老朽原発うごかすな!実行委員会Blog

原発うごかすな!実行委員会のblogをお借りしています。
連絡先:saikadouyamete@yahoo.co.jp

老朽原発・美浜3号機に核燃料装荷、緊急抗議(ニュース 47号 / 2021.05.25)

2021-05-29 19:52:16 | 老朽原発うごかすな!実行委員会
◆老朽原発再稼働 同意のための臨時議会 緊急抗議(ニュース 45号)

◆ご支援・ご参加と連帯行動のお願い(ニュース 46号)

★「6・6大集会」案内は → コチラ


■■ 美浜町、美浜原発前をデモ ■■
 ■ 雨と風でもみくちゃに ■


今年の3月20日の高浜以来、二度目の現地行動に参加した。
5月15日、私が主催者側だった入管法改悪反対の京都デモに「反原発」と
書かれた6メートルほどの長い旗が3つ参加していた。私はその光景が
とても嬉しかったのと同時に、自分が取り組んでいる問題以外のニュースを
あまり追えていないことを思い知らされた。

この日、原発行きのバスの中では参加者にマイクが回されて、各々の思いを
語ったり、資料を用意し学習会を始める人がいたり。行動、学習を共にし、
作り上げられた時間がそこにあった。普段調べていない問題だと
「自分は詳しく勉強できてない、でも原発なんて嫌だ、でも・・・」と一人で
ぐずぐずしてしまいがちだが、それを打破していくのが運動なのだなと思った。

もちろん、それは作り上げていく人たちの参加者を思いやる気持ち、
自らの知識、考えを共有しようという積極的な動きがなくては始めらない。
その動きを感じられることに意義深さと感謝を感じつつ、自分もその動きとなる
必要性を確かめる。


美浜町役場前で抗議行動(5月20日)

美浜に着くと、雨と強風にもみくちゃにされながら役場から美浜町内、
関電原子力事業本部までを歩き、最後に原子力発電所前での抗議。
シュプレヒコールも足取りにも疲れが見える。ゲート前に連なる警察官は
相変わらず。その後ろの施設内の展望台のような建物から数名の職員が
デモ隊を眺めていた。その時、なぜかコーラーのマイクが途切れる。
沈黙に耐えきれず肉声でシュプレヒコールを始める数名の参加者。
まばらに思い思いに叫び出す。私もつられて二言三言叫んだ。
そうやってデモ隊は展望台前を過ぎていく。ゲート前はせいぜい50メートル。
その短い距離が終わらないようにゆっくりと歩いた。

次の日、靴底がすり減りすぎてぱっくり剥がれてしまった。
丈夫な靴を買わないといけないなと思いつつ、展望台の職員たちを思い出す。
彼らには聞こえていたのだろうか。彼らはどんな顔をしていたのだろう。
美浜原発の再稼働を止めなくてはならない。
(京都市 石川日菜)

■■ 避難計画は絵空事 ■■ 
■おおさか大集会から、現地美浜町へ■


5月20日、40年超えの老朽原発・美浜3号機に燃料が装荷されるため、
現地で抗議行動がおこなわれると聞き、京都からのバスに同行させてもらった。

「若狭の原発を考える会」の人たちの粘り強いアメーバデモ、チラシ配りなどで、
原発立地の皆さんの多くは「原発はいらない」と考えているが、なかなか
抗議の場には出て来にくいという。だったら、関西の我々がかけつけ声を
上げていこう!それが、危険な若狭の原発で作った電気を使う、私たちの
使命じゃないか。


美浜町内デモで、関電原子力事業本部へ

昼前に到着、12時から役場前で抗議集会したあと、美浜町駅までデモ、
その後、駅近くの関西電力原子力事業本部前で抗議の声をあげ、申し入れを
おこなった。そしていよいよ美浜原発へ。
以前来たとき見学したPR館は閉鎖され、ゲート前には重々しい戒厳体制が。

ゲートを通りすぎた先の丹生(にゅう)地区の公園からは、手の届きそうな場所に
美浜原発が見えた。「原発が直接見えるかどうかで、不安が違ってくる」と橋田さん。
私の実家は柏崎刈羽原発から30キロだが、山に遮られて原発は見えず、
家族は全く無関心だ。それにしても丹生地区の人たちは、毎日目の前に原発を
見ながら、どのような心境であろうか。


美浜原発3号機を前に、抗議のシュプレヒコール

美浜原発で事故が起きたら、原発の前を通り避難しなくてはならない。
コロナ禍ならば東京ドーム44個分の避難所が必要だという。まさに避難計画は絵空事。

原発で儲けているのは、国や原子力ムラと結びつく、ほんの一部の連中であることは、
今回再稼働容認に向けた議会や議員の動きで明らかになった。そんな連中のために、
なぜ多くの人たちが犠牲にならなくてはならないのか。若狭の危険な原発で作る
電気は、本当にもういらない! 

