2018プレナスなでしこリーグ1部・2部入替戦 第2節
日体大FIELDS横浜 2-2(0-0) ニッパツ横浜FCシーガルズ
(第1節2-1、第2節2-2、2戦合計4-3で日体大FIELDS横浜が1部残留)
2018.12.16(日)13:00KO
会場:横浜市三ツ沢公園陸上競技場
天気:雨 気温:5.4℃ 湿度:49% 芝:全面良芝水含み
観衆:1,414人(公式発表)
得点者
1-0 53分:29中村 みづき(ニッパツ横浜FCシーガルズ)
1-1 71分:20李 誠雅 (日体大FIELDS横浜)
2-1 73分:30大滝 麻未 (ニッパツ横浜FCシーガルズ)
2-2 89分: 6平田 ひかり(日体大FIELDS横浜)
【公式記録(PDF)】
日体大FIELDS横浜 スタメン 3-4-3(生年月日/前所属チーム)
11植村 20李 18児野
14今井 6平田
5三浦 10嶋田(C)
3大賀 7後藤 8櫻井
30福田
GK30 福田 まい (1998/05/20/藤枝順心高校)
DF 8 櫻井 麻友佳 (1993/10/06/藤枝順心高校)
DF 7 後藤 亜弥 (1993/12/09/常葉橘高校)
DF 3 大賀 理紗子 (1997/01/04/ジェフユナイテッド千葉U-18)
MF 6 平田 ひかり (1995/05/25/福岡J・アンクラスユース)
MF 5 三浦 桃 (1997/01/23/大商学園高校)
MF10 嶋田 千秋 (1992/02/18/日テレ・ベレーザ)
MF14 今井 裕里奈 (1998/02/20/浦和レッズレディースユース)
FW18 児野 楓香 (1998/01/15/藤枝順心高校)
FW20 李 誠雅(リ・ソンア)(1999/06/22/セレッソ大阪堺ガールズ)
FW11 植村 祥子 (1993/08/17/藤枝順心高校)
SUB
GK12 森田 有加里 (1997/02/05/大阪桐蔭高校)
DF23 関口 真衣 (1999/11/29/成立学園高校)
DF24 橋谷 優里 (1997/11/15/神村学園高等部)
MF15 石井 千晴 (1993/12/25/ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
MF17 茨木 美都葉 (1998/05/07/JFAアカデミー福島)
MF28 奥津 礼菜 (1997/05/12/日体大FIELDS横浜サテライト)
FW 4 瀬野 有希 (1996/12/30/修徳高校)
監督 小嶺 栄二 (1982/05/18/選手歴:国見高校→日本体育大学→V・ファーレン長崎)
日体大FIELDS横浜 選手交代
71分:FW18 児野 楓香 → FW 4 瀬野 有希
90+4分:FW20 李 誠雅 → MF28 奥津 礼菜
日体大FIELDS横浜 警告・退場
なし
シュート 11(前10後12)
ゴールキック 3(前 2後 1)
直接FK 11(前 6後 5)
間接FK 2(前 1後 1)
オフサイド 2(前 2後 0)
PK 0(前 0後 0)
CK 1(前 0後 1)
*記録は公式記録からによる。
============================================================
ニッパツ横浜FCシーガルズ 4-4-2 (生年月日/出身地/経歴)
30大滝 29中村
11佐藤 15髙橋
7山本 16小須田
8宮下 2浦田 17高村 14大島(C)
21新井
GK21 新井 翠 (1993/08/12/埼玉県/入間向陽高校→国士舘大学)
