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2020年6月、ハノイへ移住
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日本語学校の先生が当校に来られる

2013年10月10日 | 大学生活

 昨日、日本のS日本語学校の先生が当大学に来られました。要件はS日本語学校に留学してくれる学生を紹介してくださいとのこと。東日本大震災後に外国人の留学生が激減しました。その後一時は増加に転じましたが、日本と周辺諸国との政治的な問題により、最近では再び留学生が減少しているようです。

 日本には現在、日本語学校が448校もあります。日本語学校の経営は、学生が支払う入学金、授業料、施設維持費などで運営しています。その中から、先生や事務職員への給与の支払い、校舎の賃貸料等の支払いを行っていますが、ほとんどの学校では経営が苦しいようです。

 S日本語学校の入学案内をみると、学費は1年間で74万円、2年間で140万円がかかります。学費の他に、一番お金がかかるのが生活費です。アパートの家賃、食費などをこれに加えると相当な経費がかかります。

 ここの平均月収は400万ドンといわれています。これに旧正月の前に1月分のボーナスを加えると、平均年収は26万円です。両親共稼ぎが多いのでこの2倍としても世帯年収は52万円です。そうすると、子供を日本へ留学させることができる親というのは相当にお金に余裕がある世帯ということになります。

 日本学生支援機構の奨学金制度がありますが、これは学校によって支給枠がありますので、希望者全員が受給することはできません。そこで、日本に留学したいと希望しているものの、経済的な理由から諦めざるを得ない学生がほとんどです。

 このような学生が市内の大学や日本語学校で必死に日本語を学んでいます。これらの学生の期待に少しでも応えることができたらと思う。

 


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