老朽原発うごかすな!実行委員会Blog

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7.3 大飯原発 再稼働阻止行動 に 参加して(ニュース 51号 / 2021.07.10)

2021-07-15 15:04:05 | 老朽原発うごかすな!実行委員会
■■ 勝利は 私たちの手にある ■■
 ■ 原発に未来はない ■
  ~7.3大飯原発再稼働阻止行動に参加して~


(脱原発はりまアクション  小野純一)
    
皆さんこんにちは。今日この大飯原発3号機再稼働反対の行動に参加された
皆さんの多くが、9年前の6月30日から7月1日、2日この場所、大飯原発の
今は厳重に閉じられている、あのゲートの中に入られたことと思います。

あの時この場所に渦巻いていたエネルギーは、今いったいどこに行ってしまったのか、
あの若者たちの姿はどこに消えたのか、そう考えると少し悲しく、そして寂しいです。

町内をデモ(7月3日、福井県おおい町)

しかし、今ここで改めて強調しておきたいのは、勝利は私たちの手にある、
ということです。原子力発電というエネルギーに未来はありません。
それを本当はみんなわかっているんです。スリーマイル、チェルノブイリ、
そして福島の後では、その現実が露呈してしまったんです。
だから、勝利は間違いなく私たちの手にあるんです。

この日本に住む人間は誰でも、電力会社も、官僚も、政府も、休日出勤して
私たちを規制している福井県警の皆さんも、本当はわかってるんです。
経済性もない、安全性もない、事故時のリスクが高すぎる、だから原発は
もうダメなんだって。

でも、関電は目先の金儲けに、この国の政府は核武装の妄想に、原子力ムラの
人たちは利権に、それぞれががんじがらめになってそれをやめられない。
原発は、カネや権力にまみれた、悪や醜いモノの塊の技術です。
それがわかっていても、一度動き出したらもう止められない、この国の
悪しき歴史を感じます。だけど、何度でも言います。 

ゲート前で発言する小野さん

「原発のない未来」という勝利は、僕らのこの手にあるんです。
ひょっとしたら、今日ここにいる僕らがその時を見ることができないかも知れません。
けれども、諦めなければ、その時は必ずやってきます。だって本当に、
原発に未来はないんですから。将来の世代に、その時代を確実に残すために、
一緒に闘いましょう、ありがとうございました。
                    

■■ トラブル続きの大飯原発 ■■
 ■ 昨年12月の大阪地裁判決に従え ■
~7.3大飯原発再稼働阻止行動に参加して~
 

(京都市 一井不二夫)

7月3日、大飯原発3号機の再稼働に反対する抗議行動に京都から参加した。
昨年7月から定期点検で停止していたものの運転再開を目指すものだが、
トラブル続きの原発であり、何よりも昨年12月の大阪地裁判決によって、
設置許可が取り消されている原発である。京都市住民としても、ここは黙っては
いられない。

8時45分、京都駅八条口からマイクロバスで出発した。ほかにも普通車が何台か
あるようす。運転手はきょうとユニオンのOさん、10人が乗り込んだ。
じつはこの間、美浜、高浜、美浜、今回の大飯と、大型バスの御世話になっていて、
決して熱心な参加者ではないのだが、若狭現地が習慣づいてきた。
いや本当は、そんなことではだめなのだが。さすがマイクロバスは暑いなと、
いや移民のことを考えたら(ちょうど中米から米国への野獣列車の本を読んでいた)、
これぐらいのことは我慢しなければと黙っていたら、後部座席には暖房が入っていた
のだ(この日の気温31・4度)。

おおい町の集合場所に正午頃到着。検問もなく、警察権力と思しきものも
当初は少なく、市民警察のような顔をしている(その後、警備・公安が出動)。
13時、ここから大飯原発に向かって、デモがスタートした。

福井現地、関西各地、一部遠方から約60人が結集。漁村という感じか、
釣り客相手の民宿がならぶ、いたって静かな場所である。じつは1990年代、
わたしは毎年この若狭をピースサイクルで巡っていた。8月5日広島を目指し、
反戦・反核・反原発で全国を自転車でつなぐという市民運動で、ちょうど
チェルノブイリの事故があったあとだったが、それが高齢化という
抗えない事情から福島のころには途絶えてしまっていた(全国的には継続中)。

関西電力に申し入れ

その見覚えのある大飯原発前で集会、申し入れ行動がおこなわれた。
各地からの発言。中嶌哲演さんは福島から避難されたかたの詩を朗読、
また小浜市民の取り組みなどが紹介された。
この日も雨が降りそうで降らなかった。