DF14 大島 瑞稀 (1993/04/03/神奈川県/常盤木学園高校→早稲田大学)
DF17 高村 ちさと (1994/06/10/山梨県/常盤木学園高校→アルビレックス新潟レディース)
DF 2 浦田 佳穂 (1993/05/25/静岡県/JFAアカデミー福島(高校)→順天堂大学)
DF 8 宮下 七海 (1995/06/28/神奈川県/横須賀シーガルズ(高校))
MF 7 山本 絵美 (1982/03/09/神奈川県/横須賀シーガルズ→湘南学院高校→TASAKIペルーレ→シカゴレッドイレブン→パリブルース→ナポリカルチョフェミニーレ)
MF16 小須田 璃菜 (1996/02/11/埼玉県/常盤木学園高校→アルビレックス新潟レディース→新潟医療福祉大学→アルビレックス新潟レディース)
MF11 佐藤 渚 (1998/03/25/神奈川県/横須賀シーガルズ(高校))
FW15 髙橋 美夕紀 (1993/10/07/福岡県/鳳凰高校→新潟医療福祉大学→アルビレックス新潟レディース)
FW30 大滝 麻未 (1989/07/28/神奈川県/横須賀シーガルズ(高校)早稲田大学→オリンピック・リヨン→浦和レッズレディース→EAギャンガン→パリFC)
FW29 中村 みづき (1995/08/15/石川県/浦和レッズレディースユース-早稲田大学)
SUB
GK 1 出口 春奈 (1995/04/30/神奈川県/横須賀シーガルズ(高校))
DF26 藤井 菜穂 (1995/10/05/大阪府/大阪桐蔭高校→大阪体育大学)
MF 6 橘 麗衣 (1993/05/25/愛知県/名古屋FCレディース→FC吉備国際大学Charme)
MF10 加賀 孝子 (1990/09/26/宮城県/聖和学園高校→ジェフユナイテッド市原・千葉レディース→仙台大学)
MF13 上津原 千賀 (1995/09/05/埼玉県/十文字高校→筑波大学)
MF22 岩木 綾乃 (1997/04/15/埼玉県/常盤木学園高校)
FW24 平川 杏奈 (1999/11/09/千葉県/修徳高校)
監督 神野 卓哉 (1970/06/01/埼玉県/選手歴:日産/横浜マリノス~横浜FC等)
ニッパツ横浜FCシーガルズ 選手交代
54分:FW29 中村 みづき → MF 6 橘 麗衣
ニッパツ横浜FCシーガルズ 警告・退場
なし
シュート 5(前 1後 4)
ゴールキック 9(前 2後 7)
直接FK 7(前 3後 4)
間接FK 2(前 2後 0)
オフサイド 2(前 1後 1)
PK 0(前 0後 0)
CK 3(前 2後 1)
主審 梶山 芙紗子
副審 萩尾 麻衣子、伊藤 実奈子
第4の審判員 小野田 伊佐子
*記録は公式記録からによる。
============================================================
今年最後の試合は三ツ沢公園陸上競技場にて女子サッカーの応援で締めくくり。
なでしこリーグ1部2部入替戦第2節、日体大FIELDS横浜対ニッパツ横浜FCシーガルズへ参戦。
ホーム第1節を1-2で落としているシーガルズとしては2点差以上で勝たなければならない1戦。
会場は女子の試合とは思えないほどの観客が。前節は家庭の事情により参戦出来なかったが
観客数が1500人越えしていたのは決してフロックでは無いことが分かる。
実は今回は荷物の中に横須賀時代の応援道具も密かに忍ばせて来ていた。
横須賀時代(関東女子~神奈川県女子1部)には行けるわけがないと思っていた、
雲の上の存在のなでしこリーグ1部の高み。
