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鉄血のオルフェンズ。

2017-04-03 14:48:54 | 感想
オルフェンズ最終話まで見ました。

テレビシリーズとしてはSEED以来の完走作品ということで、それぐらいには楽しめた作品でした。

最初は長井×岡田という組み合わせと最近は普通になっているレーザー兵器や空中戦のないしかも任侠をテーマにしたガンダムということで見てました。
実際新しい感じのガンダムで毎回続きが気になっていたのですが、終わってみればもやもやの残るものになりました。

そもそも任侠をテーマにしていてマリー脚本という処で完全なハッピーエンドで終わるわけはなかったのですが、
それでももやもやした物が残る終わり方でした。

まず、開始当初はミカが成長する話かと思っていたのですが40話過ぎたあたりからこれは違うなとなり見方を変えたのですが、
まさか最終話二話前でオルガを殺すとは思いませんでした、それならもっと前に殺しておくべきだったのでは、

最終話の描写からミカは悪魔にささげられた生贄で、鉄華団はその対価として本望のままに逝ける場所を手に入れたのだろうかと思いました。

オルガや鉄華団のメンバーがミカと出会わなければあんなに躍進することもなかったしあんな死を遂げることもなかった、
でもCSSに居てもどちらにしろ鬱屈した中で死んでいくなら、ああやって自分の意志で散っていく方が本望ということなのかもしれない。

ストーリー的にマクギリスというキャラのカリスマのありようからもバエル登場まではよかった、
そこでガエリオが正体を明かし、すでに最強キャラになっていたミカと対決という流れもよかったです。

ただセブンスターズを丸め込めず、しかもその時の対処を考えていないのはお粗末すぎないだろうか、

てっきり火星に着いてから別行動しているようだったのでMA持ち出してくると思っていて、
戦艦で特攻爆炎の中からMAを取り込んだバエルが出現すると思っていたらそのままバエルが出てきて少しがっかり、
MA出現、ラスタル殲滅、マクギリス対ガエリオの流れで良かった気がします。
そもそも流星号があそこで当ててラスタル倒してマクギリス対鉄華団&ガエリオ含むギャラルホルンが良かったです。

そもそもレーザー兵器がない設定なので終盤に出てくるソーラーレーザー的な大量殺戮兵器の位置がダインスレイブにあたるのは分かるのですが、
それを多用しすぎな気がしました。

結局終盤ダインスレイブがあればよくねってなっていてMS同士の戦いに切迫感があまりもてませんでした。

最終的にほとんどのキャラが死ぬというエンドはいいのですが、後半ポンポン死ぬし、そもそも死ぬのがまるわかりで、
もっともしかしたら勝てるかもみたいなのがほしかったです。

結局終わってみれば王道的な主人公はガエリオで、敵はマクギリスで、
ミカやオルガは物語の主人公というにはあまりに成長がみられない、
少しの変化はあれど50話使ってやることなのかというは疑問でした。

実弾しかつかわないという縛りのなかでの戦闘は、
最初の敵の装備を奪いながらリテイクしていってそのたびに戦い方が変わっていくのが面白かったので、
ルプスレクスになってからは作中最強キャラを確立し戦い方も一辺倒になってしまい残念でした、
戦闘に重きをおくとストーリーが展開しないのはわかりますが、その展開の方ももう一転するのかと思っていたらしないし。

総評をいうと面白かったです、泥臭くて血なまぐさくて皆必死にもがいていて、
終盤まではめちゃくちゃ面白かったですが終盤の締め方だけが少し微妙でした。

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