大飯原発へ抗議のシュプレヒコール
                        

■■ 今後の行動について熱い議論 ■■
■ 「12・5老朽原発そのまま廃炉!大集会」(仮称)の成功を ■
   ~第14回老朽原発うごかすな!実行委員会報告~


(老朽原発うごかすな!実行委員会)

6月29日(火)、大阪で第14回「老朽原発うごかすな!実行委員会」が
開催され、ZOOMも含めて、26人が参加した。

中嶌哲演さんの、「関西の人の行動に励まされ、福井でも行動が広がってきた。
今日は、原発情勢を踏まえて、今後の運動を練っていきましょう」という
あいさつを受けて、13回実行委員会後の取組の報告と、感想などが語られた。

老朽原発再稼動に抗う闘いは、福井で、関西で、「やれることは全部やろう」を
合言葉に、様々な行動が提起され、多くの人が動いて実行された。
美浜3号機は、再稼働されてしまったが、その中で得たものは少なくない。
「人の英知と力を集めたら、行動が広がることを体感した。」
「若狭、とりわけ美浜町の人たちの老朽原発再稼働に反対する民意を可視化
することができたのではないか。」といった意見が出た。

さて、焦点となる議論は、今後の行動についてだ。
我々の闘いは、関電に、高浜1、2号機の再稼働を当面断念させ、美浜3号機の
再稼動も5カ月遅らせたといえる。特重施設の建設期限に間に合わず、
10月25日までには、美浜3号機は停止となるが、6月21日に大阪地裁に
申し立てられた美浜3号機運転禁止仮処分の判断如何では、それを待たずに
止められる可能性もある。美浜3号機が停止した後は、
「老朽原発このまま廃炉!」を訴える行動が必要だと確認された。

具体的には、12月5日(日)午後、大阪市内で「老朽原発このまま廃炉!
大集会in おおさか(仮称)」を開催すること、その前段に約1か月間
(特重施設が間に合わず停止するという10月23日から、大集会の前日
12月4日まで)のキャンペーン期間を設け、いろいろ工夫を凝らした行動を
各地で取り組むこと、などが確認された。

老朽原発を再稼動させたことは、国内のみならず、アジアとりわけ原発稼働に
前向きな韓国に大きな影響を及ぼしてしまう。引き続き、「老朽原発うごかすな!」
「老朽原発このまま廃炉」を訴えよう。

第14回 実行委員会(6月29)


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6.23美浜現地行動 に 行ってきました(ニュース 50号 / 2021.06.29)

2021-07-09 14:36:59 | 老朽原発うごかすな!実行委員会
■■ 6・23 再稼働はされた ■■
 ■ しかし・・「倦まず弛まず」闘い抜こう! ■

(原発いらない福島の女たち 黒田節子)


美浜3号機を前に訴える黒田さん


美浜原発がよく見える「シーパーク丹生」での抗議集会の最中に、
「再稼働されたようだ」との一報が入る。それこそ大地震でも起きない限り
(それはそれでまた非常に恐ろしいことだが…)、この日程を止めることが
できないだろうことは分かっていた。そして予定通りにスイッチは押されてしまった。

パンドラの箱を開けてしまった、という人もいる。私はどうしてもフクシマの
ことを思う。フクシマの現実をごまかし、何事もなかったかのように
オリンピックをやろうとする。いまだに、たくさんの苦しみが続いている
というのに!若狭でまた事故が起きたらどうするの?フクシマの苦悩はもう
誰にも味わわせてはいけない。

福島第一原発は、40年を迎えようとしていたときにあの事故が起きてしまった。
2011年3月26、27日両日に渡って、私たち福島の市民グループは
全県的な老朽原発ハイロへの大きな行動(ハイロアクション福島原発40年イベント)
を計画していた。まさにその数日前に、あの大事故が起きてしまったのだ。
企画は流れ、それまでの一人一人の日常と人生が強制的に変えさせられていく日が
始まる。福島の私たちにとって「40年」は記憶から消えることのない怖い数値で、
ましてや「40年超え」再稼働はあり得ない。

今回は大阪でDon't KillのMASA を誘い、現地入り。
驚くことに、結構長かったデモ行進の間中ずっと途切れなくサックスと太鼓の音が聞え、
私たちを元気づけてくれた。福島での3.11集会&デモ以外、現地行動にはほとんど
参加したことがないという彼女です。これを機に、サックスの豊かな音とリズムで
現場で抗う人々を励ましてくれるんじゃないかなぁ・・・と期待している。

実行委員の皆さんの連日の宣伝活動、アメーバデモ等、本当に感謝です。
先の見えないフクシマですが、人間の命と尊厳を守るために闘っている人々と
直接お会いし、共に行動することは私たちのエンパワメントに直結しています。
さて、行動はこれからも続くのですから、ハチマキを締め直し「倦まず弛まず」
ですヨね。