その舞台へこの試合の結果次第では上がることが出来るかも知れない・・・。
約10年前に造られたオリジナルTシャツの裏には当時の女子選手、スタッフの名が連ねている。
当時を知る関係者は今のニッパツ横浜FCシーガルズに対してどのような思いを持っているのだろうか・・・。
その中には当時高校生だった大滝麻未選手の名も。(サムネイルをクリックすると拡大)
これまでのメディア等での報道から大滝選手のここまでの経歴を知る方は彼女が如何に
なでしこリーグ1部へ行きたいかという気持ちは十分過ぎる位伝わってきていると思う。
横須賀から横浜FCへ嫁入りし、筆者の想像以上にこのチームを通じて女子サッカーに
関心を持ってくださった方々の力添えと選手達の力によりシーガルズはここまで上がって来た。
近年は男子社会人中心に見ているが、かつてこの女子チームの応援に微力ながら携わっていた者として
この大舞台に立てているということに深い感謝の念しか浮かばない。
試合前から感慨深い思いに耽つつあったが、この試合にまずは勝たなければ始まらない。
予報よりも早く天気は曇り空から冷たい雨が降り出してくる。
冷えた空気の中でも心は熱く、今年最後の90分間が始まった。
前半試合風景
試合が始まってみて感じたのは、やはり相手の日体大FIELDS横浜の方が
プレースピード、戦術の徹底具合、個人の判断力においてシーガルズを上回る
場面が多かった。前半のシュート数が10対1であることを見れば分かるように
相手に崩されながらも何とかゴール前では凌ぎきったシーガルズはスコアレスで
折り返すこととなる。
2点差以上の勝利が必要となれば後半はいやが上にも前に出なければならない。
しかし、前半の押されっぱなしの内容でどう手を打たなければならないのか・・・。
今季シーガルズの観戦2試合目程度の素人考えではこの状況をどう変えていくべきなのか
答えが出るはずも無かった。
しかし前半はメインスタンド端で応援していたシーガルズサポーターが
メイン中央よりに寄って来る。前半は個人的に情報不足だったシーガルズの戦い方を
注視したい思いから冷たい雨の中を見守る姿勢で観戦していたが、丁度自分の席は
彼等のコア部に入ることになった。
応援のコアメンバーの面々は「後45分間、みんな一緒に応援しましょう」と
声を掛けてくれる。コアな面々には普段男子トップを応援する方も多く含まれていた。
こうなったら自分もメモなどを取っている場合では無い。
記録はなでしこリーグなら試合後に詳細なものが送られてくる。
後半は彼等ゴール裏コアのメンバーと共に約10年ぶりに「あの場」で
声を張り上げて応援することとなった。
自分が加わったからという事ではないが、応援の熱量は前半と比べて明らかに
上がったのは実感できた。応援が必ず結果を引き寄せるとまでは言わないが、
応援によってチームのリズムを好転させることまでは出来る。
そこは声出し応援の第1線からやや退いた今でも変わることはないと思っている。
後半から増した応援の熱量に後押しされたシーガルズは53分、11佐藤のマイナス角の
グラウンダーのクロスから中央で29中村が合わせて待望の先制点を挙げる!
その後も押せ押せムードの時間を作ったシーガルズだったが、2点目がなかなか奪えない。
長回しのチャントが途切れて静寂が漂うエアポケットのような時間が生まれた71分、
シーガルズはGK21新井のミスから痛恨の1点を献上し同点とされてしまう。
このままチーム全体がガクッと来てしまうことが心配されたが、その2分後に右サイドから
キャプテン14大島のクロスに30大滝がスライディングシュートを決め2-1の勝ち越しに成功!
