2014年5月10日
前回の記事中、黒潮のもたらす影響についての記述で
中国江省杭州市の冬は、悲しいかな、 爪の先ほども
黒潮の恩恵を享受成し得なかった。
と書いたが、韓国最南端済州島についてはどうなのか?
考えてみたい。
トカラの海で、黒潮は東に大きく旋回し、
口之島⇔屋久島間に怒濤の急潮を生んだが、
コリオリの力・偏西風の力に打ち克つ
第三の力 慣性の法則が働いたのも否定できない。
すなわち、トカラ海峡の急カーブを曲がり切れず、
長崎方面に直進した流れも存在するのである。
その名を対馬海流と言う・・・・・・・・・
今回の主人公、対馬海流 ゲスト 済州島・ソウル・東京・
そして 北海道えりも岬をいっぺんに紹介したい。
一見意外な組合わせとも見えるが、各々の共通性については
後述したい。
メキシコ湾流と並び、世界二大暖流と称される怪物黒潮に対し、
対馬海流の数字ははるかに遠く及ばない。
しかしながら、流域の島嶼に温暖の祝福を与え、ある時は日本海側に
大雪をもたらすのも、実はこの対馬海流の業なのである。
さて、温暖の祝福とはいかほどか?
前述の 済州島・ソウル・東京・えりも岬の平均気温を比較したい。
前回の記事中、黒潮のもたらす影響についての記述で
中国江省杭州市の冬は、悲しいかな、 爪の先ほども
黒潮の恩恵を享受成し得なかった。
と書いたが、韓国最南端済州島についてはどうなのか?
考えてみたい。
トカラの海で、黒潮は東に大きく旋回し、
口之島⇔屋久島間に怒濤の急潮を生んだが、
コリオリの力・偏西風の力に打ち克つ
第三の力 慣性の法則が働いたのも否定できない。
すなわち、トカラ海峡の急カーブを曲がり切れず、
長崎方面に直進した流れも存在するのである。
その名を対馬海流と言う・・・・・・・・・
今回の主人公、対馬海流 ゲスト 済州島・ソウル・東京・
そして 北海道えりも岬をいっぺんに紹介したい。
一見意外な組合わせとも見えるが、各々の共通性については
後述したい。
黒潮と対馬海流
図面上の帯の太さだけ
を見ると 一見同格の規模
とも思えるが、
両者のパワーランクは
ごらんの大差である。
黒潮 対馬海流
毎秒流量6500万t 500万t
最高流速 15km/h 7km/h
最大深度1000m 300m
最大流幅100km 30km
メキシコ湾流と並び、世界二大暖流と称される怪物黒潮に対し、
対馬海流の数字ははるかに遠く及ばない。
しかしながら、流域の島嶼に温暖の祝福を与え、ある時は日本海側に
大雪をもたらすのも、実はこの対馬海流の業なのである。
さて、温暖の祝福とはいかほどか?
前述の 済州島・ソウル・東京・えりも岬の平均気温を比較したい。
おやっ?と思うのが
済州島と東京の通年の
平均気温にほとんど差が
無いという事。
そして、ソウルの
寒暖の大きい事である。
真夏の高温とは裏腹に
えりも岬と同等もしくは
より寒い12月、1月が
待っているのである。
済州島の事を、韓国巷間では「韓国のハワイ」と呼んでいるが、
冷静に数字だけを見れば、東京とほとんど同じ気候に対し、
「ハワイ」の呼称が似合うとは到底思えない。
ちょっとオーバーじゃないの?(^_-)-☆、と言いたくもなる。
首都ソウルに目を移せば、冷たい千島海流が洗う
最果てとも言えるえりも岬と、同じくらいに冬は寒い。
かたや韓流、かたや寒流を得て両者の冬はシバれる。
シバれるソウル市民、ひいては韓国国民にとっては、
韓国最南端 済州島の せめて氷点下にならない冬は
一種のあこがれなのであろう。
対馬海流は、黒潮ほどではないまでも、
ソウルより8℃も暖かい、精いっぱい温暖な冬を
済州島にもたらしたのである。
あっぱれではないか?\(^o^)/
だから、たとえ東京と変わらない気候であっても、
韓国国民にとって、済州島は「心のハワイ」なのである。