■■「老朽原発うごかすな!」の想いを込めて■■
 ■ 6・23現地闘争を闘い抜いた ■

(反原発自治体議員・市民連盟関西ブロック 二木洋子)

6月23日(水)午前10時、関西電力は美浜3号(82.6万kW)の制御棒を引き抜き、
原子炉を起動させた。2011年5月以来10年停止していたが、全国で初の
40年超原発の再稼働となった。関電・政府・原子力ムラ一体となった
老朽原発再稼働に、満腔の怒りを込めて抗議したい。


原子力事業本部前で抗議行動


当日は、11時半に美浜町保健福祉センターはあとぴあに集合、役場横を通っての
町内デモ、そして、関西電力原子力事業本部前で抗議をおこなった。
事業本部には木原壯林さん、河本猛・美浜町議など5人が入られ、全国初の老朽原発
再稼動に抗議し、即時廃炉を求める申入をされた。その間、本部前では木戸惠子さんが
満身怒り込めてこの申入書を読み上げられ、参加者の憤怒の炎が燃え上がった。

抗議行動後、バス等に分散乗車し、海岸沿いを北上、海水浴場で有名な水晶浜、
美浜原発前を通り、シーパーク丹生に集合した。美浜原発の真向いの公園だった。

午後2時から橋田秀美さんの司会で、参加者350人、1時間の大抗議集会が
始まった。海辺で風があり、「反原発」「老朽原発うごかすな」など参加団体の
色とりどりの旗が大きくたなびき続けた。地元福井の皆さんや福島、東京、
伊方、大阪、京都、兵庫、奈良などから、廃炉を求める怒りのアピールが続いた。

大音声のシュプレヒコールは、きっと美浜原発に届いたに違いない。そして、
美浜原発前を通っての1・5キロの抗議デモ、日差しがきつくマスクの身には
つらかったが、できる限りの声を出してコールを続けた。

美浜3号機前から350人がデモ

老朽原発は危険極まりない。万が一の時、避難計画も絵にかいた餅だし、
琵琶湖が汚染されれば、地元の方とともに近畿一円、水が飲めなくなる。
フクシマを直視するなら、すべての原発は廃炉しかない。特重施設が間にあわず、
美浜3号機は10月には再び停止する。帰路のバスの中で、秋の総選挙で政権交代だ
と多くの方が言われた。私も同じ思いだ。2度と稼働させないよう、すべての
原発廃炉をめざし、総がかりでがんばろう! 


■■ 大阪地裁に仮処分を申し立て ■■
 ■ 美浜原発3号機運転禁止を求め(6月21日) ■

      
 (老朽原発うごかすな!実行委員会 木原壯林)

老朽原発・美浜3号機が重大事故を起こしたら、甚大な被害を被りかねない福井、滋賀、京都の
住民9人が、6月21日、関電を相手取って、運転開始から45年になろうと
する危険極まりない老朽原発・美浜3号機の運転禁止を求める仮処分を大阪地裁に
申請しました。6月23日に再稼働された美浜3号機をあらゆる可能な手段で停止させ、
廃炉に追い込もうとする、やむに止まれぬ行動の一つです。

弁護団は、井戸謙一氏、河合弘之氏など、全国で原発全廃を求めて闘う11人の弁護士
で構成されています。大飯原発運転差し止め判決の樋口英明元裁判長も応援に
駆けつけて下さいました。

裁判所に向かって入場行進

この仮処分申請では、早急な決定を得るために、次の①、②に争点を絞っています。

① 原子炉直下に破砕帯4本など活断層多数に囲まれ、地震によって重大事故を
起こしかねない美浜3号機の危険性。この中で、過小な基準地震動を想定して設計
された原子炉では、さらに大きな基準地震動が想定されている現在、
安全確保(耐震性)に余裕がなくなっていること(安全余裕の食いつぶし)、
規制委が原子炉敷地の地盤変位のリスクを考慮していないこと、原子炉至近に
震源があること、繰り返しの地震が発生する可能性、基準地震動策定に用いた
経験式で得られた平均値は、過小評価であること(昨年12月4日の判決で
大阪地裁が指摘)、などを訴えます。

② 美浜原発3号機が重大事故を起こしたとき、住民避難は不可能。この中で、
合理的な避難計画は立てられていない、避難は不可能で、重大事故は深刻な
人格権侵害となる、多重防護第5層(重大事故時の避難対策)は不可欠で、
予防的なものではないこと、屋内退避は不合理であること、などを訴えます。

美浜3号機の特重施設の完成は、期限(10月25日)に間に合わず、
この期限以降は同原発は停止しますが、その前に仮処分で停止させ、
廃炉への大きな弾みとしたいと考えます。皆様のご支援、ご助力をお願いします。


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