今回は緊急事態宣言で店の営業ができないため参加できたが、再稼働する日は、
店を休んでも現地にかけつけたい。一人でも多くの皆さんと現地で共に
反対の声を上げていきたい。6・6大阪大集会から、現地美浜町で会いましょう!
(集い処 はな 尾崎美代子)


■■第13回 老朽原発うごかすな!実行委員会が開かれる■■
■「6.6おおさか大集会」を成功させ、6.23美浜再稼働反対の現地行動へ■


5月24日、第13回「老朽原発うごかすな!実行委員会」が、福井の中嶌哲演さん
などみなさんともズームで結び、開かれました。

第13回 老朽原発うごかすな!実行委員会(5月24日)

前回実行委員会以来の私たちの闘いの報告と確認、そしてこのかんの関西電力や
福井県などの老朽原発再稼働に向けた急展開の動きや、消費者の関電離れ、
あるいは全国での裁判闘争についてなど、原発をめぐる情勢についての確認、
討論がおこなわれました。

その上で、「6・6老朽原発うごかすな!大集会 in おおさか」の準備について
最終確認をおこないました。すでに前号のニュースでも訴えましたが、
厳しいコロナ禍の中での集会の成功に向けて、各地での関連した取り組みを
やっていただくよう要請することや、個人でもできるハガキ、ファックス、電話など
を関西電力へ集中させることの重要性が確認されました。
「老朽原発うごかすな!」のポテッカーを集会で掲げることに応えて、
各地でもポテッカーを掲げる行動などの取り組みをしていただけるよう訴えます。

同時に、そうした私たちの行動をマスコミに報じさせることが呼びかけられました。
そして、各地で可能な限り街宣車を走らせ、訴えましょう。
(街宣用音源ダウンロードは → コチラ

また、美浜原発3号機の再稼働の動きに対して、運転差し止めを求める仮処分を
申し立てる準備が福井で進んでいることが、報告され、全国的にも申立人を募る
ことになります。

さらに、関西電力が、美浜原発3号機を6月23日に再稼働させると発表した
ことに対して、6月6日の大集会を成功させた上で、次に、関西電力本店への抗議
と申し入れをおこなうことが話し合われました。
具体的な日時については、次回実務担当者会議で決まり次第、公表し、
参加を訴えます。

そして、6月23日、美浜原発現地での「再稼働を許さない」抗議行動に
各地から全力で結集することが確認されました。


★紙版の『老朽原発うごかすな!ニュース 47号』
 ダウンロードは → コチラ

★「6・6大集会」チラシは → コチラ

★「6・6大集会 in おおさか」へのご支援をお願いします。

◆カンパ振り込み先(郵便振替)◆
 口座記号・番号:00990-4-334563
 加入者名   :老朽原発うごかすな!実行委員会


◆カンパをお寄せくださったみなさま(団体名)→ コチラ

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ご支援・ご参加と連帯行動のお願い(ニュース 46号 / 2021.05.18)

2021-05-19 16:17:24 | 老朽原発うごかすな!実行委員会
◆老朽原発再稼働 同意のための臨時議会 緊急抗議(ニュース 45号)

★「6・6大集会」案内は → コチラ



■■6.6老朽原発うごかすな!大集会inおおさか■■
 ■ ご支援・ご参加と連帯行動のお願い ■


「老朽原発うごかすな!」行動に、連日ご奮闘いただいているみなさんへ。

関電と政府は、いま、危険極まりない老朽原発・高浜1、2号機、美浜3号機を
再稼働させようとし、原発マネーにしがみつく高浜町、美浜町の議会と町長、
福井県知事は、老朽原発再稼働への同意を表明しています。