これでトータル3-3となり入替戦の流れも振り出しに戻ることに。
大滝のゴールを目撃したのは早大ア女時代以来約7年ぶりになる。
シーガルズの大滝として見れば08年2月の関東女子入替戦以来10年ぶりということに。
その時自分は横須賀時代の大滝のチャントを発動してしまっていた。
10年ぶりにシーガルズの一員としての大滝のゴールを目撃したのだから反応しないわけには行かない。
メロディーは当時男子TOPに在籍していたナミのコールを「アミ」に変えたもの。(参考)
しかし後半から久々に歌い出して喉が潰れてしまった身には声が掠れて歌にならなかったし
何よりここまで応援のリードをしていたコルリ氏や太鼓氏に多大な迷惑をかけてしまった。
この時の自分の暴走ぶりにはこの場を借りて改めてお詫び申し上げたい。
欲を言えばあともう一押し、3点目が欲しい時間もあったが
相手も学生パワーから流れを取り戻してきてシーガルズも
攻守の連携や判断ミスが多くなりがちとなってしまっていた。
本音を言えばレジェンド・山本と大滝の間にはもう少し
貰いたいパスのイメージが上手くハマって欲しかった。
交代枠2枚残しで延長に突入するのか、いや延長だと苦しいぞ
でもここは何とか突き放すチャンスが欲しいと感じていた終了間際、
相手CKの混戦から2-2となる同点ゴールを奪われてしまう。
その後は相手に交代策など上手く時間を使われ逃げ切られ試合終了の笛・・・。
試合は2戦合計4-3で日体大FIELDS横浜が勝利し1部残留が決定。
シーガルズは男子TOPに続き女子もプレーオフで行く手を阻まれる結果となってしまった。
撤収
試合中は降り続いていた雨も試合後は止み晴れ間が広がっていた。
シーガルズとしては何とも悔しい結果に。
試合の責任を感じてか最後の挨拶では泣き崩れそうになり抱えられる選手も。
スタンドは暖かい拍手に包まれたが、この日号泣してたシーガルズの選手は
この試合がシーガルズでプレーするのが最後だったのかも知れないなと思うと、
軽々しく来年頑張れとは言えなかった。
来季も残留する選手はこの悔しさを糧にさらなる成長を。
シーガルズを離れる選手はどんな道を歩もうとサッカーとシーガルズが
好きだった気持ちを忘れずにお元気で・・・。
ラストは切なさの残る終わり方となってしまったが、これもまたサッカー・・・。
試合を振り返ると、まだまだ1部を戦うにはあれも足りないここも足りないと
選手達も気付く部分が多かったと思う。そこはそこで直していかなければならないなと。
現場の選手、スタッフ、自分よりも遥かに足繫く通い遠いアウェイへも馳せ参じた
応援者の皆さん、1年間本当にお疲れ様でした。
こういった劇的な試合で終えた時、怖いのは現在のチーム力を編成等で
下手に弄り過ぎて落としてしまうこと。
ここからは選手よりも強化スタッフの腕の見せ所。
選手監督は勿論の事、スタッフも一丸となって来季に向けた準備行って
来年こそ笑顔で締めくくりたいですね。
(文中敬称略)
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日体大FIELDS横浜 2-2(0-0) ニッパツ横浜FCシーガルズ
(第1節2-1、第2節2-2、2戦合計4-3で日体大FIELDS横浜が1部残留)
2018.12.16(日)13:00KO
会場:横浜市三ツ沢公園陸上競技場
天気:雨 気温:5.4℃ 湿度:49% 芝:全面良芝水含み
観衆:1,414人(公式発表)
得点者
1-0 53分:29中村 みづき(ニッパツ横浜FCシーガルズ)
1-1 71分:20李 誠雅 (日体大FIELDS横浜)
2-1 73分:30大滝 麻未 (ニッパツ横浜FCシーガルズ)
2-2 89分: 6平田 ひかり(日体大FIELDS横浜)
【公式記録(PDF)】
日体大FIELDS横浜 スタメン 3-4-3(生年月日/前所属チーム)
11植村 20李 18児野
14今井 6平田
5三浦 10嶋田(C)
3大賀 7後藤 8櫻井
30福田
GK30 福田 まい (1998/05/20/藤枝順心高校)
DF 8 櫻井 麻友佳 (1993/10/06/藤枝順心高校)
DF 7 後藤 亜弥 (1993/12/09/常葉橘高校)
DF 3 大賀 理紗子 (1997/01/04/ジェフユナイテッド千葉U-18)
MF 6 平田 ひかり (1995/05/25/福岡J・アンクラスユース)
MF 5 三浦 桃 (1997/01/23/大商学園高校)
