真意は判りません。
先ず冒頭でアスカが右目に眼帯を付けながらも五体満足で弐号機を操縦している姿を見て安堵しました、
旧エヴァでは使徒に乗っ取られた3号機にはトウジが乗っていて、
破でもそのタイミングになるまでトウジを匂わす演出がされていて、
いざ3号機のパイロットが分かったらそれはアスカだと言う、
そこで僕は嫌な予感がし始めて、
アスカが3号機に乗り込むエレベーターでのシーン、3号機に乗り込みエントリープラグでのシーン、
そして「そっか私笑えるんだ」と言って笑ったシーンで僕の予感は確信になりました。
そして案の定、エントリープラグが噛み砕かれました。
あのシーンは相当僕の心に大ダメージを与えたのですが、
そんなアスカが元気に叫びなら弐号機を操縦しているので本当に安心しました。
友達4人で見に行ったのですが、一人は一回ではよく判らなったかと二回目、一人は展開がありすぎてよく判らなった、もう一人は普通に面白かった、
という感想でした。
そして僕は、普通に面白かったです。
今回3Dが多用されていて多分プロットの段階で考えた筋書きを辞めたんじゃないかと思いました、
これまでのは3Dを使いつつも上手く2Dに見える様にしていたり、3Dでも可笑しく見えない無機物は3Dにする等していたんですが、
今回は3Dを元に2Dで描ける様なシーンも3Dだったのでそう思いました。
なので今回はアクション作画等には注視せず、話の展開に集中することにしました。
話の方も、これまでに出てきたネブカドネザルの鍵とか、ガフの扉みたいな神話用語と軍事用語が飛び交う展開で、
その折々でこれはこう言う意味なんだろうと補間しながら見てました。
設定も大分変わっているみたいで、
旧で17番使徒だったカヲルは1番でしかも12番使徒に取り付かれて13番使徒になったらしい。
この繰り上がりは良く判りませんが、多分13番が人類でインパクトを起こすには人の生贄が必要で、
ゲンドウはシンジの代わりに、ゼーレの回し者であるカヲルを利用したんだと思います。
結果カヲルは死んでしまいサードインパクトは止まりますが、
ゲンドウはそこまで想定済みだった気がします。
新劇場版のゲンドウは破でシンジと対話するシーンがあったり、
今回シンジの身代わりにカヲルを使ったり、今回はゲンドウの取り戻したいものの中にシンジも入っている気がします。
ユイとシンジとの平和な家族像みたいな。
今回は元ネルフ職員とαで構成された新勢力ヴィレが出てきます、
ヴィレはネルフが遂行しようとする人類補完計画を止めるのが目的、
ネルフ、元いゲンドウと冬月が願うのは人類補完計画でのユイの救出と平和な世界?、
ゼーレが願うのは、旧と同じく全人類の殻を壊し一つになることでの新たな生命体への進化、
このネルフ、ゼーレ、ヴィレと言う三すくみ、
各々が目的のために右往左往するのは見てて熱いですね、誰が勝ち取るのかみたいな。
旧エヴァとの違いで良いなと思った点が、いくつかあります、
先ずシンジの性格、旧はただなよなよした自分よがりでしたが
新は逆境に会っても自身の意志で切り抜けようと成長しているのが垣間見えます、今のところ裏目ってますが、
カヲルが言うように、自分が気に入るまで反復練習すればいいと思います。
旧のように意味不明な哲学が無い所、
旧は意味不明過ぎて考える気が起きませんでしたが、新は専門用語が出てくるだけで展開についてはちゃんと考えれるように出来ていると思います、
特に庵野は何気ないシーンで暗喩する事があるので、思索するのが楽しいです。
幾つか伏線らしきもの、
先ずマリはゲンドウやユイの同級生なんじゃないかと思います、
冬月がシンジにユイの写真を見せる時、同じ赤のフレームのめがねをしたキャラが居て、
劇中でゲンドウの事を、ゲンドウくんと言っていたので、多分綾波達よりも前にエヴァに乗っていて、
そのころからエヴァの呪縛にかかっているんじゃないでしょうか。
だとすると、マリはゲンドウと一緒でユイの奪還が目的なのかな。
Qで出てくる綾波は無気力な性格でしたが、シンジやアスカと対話することで少しずつ自己について考えさせられる様になっていたので、
破でシンジが救った初号機のLCLに溶けている綾波がQの綾波に何らかの方法で宿って少し感情のある綾波が戻ってくるのかな。
あと気になる点、
インパクトは大分設定が変わっているように感じました。
初号機と男と女、もしくわ人と使徒が一対と強い願望があれば発動する様で、
