あみものOTOKO

人と人とのつながりを 大切にしたいです。

緑内障

2018-08-22 21:26:35 | 日記
「 貴方は 緑内障です 」 「 なぜ 緑内障になるんでしょうか 」 「 目の隅に波が流れ出るフイルターのようなものがあって、貴方の場合、生まれた時から、その部分が他の人に比べて狭いので、涙が流れにくくなっていて、それが原因で眼圧が高くなり、緑内障になったんです 」 「 治療すれば治るんでしょうか 」 「 治りません 」「 じゃあこのまま行くと どうなるんでしょうか 」 「 いずれ 見えなくなります 」 「 見えなくなるというのは 失明するという事ですか 」 「 そうです 」 「 どうすればいいんでしょうか 」 「 目薬を差して 進行を遅らせるしかありません 」 ・・・ これは かなり前に 私が 眼科医から言われた事です・・ つまりは、私の目は 生まれた時からの事が原因で、いずれ失明する病気があり、これは治らない・・・ 言葉にならない 唖然とした結論でした・・ しかしながら 元々、悔やむ性格ではありませんでしたので、じゃあ 見えるうちに いろいろなものをみましょう・・好きな映画は なん十回も繰り返し観て、会話を覚えてしまえば、目を閉じても場面が浮かんでくるような位に 見ておこう・・作りたい物があれば、見えるうちに作っておこう・・やって来たい事があれば 見えるうちにやっておこう・・無意識にそんな思いから、芝居でも、映画でも、何でもかんでも見たいものは見て、作りたい作品は作りましょう・・・お教えしたい事は 教えておきましょう・・・と今のような行動になっていたんだと思います・・・失明したらしたで、私の性格では、多分 ピアノに夢中になったり、歌を歌ったり・・きっとじっとしては居ないんだろうとは思いますけど・・・時々、なぜか 目を開けていられないくらい、眼球が痛くなり、両手で目を押さえながら意味もなく 目薬の液体で 目の痛みを洗い流すような事があると、「 エッツ! 今、このまま見えなくなっちゃうのかな・・ 」 と戸惑う事がなんどもありました・・・ 先日 新聞記事で 「 緑内障の最新治療 」と言う本が 発売されたという事を知ったので、すぐに書店に出向いたものの・・なんと 静岡市内の大型書店でも、置いてない・・・取り寄せしかないというのですが、発刊されたばかりでないなんて・・と先日 東京にいた際も、いつも行く書店に行ったのですが、置いていない・・・ところが 昨夜 夜間教室に向かう途中のふと立ち寄って書店で店員に尋ねると、若い男性店員が 「 あ・・これ確か ボク観た記憶あるんで・・まだ売れてなければあると思うので、ちょっと待ってて下さい・・ 」 と 即座の返事で、間もなく この本を持ってきてくれました・・・いかにも田舎の青年みたいな 朴訥とした青年が 天使かと思うほど、ドキドキしました・・( ドキドキしたのは、彼にではなく、手にした本の方にです・・勘違いされないように・・ ) で、ちょっと読み始めると、緑内障が治った人の事が書かれ、正しい目薬の使い方とか、かかれているので、「 緑内障 治ってる人いるじゃん 」 という なんと言えばいいんでしょうか・・心が洗われるような すがすがしい、日の出を見たような気分・・私の緑内障がなおると決まったわけではありませんけど、いずれ失明すると決まっていたものがそうじゃないかも・・しれない・・という望みが出来たという感じでしょうか・・・チョット・どころか・・・とっても嬉しい本との出会いです・・・