MF10 嶋田 千秋 (1992/02/18/日テレ・ベレーザ)
MF14 今井 裕里奈 (1998/02/20/浦和レッズレディースユース)
FW18 児野 楓香 (1998/01/15/藤枝順心高校)
FW20 李 誠雅(リ・ソンア)(1999/06/22/セレッソ大阪堺ガールズ)
FW11 植村 祥子 (1993/08/17/藤枝順心高校)
SUB
GK12 森田 有加里 (1997/02/05/大阪桐蔭高校)
DF23 関口 真衣 (1999/11/29/成立学園高校)
DF24 橋谷 優里 (1997/11/15/神村学園高等部)
MF15 石井 千晴 (1993/12/25/ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
MF17 茨木 美都葉 (1998/05/07/JFAアカデミー福島)
MF28 奥津 礼菜 (1997/05/12/日体大FIELDS横浜サテライト)
FW 4 瀬野 有希 (1996/12/30/修徳高校)
監督 小嶺 栄二 (1982/05/18/選手歴:国見高校→日本体育大学→V・ファーレン長崎)
日体大FIELDS横浜 選手交代
71分:FW18 児野 楓香 → FW 4 瀬野 有希
90+4分:FW20 李 誠雅 → MF28 奥津 礼菜
日体大FIELDS横浜 警告・退場
なし
シュート 11(前10後12)
ゴールキック 3(前 2後 1)
直接FK 11(前 6後 5)
間接FK 2(前 1後 1)
オフサイド 2(前 2後 0)
PK 0(前 0後 0)
CK 1(前 0後 1)
*記録は公式記録からによる。
============================================================
ニッパツ横浜FCシーガルズ 4-4-2 (生年月日/出身地/経歴)
30大滝 29中村
11佐藤 15髙橋
7山本 16小須田
8宮下 2浦田 17高村 14大島(C)
21新井
GK21 新井 翠 (1993/08/12/埼玉県/入間向陽高校→国士舘大学)
DF14 大島 瑞稀 (1993/04/03/神奈川県/常盤木学園高校→早稲田大学)
DF17 高村 ちさと (1994/06/10/山梨県/常盤木学園高校→アルビレックス新潟レディース)
DF 2 浦田 佳穂 (1993/05/25/静岡県/JFAアカデミー福島(高校)→順天堂大学)
DF 8 宮下 七海 (1995/06/28/神奈川県/横須賀シーガルズ(高校))
MF 7 山本 絵美 (1982/03/09/神奈川県/横須賀シーガルズ→湘南学院高校→TASAKIペルーレ→シカゴレッドイレブン→パリブルース→ナポリカルチョフェミニーレ)
MF16 小須田 璃菜 (1996/02/11/埼玉県/常盤木学園高校→アルビレックス新潟レディース→新潟医療福祉大学→アルビレックス新潟レディース)
MF11 佐藤 渚 (1998/03/25/神奈川県/横須賀シーガルズ(高校))
FW15 髙橋 美夕紀 (1993/10/07/福岡県/鳳凰高校→新潟医療福祉大学→アルビレックス新潟レディース)
FW30 大滝 麻未 (1989/07/28/神奈川県/横須賀シーガルズ(高校)早稲田大学→オリンピック・リヨン→浦和レッズレディース→EAギャンガン→パリFC)
FW29 中村 みづき (1995/08/15/石川県/浦和レッズレディースユース-早稲田大学)
SUB
GK 1 出口 春奈 (1995/04/30/神奈川県/横須賀シーガルズ(高校))
DF26 藤井 菜穂 (1995/10/05/大阪府/大阪桐蔭高校→大阪体育大学)
MF 6 橘 麗衣 (1993/05/25/愛知県/名古屋FCレディース→FC吉備国際大学Charme)
MF10 加賀 孝子 (1990/09/26/宮城県/聖和学園高校→ジェフユナイテッド市原・千葉レディース→仙台大学)
MF13 上津原 千賀 (1995/09/05/埼玉県/十文字高校→筑波大学)
MF22 岩木 綾乃 (1997/04/15/埼玉県/常盤木学園高校)
FW24 平川 杏奈 (1999/11/09/千葉県/修徳高校)
監督 神野 卓哉 (1970/06/01/埼玉県/選手歴:日産/横浜マリノス~横浜FC等)
ニッパツ横浜FCシーガルズ 選手交代