この間の老朽原発再稼働への同意をめぐる「茶番劇」で、
●原発マネー不祥事、原発トラブル(蒸気発生器配管の損傷など)、
 約束違反(使用済み核燃料中間貯蔵候補地など)を頻発させている関電は、
 安全確保を空約束し
●「自治体住民の安全・安寧を保全することが地方自治の基本」であることを
 忘れた原発立地自治体の議会や首長は、住民の安心、安全を犠牲にして、
 原発マネーを得ようとし、
●原発関連企業の利益を優先させる政府は、税金によって立地自治体を買収して、
 老朽原発再稼働を強行しようとしたのです。しかし、このような「茶番劇」
 にも拘わらず、4月30日、関電は、5月再稼働を目指して進めていた
 高浜2号機の安全対策工事が、コロナ禍による人員不足で遅れ、再稼働が
 不可能になったと発表し、5月13日の新聞は、6月9日に特定重大事故等
 対処施設(特重施設・テロ対策施設)の設置期限を迎える高浜1号機の
 当面の再稼働を断念し、燃料装荷テストのみをおこなうと報じています。

特重施設完成までには2年以上を要しますから、再稼働は2年以上遅れた
ことになります。圧倒的な「原発うごかすな!」の民意に後押しされた市民運動、
裁判闘争などの反原発運動の勝利ともいえます。

ただし、関電は、特重施設の設置期限が10月25日である美浜3号機の
6月下旬稼働を目指して、5月20日に燃料装荷を企み、政府は美浜3号機再稼働を
先例として全国の原発の60年運転への道を開こうとしています。

 美浜原発3号機(関電HPより)


あらゆる可能な行動で「老朽原発うごかすな!」を訴えましょう!
理は私たちにあります。老朽原発再稼働の理不尽に、もっともっと大きな運動で
対抗しましょう!

「老朽原発うごかすな!実行委員会」は、6月6日、「老朽原発うごかすな!大集会
inおおさか」を、下記チラシの要領で開催します。

政府と原発関連企業はコロナの中でも、自粛することはありません。
私たちが委縮していては、彼らの思いのままの社会になります。
断固として6・6大集会を成功させたいと考えます。

●皆様のご支援、ご参加、周囲への参加勧誘をお願いします。
●ご参加が不可能な方は、全国各地で、6・6大集会に連帯する創意工夫を
 凝らした反原発行動をご企画下さるようお願いします。
 連帯行動の例は、スタンディングアピール、集会、学習会、デモなどです。
 一人でプラカードや旗指物を掲げて歩くヒトリデモ(警察への届け出不要)、
 手製のチラシの配布も大歓迎です。「老朽原発うごかすな!実行委員会」で
 作成したチラシ(下記)をご配布をいただける方は、必要枚数とお届け先を
 お知らせ頂ければ送付いたします。
 なお、連帯行動を企画頂ける場合、ご一報ください(6・6大集会で紹介します)。

以上、よろしくお願い申し上げます。

老朽原発うごかすな!実行委員会(連絡先:木原壯林 090-1965-7102)




■■ 高浜1号機、2号機 + 美浜3号機 ■■
 ■ 40年廃炉訴訟 口頭弁論 5月10日 ■


この日私たちは、福井県知事の老朽原発再稼働同意というニュースに
緊張していました。さらに、裁判長と右陪席が代わる緊張感が加わりました。
特に、日置朋弘裁判長は、最高裁の行政局課長や調査官、名古屋高裁判事を
やった人です。

午前の高浜裁判では、中野宏典弁護士が司法審査の在り方について、
小島寛司弁護士が老朽化について総論を弁論更新しました。

午後の美浜裁判では、甫守一樹弁護士が基準地震動について、
伊神喜弘弁護士が核廃棄物の問題を弁論更新しました。
最後に、北村栄弁護団長が新聞記事をまとめて、世論は脱原発を望んでいる
と強調しました。

日置裁判長は「いたずらに長引かせるつもりはない」と言い、いくつか要求しました。
まず被告に、それぞれの主張が審査の過誤・欠落なのか、審査基準が不合理なのか、
どのような違法事由なのか整理することを求めました。

原告は(1)地震(2)火山(3)老朽化(4)その他廃棄物などの4つに
争点を絞ったので、11月の期日から4回に分けて、それぞれをまとめて
主張するよう求めました。

また、原告適格を判断するために、原告それぞれが何キロ圏在住なのかを
提出するよう求めました。来年の夏頃には争点整理終了、証人尋問と先が見えて
きました。気になるのは、中性子照射脆化を調べるための監視試験片の原データを、
裁判所が文書提出命令するかです。40年超の原発再稼働は、例外中の例外のはずです。

新しい裁判体には、公正な審理と判決を強く求めます。政府は、6月末に
新エネルギー基本計画を決めます。気候危機を言い訳に原発推進を目論んでいます。
そうさせないために、老朽原発は何としても止めましょう!