元々あったロンギヌスの槍とカヲルが月から持ってきたカシウスの槍は、
ATフィールドを突き抜けてエヴァの機能もしくわ生命活動を停止させる能力があって
破で初号機に突き刺したのは条件が揃っていないからで、
Qで専用のエヴァを作ってもう一度やり直すはずがゲンドウに嵌められ、シンジが先走りカヲルの思っているように行かなかった。
カシウスの槍はゲンドウが隠しもっているのかな。
今回の人類補完計画は皆が液状になるのではなく、
地球をまた作り直すことなのではないのかな。
シンジがカヲルに見せられたサードインパクトの結果の光景で
小さな地球があって、多分サードインパクトが止められた事で、その時出来た地球が残り(もしかしたら外の人類はそこに居るのかも)、
フォースインパクト序盤で阻止されたことで初号機と一緒に落ちてきていた岩の塊が地層のように幾層になっていたので、
インパクトを起こした者の願望を反映させた新たな地球と人類を作る事が人類補完計画だとするなら、
シンジに取ってのハッピーエンドは、
使徒もエヴァもないシンジ達が普通の中学生でカヲルも居て、ゲンドウもユイも居る世界、
TV版の最終話みたいな世界を作りあげる事がハッピーエンドなんじゃないだろうか。
多分、庵野の事なのでそんな分かりやすいハッピーエンドになるわけはないですが、
やっぱり最後はハッピーエンドが良いと切に願いたいです。
破の予告はサードインパクト後の14年間だったんですね、何かの意図で全カットしたのか元からこういう演出だったのかどっちだろう。
Qは新劇場版全四作の内、起承転結の転に当たる話だと思います、
そしてまぁ見頃にゴロゴロと展開が転がりまくってました。
※以下激しくネタバレを含みます※
僕は普段大事な所をネタバレしないように批評を書いてますが、
今回はあまりに転々としすぎて考えを整理するためにもネタバレありきで書きます。
先ず、序破と見ている人は感づいていると思いますが、旧エヴァの流れはQで完全になくなりました、
旧エヴァで後半重要なシーンである3号機の乗っ取りとゼルエル戦での初号機の覚醒、その結果が既に旧エヴァとは違っていて、
残りの渚カヲルとの邂逅と別れをQでして最後のシンエヴァンゲリオン:||に続きます。
この最終作のタイトルも新劇場版は、ヱヴァンゲリヲンとエとオを変えていたんですが元に戻して、頭にシンが着きました、
エヴァは神話を元にしているので、これが神なのか、新なのか、真なのかは判りません。
それと最後の記号は音楽記号で初めに戻るという意味が有るようです、
Qの世界はシンジの不可抗力の結果が招いた世界だったのでそれを元に戻すという意味でしょうか、
またこれまで序破Qの前に:が付いているのでこれで終りという意味かもなど、
ネットで憶測が広がってますが真意は判りません。
先ず冒頭でアスカが右目に眼帯を付けながらも五体満足で弐号機を操縦している姿を見て安堵しました、
旧エヴァでは使徒に乗っ取られた3号機にはトウジが乗っていて、
破でもそのタイミングになるまでトウジを匂わす演出がされていて、
いざ3号機のパイロットが分かったらそれはアスカだと言う、
そこで僕は嫌な予感がし始めて、
アスカが3号機に乗り込むエレベーターでのシーン、3号機に乗り込みエントリープラグでのシーン、
そして「そっか私笑えるんだ」と言って笑ったシーンで僕の予感は確信になりました。
そして案の定、エントリープラグが噛み砕かれました。
あのシーンは相当僕の心に大ダメージを与えたのですが、
そんなアスカが元気に叫びなら弐号機を操縦しているので本当に安心しました。
友達4人で見に行ったのですが、一人は一回ではよく判らなったかと二回目、一人は展開がありすぎてよく判らなった、もう一人は普通に面白かった、
という感想でした。
そして僕は、普通に面白かったです。
今回3Dが多用されていて多分プロットの段階で考えた筋書きを辞めたんじゃないかと思いました、
これまでのは3Dを使いつつも上手く2Dに見える様にしていたり、3Dでも可笑しく見えない無機物は3Dにする等していたんですが、
今回は3Dを元に2Dで描ける様なシーンも3Dだったのでそう思いました。
なので今回はアクション作画等には注視せず、話の展開に集中することにしました。
話の方も、これまでに出てきたネブカドネザルの鍵とか、ガフの扉みたいな神話用語と軍事用語が飛び交う展開で、
