高い場所に掛けられていて、良く読めないので、

他から解説文をお借りしました。

『上野殿御返事』/弘安3年(1280) 聖寿59

解説

=恩を返す=

世の中が複雑多様化しても、変わらない思いや変えられない

道理があります。それは感謝の心です。

それを伝える「ありがとう」は、有り得ることが難しいという言葉です。

人との出会いや物との巡り合い、そして生まれ出でること。

すべてが何千、何万、何億分の1という確率で、

そこに存在するから、有ることが難しい…だから有り難い。

今ある自分の存在もまた有ること難しです。

そんな自分を世に出してくれた親を大切にしましょう。

気付いているならそれでよし。

いま気付かなくても必ずそれに感謝する時がきます。

その時その広さ、深さ、重みを身に刻みましょう。

自分の手足に触れてみましょう。鏡の前の自分を見ましょう。

それは全部親からの贈り物です。有り難い自分を大切にしましょう。

あなたがあなた自身を大切にすれば、亡き親であれ、健在の親であれ、

それが一番の恩返しとなるはずです。