次回期日は、8月4日(水)11時より高浜1、2号機、
14時30分より美浜3号機の口頭弁論です。
皆さんのご支援をお願いします。
(40年廃炉訴訟市民の会 尾形慶子)



★紙版の『老朽原発うごかすな!ニュース 46号』
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老朽原発再稼働 同意のための臨時議会 緊急抗議(ニュース 45号 / 2021.05.01)

2021-05-01 20:28:29 | 老朽原発うごかすな!実行委員会
◆福井県知事・県会議長に緊急申し入れ(ニュース 43号)

★「6・6大集会」案内は → コチラ


■■4.23福井県議会 緊急行動 報告 ■■


高浜1、2号、美浜3号機の老朽原発再稼働へ、杉本知事が4月6日、
畑県議会議長と面談。

知事は「国から最大50億円の交付金」など4項目の提案を受けたことで
議会での再稼働議論を再度要請。これを受けて畑議長も杉本知事と歩調を合わせ
原発再稼働へ前のめりの姿勢を露わにしてきた。高浜、美浜原発の現地視察や
2度の全員協議会を経て最大与党の「県会自民党」も会派として再稼働に同意し、
議会の承認を得るために杉本知事が仕掛けた4月23日、1日だけの臨時議会だった。

オール福井反原発連絡会は、朝1番に知事へ「原発に反対する団体と話し合うこと」を、
次に議長へ「多数の陳情請願に対して担当委員会で請願者の意見を聴くなど
丁寧な対応をすること」を申し入れ。

正午ごろから、県庁前で「拙速な審議をするな」と県内外の50名を超える
参加者でアピール行動。「6月議会で避難計画や老朽原発の危険性を
しっかり議論すべき」「県内外からの多くの請願を慎重に審議して」
「原発から30キロ圏の琵琶湖が汚染されれば関西全域の住民が被害者になる」
など次々とマイクで訴えた。

福井県庁に向かって、抗議のシュプレヒコール(4.23)
 

午後1時議会開始。傍聴席はほぼ埋まった。議場内の熱気と裏腹に、
老朽原発再稼働に反対や慎重な議論を求める請願59件が全て不採択となった。
賛成討論に立った佐藤正雄議員、細川かおり議員は「コロナ禍で避難計画の
実効性が不十分」「老朽原発の安全性に懸念がある」と訴えた。

請願を付託された田中厚生常任委員長は「美浜、高浜両町が同意しており
立地自治体の判断を重く受け止めるべき」と不採択の審査結果を報告。
多くの請願者の願いは握りつぶされた。

その後再稼働を前提とした意見書と原発推進団体から出された請願1件が
賛成多数で可決・採択された。畑議長は、議場内の拍手にも過敏に反応し
「そうだ」「審議はつくされていない」との声に対して退場を命じるなど
過剰な対応だった。

議会終了後杉本知事は、「再稼働に前向きな考えが示されたと理解している」と
記者に述べている。間髪入れず24日には、美浜、高浜両原発を視察し、
「安全性が格段に向上していると感じた」と記者会見した。

今後は、森本関電社長、梶山経産大臣と面談した上で早ければ明日、明後日にも
判断するのではないかと危惧される。
オール福井では、「危険な老朽原発を動かすな!」とはがき、ファックス、署名、
要請、陳情、請願されたみなさんの思いを最後まで杉本知事へ突きつけるべく、
あらゆるアピール行動を続けていきます。        
(オール福井反原発連絡会  林 広員)


■■福井県議会は、民意を無視し老朽原発の再稼働に同意■■

4月23日、私たちは、12時県庁前でオール福井反原発連絡会の街宣に合流し、
その後、議会傍聴に向かった。

入場の際に「第415回 臨時会 請願文書表」を渡された。両面印刷で
56枚に及ぶ分厚い冊子だ。全国から寄せられた再稼働反対の請願書が
とじられている。反対の請願は59件、賛成派は1件A4=1枚(おそまつ)である。

