【その2 に引き続き、政務調査費使用報告として議長に提出したものから転載】
《大府市への反映》
今後自治体経営がこれまでのように豊かな財政に甘んじていられないこと=行政サービスを選択せざるを得ない=が想定される状況では、市政について市民により理解していただき、積極的に関わっていただきながら、サービスの取捨選択をせねばならなくなっていく。そのためには、行政が「広報して、反応を待つ」だけでなく、市民が関わりやすいよう、関心を持つよう働きかけ、住民は意見を表明しやすく行政は耳を貸しやすい風土づくりをしていかねばならない。
無作為抽出市民に参加を呼びかけ、市政について、市のあり方について話しやすい雰囲気のもとグループで討論するという点において、藤沢市と町田市の取り組みは共通しており、こうした取り組みは当市では未経験である。どちらも長時間の拘束や、事前に資料を読んできていただく、ワークショップの進め方の事前研修など、参加者が敬遠しそうな要素を多く含みながら、十分な人数の参加申込があり、事後アンケートでは概ね好評で、途中で苦情を寄せて退席されるケースはほとんどなかったとのことである。意識調査や公聴の手法としてだけでなく、関心をもっていただくきっかけ作りとしても、両市ともその効果を評価しておられる。
無作為抽出市民に対し、選択式アンケートに留まらない市政への提言の場への参加の呼びかけは、他に公募委員の案内を送付するといった取り組みもあり、討議会やDPなどでハードルが高ければ他の場面で試行することから始めることもあってよい。政策づくりの過程への市民参加というと難しいイメージになるが、まずは公聴の手法と捉えて試行を検討してはどうだろうか。当市も「待ち」から「攻め」の公聴へ幅を広げる時期を迎えている。
【11月14日・15日の視察報告は以上全10回で終わりです】
《大府市への反映》
今後自治体経営がこれまでのように豊かな財政に甘んじていられないこと=行政サービスを選択せざるを得ない=が想定される状況では、市政について市民により理解していただき、積極的に関わっていただきながら、サービスの取捨選択をせねばならなくなっていく。そのためには、行政が「広報して、反応を待つ」だけでなく、市民が関わりやすいよう、関心を持つよう働きかけ、住民は意見を表明しやすく行政は耳を貸しやすい風土づくりをしていかねばならない。
無作為抽出市民に参加を呼びかけ、市政について、市のあり方について話しやすい雰囲気のもとグループで討論するという点において、藤沢市と町田市の取り組みは共通しており、こうした取り組みは当市では未経験である。どちらも長時間の拘束や、事前に資料を読んできていただく、ワークショップの進め方の事前研修など、参加者が敬遠しそうな要素を多く含みながら、十分な人数の参加申込があり、事後アンケートでは概ね好評で、途中で苦情を寄せて退席されるケースはほとんどなかったとのことである。意識調査や公聴の手法としてだけでなく、関心をもっていただくきっかけ作りとしても、両市ともその効果を評価しておられる。
無作為抽出市民に対し、選択式アンケートに留まらない市政への提言の場への参加の呼びかけは、他に公募委員の案内を送付するといった取り組みもあり、討議会やDPなどでハードルが高ければ他の場面で試行することから始めることもあってよい。政策づくりの過程への市民参加というと難しいイメージになるが、まずは公聴の手法と捉えて試行を検討してはどうだろうか。当市も「待ち」から「攻め」の公聴へ幅を広げる時期を迎えている。
【11月14日・15日の視察報告は以上全10回で終わりです】