54分:FW29 中村 みづき → MF 6 橘 麗衣
ニッパツ横浜FCシーガルズ 警告・退場
なし
シュート 5(前 1後 4)
ゴールキック 9(前 2後 7)
直接FK 7(前 3後 4)
間接FK 2(前 2後 0)
オフサイド 2(前 1後 1)
PK 0(前 0後 0)
CK 3(前 2後 1)
主審 梶山 芙紗子
副審 萩尾 麻衣子、伊藤 実奈子
第4の審判員 小野田 伊佐子
*記録は公式記録からによる。
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今年最後の試合は三ツ沢公園陸上競技場にて女子サッカーの応援で締めくくり。
なでしこリーグ1部2部入替戦第2節、日体大FIELDS横浜対ニッパツ横浜FCシーガルズへ参戦。
ホーム第1節を1-2で落としているシーガルズとしては2点差以上で勝たなければならない1戦。
会場は女子の試合とは思えないほどの観客が。前節は家庭の事情により参戦出来なかったが
観客数が1500人越えしていたのは決してフロックでは無いことが分かる。
実は今回は荷物の中に横須賀時代の応援道具も密かに忍ばせて来ていた。
横須賀時代(関東女子~神奈川県女子1部)には行けるわけがないと思っていた、
雲の上の存在のなでしこリーグ1部の高み。
その舞台へこの試合の結果次第では上がることが出来るかも知れない・・・。
約10年前に造られたオリジナルTシャツの裏には当時の女子選手、スタッフの名が連ねている。
当時を知る関係者は今のニッパツ横浜FCシーガルズに対してどのような思いを持っているのだろうか・・・。
その中には当時高校生だった大滝麻未選手の名も。(サムネイルをクリックすると拡大)
これまでのメディア等での報道から大滝選手のここまでの経歴を知る方は彼女が如何に
なでしこリーグ1部へ行きたいかという気持ちは十分過ぎる位伝わってきていると思う。
横須賀から横浜FCへ嫁入りし、筆者の想像以上にこのチームを通じて女子サッカーに
関心を持ってくださった方々の力添えと選手達の力によりシーガルズはここまで上がって来た。
近年は男子社会人中心に見ているが、かつてこの女子チームの応援に微力ながら携わっていた者として
この大舞台に立てているということに深い感謝の念しか浮かばない。
試合前から感慨深い思いに耽つつあったが、この試合にまずは勝たなければ始まらない。
予報よりも早く天気は曇り空から冷たい雨が降り出してくる。
冷えた空気の中でも心は熱く、今年最後の90分間が始まった。
前半試合風景
試合が始まってみて感じたのは、やはり相手の日体大FIELDS横浜の方が
プレースピード、戦術の徹底具合、個人の判断力においてシーガルズを上回る
場面が多かった。前半のシュート数が10対1であることを見れば分かるように
相手に崩されながらも何とかゴール前では凌ぎきったシーガルズはスコアレスで
折り返すこととなる。
2点差以上の勝利が必要となれば後半はいやが上にも前に出なければならない。
しかし、前半の押されっぱなしの内容でどう手を打たなければならないのか・・・。
今季シーガルズの観戦2試合目程度の素人考えではこの状況をどう変えていくべきなのか
答えが出るはずも無かった。
しかし前半はメインスタンド端で応援していたシーガルズサポーターが
メイン中央よりに寄って来る。前半は個人的に情報不足だったシーガルズの戦い方を
注視したい思いから冷たい雨の中を見守る姿勢で観戦していたが、丁度自分の席は
彼等のコア部に入ることになった。
応援のコアメンバーの面々は「後45分間、みんな一緒に応援しましょう」と
声を掛けてくれる。コアな面々には普段男子トップを応援する方も多く含まれていた。
こうなったら自分もメモなどを取っている場合では無い。
記録はなでしこリーグなら試合後に詳細なものが送られてくる。
後半は彼等ゴール裏コアのメンバーと共に約10年ぶりに「あの場」で
声を張り上げて応援することとなった。
自分が加わったからという事ではないが、応援の熱量は前半と比べて明らかに
上がったのは実感できた。応援が必ず結果を引き寄せるとまでは言わないが、
応援によってチームのリズムを好転させることまでは出来る。
そこは声出し応援の第1線からやや退いた今でも変わることはないと思っている。
後半から増した応援の熱量に後押しされたシーガルズは53分、11佐藤のマイナス角の
グラウンダーのクロスから中央で29中村が合わせて待望の先制点を挙げる!