その折々でこれはこう言う意味なんだろうと補間しながら見てました。
設定も大分変わっているみたいで、
旧で17番使徒だったカヲルは1番でしかも12番使徒に取り付かれて13番使徒になったらしい。
この繰り上がりは良く判りませんが、多分13番が人類でインパクトを起こすには人の生贄が必要で、
ゲンドウはシンジの代わりに、ゼーレの回し者であるカヲルを利用したんだと思います。
結果カヲルは死んでしまいサードインパクトは止まりますが、
ゲンドウはそこまで想定済みだった気がします。
新劇場版のゲンドウは破でシンジと対話するシーンがあったり、
今回シンジの身代わりにカヲルを使ったり、今回はゲンドウの取り戻したいものの中にシンジも入っている気がします。
ユイとシンジとの平和な家族像みたいな。
今回は元ネルフ職員とαで構成された新勢力ヴィレが出てきます、
ヴィレはネルフが遂行しようとする人類補完計画を止めるのが目的、
ネルフ、元いゲンドウと冬月が願うのは人類補完計画でのユイの救出と平和な世界?、
ゼーレが願うのは、旧と同じく全人類の殻を壊し一つになることでの新たな生命体への進化、
このネルフ、ゼーレ、ヴィレと言う三すくみ、
各々が目的のために右往左往するのは見てて熱いですね、誰が勝ち取るのかみたいな。
旧エヴァとの違いで良いなと思った点が、いくつかあります、
先ずシンジの性格、旧はただなよなよした自分よがりでしたが
新は逆境に会っても自身の意志で切り抜けようと成長しているのが垣間見えます、今のところ裏目ってますが、
カヲルが言うように、自分が気に入るまで反復練習すればいいと思います。
旧のように意味不明な哲学が無い所、
旧は意味不明過ぎて考える気が起きませんでしたが、新は専門用語が出てくるだけで展開についてはちゃんと考えれるように出来ていると思います、
特に庵野は何気ないシーンで暗喩する事があるので、思索するのが楽しいです。
幾つか伏線らしきもの、
先ずマリはゲンドウやユイの同級生なんじゃないかと思います、
冬月がシンジにユイの写真を見せる時、同じ赤のフレームのめがねをしたキャラが居て、
劇中でゲンドウの事を、ゲンドウくんと言っていたので、多分綾波達よりも前にエヴァに乗っていて、
そのころからエヴァの呪縛にかかっているんじゃないでしょうか。
だとすると、マリはゲンドウと一緒でユイの奪還が目的なのかな。
Qで出てくる綾波は無気力な性格でしたが、シンジやアスカと対話することで少しずつ自己について考えさせられる様になっていたので、
破でシンジが救った初号機のLCLに溶けている綾波がQの綾波に何らかの方法で宿って少し感情のある綾波が戻ってくるのかな。
あと気になる点、
インパクトは大分設定が変わっているように感じました。
初号機と男と女、もしくわ人と使徒が一対と強い願望があれば発動する様で、
元々あったロンギヌスの槍とカヲルが月から持ってきたカシウスの槍は、
ATフィールドを突き抜けてエヴァの機能もしくわ生命活動を停止させる能力があって
破で初号機に突き刺したのは条件が揃っていないからで、
Qで専用のエヴァを作ってもう一度やり直すはずがゲンドウに嵌められ、シンジが先走りカヲルの思っているように行かなかった。
カシウスの槍はゲンドウが隠しもっているのかな。
今回の人類補完計画は皆が液状になるのではなく、
地球をまた作り直すことなのではないのかな。
シンジがカヲルに見せられたサードインパクトの結果の光景で
小さな地球があって、多分サードインパクトが止められた事で、その時出来た地球が残り(もしかしたら外の人類はそこに居るのかも)、
フォースインパクト序盤で阻止されたことで初号機と一緒に落ちてきていた岩の塊が地層のように幾層になっていたので、
インパクトを起こした者の願望を反映させた新たな地球と人類を作る事が人類補完計画だとするなら、
シンジに取ってのハッピーエンドは、
使徒もエヴァもないシンジ達が普通の中学生でカヲルも居て、ゲンドウもユイも居る世界、
TV版の最終話みたいな世界を作りあげる事がハッピーエンドなんじゃないだろうか。
多分、庵野の事なのでそんな分かりやすいハッピーエンドになるわけはないですが、
やっぱり最後はハッピーエンドが良いと切に願いたいです。
破の予告はサードインパクト後の14年間だったんですね、何かの意図で全カットしたのか元からこういう演出だったのかどっちだろう。