午後1時に開会されすぐに休憩(委員会開催)、2時35分から再開で審議に入る。
最初に佐藤議員から反対の立場で具体的に簡潔に表明がなされた。
傍聴席から声援と拍手が送られるたびに議長が注意をおこなう。
傍聴席の各所に職員を配置し威圧。議長は携帯の呼出音が鳴っただけで退場を
命じる徹底ぶりだ。傍聴席からプラカードを掲げて抗議の声を挙げた人が
退場させられたのは言うまでもない。

議事はまるで儀式のように進められた。反対意見に対する反論は何もない。
推進派の請願書には、「私たちは半世紀に及ぶ歴史の中で、大きな事故を経験し、
不安を抱え、風評被害を抱えながら国策に協力していくという強い信念と
誇りをもって・・・立地地域の振興と安定した雇用を確保していくため・・・
原子力との共生を目指す・・・」と。

「不安」や「風評被害」と言うなら脱原発の経済政策を真剣に考えるべき。
熱意も能力も責任感もないから原発マフィアの下っ端となっている。
その下っ端としての「強い信念と誇り」だ。
1発電所25億円(私たちの税金だ!)で骨の髄まで買収されたのだろう。

4月7日、福井県に「拙速な判断はするな。市町村レベルでの説明会を開催せよ」
等の申し入れをおこなったが、県当局からの具体的返答はないままだ。
万一の事故にどう避難するのか(できるのか?)さえあいまいだ。
私たちは原発反対「怒りの見える化」を広げ大きく鋭くしよう。
原発の危険性を粘り強く訴え、推進派議員を市町村議会から国会まで一人ずつ
減らして行こう。
(城陽市 Y)


■■京都・滋賀の団体を廻って■■
■断食中の哲演さん 気迫の訴え■


4月23日、老朽原発再稼動への拙速な同意を戒める断食を21日から敢行中の
中嶌哲演さんと共に、4人の実行委員が京都、滋賀の10団体を訪問し、
「6・6老朽原発うごかすな!大集会inおおさか」への賛同、参加を訴えた。

移動の車中、哲演さんから、福井県議会の状況や、オール福井のみなさんの、
必死の取組などをお聞きし、「今頃、議会でどのような審議が。県庁前では、
多くの方が抗議をしてくださっているだろう」と、気をもみながらの団体廻り
だった。

こんな大事な日に、よく京都までと恐縮したが、「こんな日だからこそ、
私が関西に来て、呼びかける意義があると思って来ました。」とおっしゃる
哲演さんは、断食3日目というのに10団体すべての対応者を前に、
腹の底から発せられる気迫に満ちた声で、真っ向から訴えられた。
断食中は、口にするのは水だけ、出されたお茶さえ飲まれなかった。

「コロナだから、組織的な参加動員はむずかしい」という声はあったが、
代表の参加だけでも、そして、このような取組みを広めていくだけでも
意義はあると強く感じた。

途中、「議会がたった1件の、再稼動賛成の請願を採択し、59件の反対請願等を
不採択にした」という連絡が入った。何という拙速さ! 59件を一括審議などで
判断するのか!

哲演さんは、帰りの列車ぎりぎりまで京都キンカン行動でアピールされた。
「老朽原発うごかすな!」の闘いは終わらない。どの原発も、年々老朽原発へと
向かっているのだから。6・6大集会を全力でやりきろう。
(実行委員 橋田秀美)

気迫に満ちた中嶌哲演さんの訴え(京都キンカンで)


■■民意を信じ、民意の実現に奮闘しよう■■

福井県知事は老朽原発再稼働に同意しましたが、誰が何と言おうと、
理は私たちにあります。もっともっと大きな運動で、理不尽に対抗したい
と思います。また、脱原発、なかんずく老朽原発廃炉は圧倒的な民意です。
私たちは、民意を信じて、民意の実現に奮闘したいと思います。

なお、福井新聞(4.30)は、4月29日、関電が、高浜1号機の再稼働を当面
見送る方向で最終調整していると報じています。特重施設の完成が間に合わず、
再稼働しても、1週間程度で停止せざるを得ないためです。
市民運動、裁判闘争をはじめとする反原発運動の成果ともいえます。

ただし、関電は、美浜3号機の再稼働を優先させ、5月10、11日に、
核燃料をサイトに搬入しようとしているという情報もあり、五月中の再稼働も
危惧されます。あらゆる可能な行動で「老朽原発うごかすな!」を訴えましょう!
 「6・6大集会」を全力で成功させましょう。
(老朽原発うごかすな!実行委員会 木原壯林)


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