その後も押せ押せムードの時間を作ったシーガルズだったが、2点目がなかなか奪えない。
長回しのチャントが途切れて静寂が漂うエアポケットのような時間が生まれた71分、
シーガルズはGK21新井のミスから痛恨の1点を献上し同点とされてしまう。
このままチーム全体がガクッと来てしまうことが心配されたが、その2分後に右サイドから
キャプテン14大島のクロスに30大滝がスライディングシュートを決め2-1の勝ち越しに成功!
これでトータル3-3となり入替戦の流れも振り出しに戻ることに。
大滝のゴールを目撃したのは早大ア女時代以来約7年ぶりになる。
シーガルズの大滝として見れば08年2月の関東女子入替戦以来10年ぶりということに。
その時自分は横須賀時代の大滝のチャントを発動してしまっていた。
10年ぶりにシーガルズの一員としての大滝のゴールを目撃したのだから反応しないわけには行かない。
メロディーは当時男子TOPに在籍していたナミのコールを「アミ」に変えたもの。(参考)
しかし後半から久々に歌い出して喉が潰れてしまった身には声が掠れて歌にならなかったし
何よりここまで応援のリードをしていたコルリ氏や太鼓氏に多大な迷惑をかけてしまった。
この時の自分の暴走ぶりにはこの場を借りて改めてお詫び申し上げたい。
欲を言えばあともう一押し、3点目が欲しい時間もあったが
相手も学生パワーから流れを取り戻してきてシーガルズも
攻守の連携や判断ミスが多くなりがちとなってしまっていた。
本音を言えばレジェンド・山本と大滝の間にはもう少し
貰いたいパスのイメージが上手くハマって欲しかった。
交代枠2枚残しで延長に突入するのか、いや延長だと苦しいぞ
でもここは何とか突き放すチャンスが欲しいと感じていた終了間際、
相手CKの混戦から2-2となる同点ゴールを奪われてしまう。
その後は相手に交代策など上手く時間を使われ逃げ切られ試合終了の笛・・・。
試合は2戦合計4-3で日体大FIELDS横浜が勝利し1部残留が決定。
シーガルズは男子TOPに続き女子もプレーオフで行く手を阻まれる結果となってしまった。
撤収
試合中は降り続いていた雨も試合後は止み晴れ間が広がっていた。
シーガルズとしては何とも悔しい結果に。
試合の責任を感じてか最後の挨拶では泣き崩れそうになり抱えられる選手も。
スタンドは暖かい拍手に包まれたが、この日号泣してたシーガルズの選手は
この試合がシーガルズでプレーするのが最後だったのかも知れないなと思うと、
軽々しく来年頑張れとは言えなかった。
来季も残留する選手はこの悔しさを糧にさらなる成長を。
シーガルズを離れる選手はどんな道を歩もうとサッカーとシーガルズが
好きだった気持ちを忘れずにお元気で・・・。
ラストは切なさの残る終わり方となってしまったが、これもまたサッカー・・・。
試合を振り返ると、まだまだ1部を戦うにはあれも足りないここも足りないと
選手達も気付く部分が多かったと思う。そこはそこで直していかなければならないなと。
現場の選手、スタッフ、自分よりも遥かに足繫く通い遠いアウェイへも馳せ参じた
応援者の皆さん、1年間本当にお疲れ様でした。
こういった劇的な試合で終えた時、怖いのは現在のチーム力を編成等で
下手に弄り過ぎて落としてしまうこと。
ここからは選手よりも強化スタッフの腕の見せ所。
選手監督は勿論の事、スタッフも一丸となって来季に向けた準備行って
来年こそ笑顔で締めくくりたいですね。
(文中敬称略)
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