2007 KSL2 Aブロック 第11/11節 2007.11.25(Sun) 12:00KO 会場:飯山グラウンド(厚木市) | ||||
横須賀シーガルズFC | 0 | 0-0 | 3 | YMCA |
0-3 | ||||
得点者 | 時間 56分頃 79分頃 87分頃 | 得点者 11番 12番 12番 |
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長かった2007KSL2も、とうとう最終節になった。
最終順位が7位とほぼ確定してしまった横須賀シーガルズFCであるが
この日の相手は今季KSL2に昇格し最下位確定となったYMCAが相手。
最後は勝ってスッキリと終わりたいと思い、横浜市内某所で前泊して
厚木の山奥のグラウンドへ乗り込んでみたのだが・・・。
第1試合のFCソシオス×トトカルチョ湘南を観戦中に
この日会場入りできなかった仲間から携帯メールが届く。
なんと今日の出場メンバーは監督含めて12人のみとのこと。
とうとう交代選手無しという事態にまで進展してしまったorz
そりゃまあ、サッカーは8人まで入ればルール上、試合として成立する訳だが
曲りなりにも県2部の試合だぞ?いいのか、これで?
つか、交代要員3名確保出来ない試合は今シーズン何度目だよ。
さすがに、今季のチームとしての選手確保、試合参加率の悪さに
対するチームとしての無策ぶりに腹が立ち、この日の試合は
インチャ幕の逆さ掲示、前半得点が決まるまであえて沈黙という
抗議手段を発動。
ホントは最終節をこんな形で迎えたくはなかったのだが・・・。
そして、この交代選手無しという事態は試合が始まってから
最悪の事態を生むことになる。
横須賀シーガルズ 前半スタメン
GK児玉一史
DF萩原秀幸、横山大輔、池田透
MF猪飼智暁、葉山亮、伊藤啓介、大澤諭、小川崇
FW高田亨、本波透
この日はメンバー的な制約から珍しく3-5-2を採用した
シーガルズ。しかし、やはりというべきか急造フォーメーションゆえ
パスがまるで繋がらない。攻撃では伊藤がキーマンになって
パスの基点となって大澤のドリブルに左右のWBのフォロー、
前線の高田、本並が裏を狙って・・・とイメージしたのかも知れないが
1ボランチ猪飼と伊藤、大澤のプレーイメージが合致せず
基点作りから苦心することになり、この構想は試合開始早々に自壊する。
ボランチ猪飼はこの日初めて挑戦したんじゃないかと思われ・・・
案の定ボランチとしての守備も機能せず。
サイドの繋ぎも意思の疎通を欠く場面がチラホラと。
次第にYMCAにペースを握られ5バックと化してしまった。
前半はYMCAに2度、超決定機を作られる。
DFの裏を完全に取られてドフリーでシュートを許すも
ボールはギリギリ、ゴールの左外へ。もう1つは左からの
クロスをこれまた中央でフリーで待ち構えた相手FWの
ヘディングシュート、これはGK児玉がパンチングで防ぐ。
3バックにするとマンツーマンの守備に難があるCB2人と
相手FWと駆けっこの連続になった場合ベテラン池田では
スタミナ面で心許ない。
相手の組み立てミスに助けられながら何とか0-0で折り返し。
しかし、結果論で言えばこのフォーメーションは失敗だった。
後半は3バックの一角の池田をボランチに上げ小川を下げて
4-4-2の形を取る。3バックは守備者個人の負担が
大きいため全体のポゼッションを上げて動きの少ない中盤から
上のメンバーの刺激を促そうという作戦なのだろうか。
序盤はボール繋ぎも前半に比べたら良くなってきた。
石田、谷本といった中盤のコンダクター、佐藤(拓)といった
テクニシャンが居なくても、この日の試合は何とかなるんじゃないか
と思っていたのだが・・・。
56分頃、シーガルズが右サイドから攻め上がってからのYMCAの
カウンター。シーガルズ・池田、小川が上がった裏を綺麗に突かれて
YMCA11番に先制点を決められてしまう。0-1。
大澤が相手の後を付いていったが、相手のスピードに振り切られて
しまった。無念。
それでも、まだ1失点ゆえ挽回しようと態勢を立て直そうとした
シーガルズに悲劇が訪れる。
72分、猪飼が相手選手と交錯した際、右肩を脱臼
(後に全治2,3ヶ月の重傷と判明)
交代枠は選手兼監督である石神の分もあるのだろうが
猪飼の応急処置を放り投げて出場するなどありえない訳で。
タダでさえ、この日のシーガルズは本調子で無かった上に
監督は処置に専念で指示を送る暇もなく残り時間を10人で
戦うことになっては、どうしようも無くなってくる。
79分頃、YMCAのカウンターからFW11番の絵に描いたような
シーガルズDFライン裏へのスルーパス。左サイドを駆け上がった
後半からの交代選手12番に豪快にネットを揺すられる。0-2。
前半は無言の抗議として声を出さなかったオイラもさすがに
このような展開になったら声を出さざるを得なかった。
こんな展開で負けるのは見たくないという己の意志を示すためにも。
関係者しかいない山奥のグラウンドで突然1人応援を始めたことに
奇異な目で見る他チーム関係者も少なくなかったと思う。
だが、そんなことは言っていられない。
終盤はほぼノンストップでチームコールを繰り返した。
まるで三ツ沢でやることと同じように・・・。
しかし終了間際の87分にも同じ12番にトドメの一発を決められ0-3。
それでも1点返して意地を見せて欲しいと声は枯らさなかったが・・・
程なくして終了のホイッスル。
シーガルズ社会人の最終戦は、今季ワーストと言ってよいほどの
ふがいない内容で幕を閉じることになった。
この試合に関して言えば敗因は選手が集まりきれなかったこと。
それに尽きる。
年間通してみれば、シーガルズのサッカーを継承し表現させる
指示を与えられなかった指導者陣、及びフロントの不備にあるだろう。
応援する側も今年は当初から、参戦試合数が限られてくるのは
分かっていたが、やはり来年は仲間を増やさないことには
始まらないだろう。現状の僅かな人員ではやはり限界があるし。
結果的に今年は我慢の年になってしまった。
結果は元よりメンバーがシーガルズらしい繋ぐスタイルも影をひそめ
みんなサッカーを楽しんでいないように感じられたのが今季全体を
通して見たとき非常に残念なことだった。
来季の構想はまだ分からないが、選手の皆さんは12月末まで練習が
残っているので、シーガルズの子供たち(JYや女子FC)と練習する
などしてシーガルズらしいサッカーの楽しさをまた思い出して下さい。
なお、試合終了後に長年シーガルズを支えてきてくれた
ベテラン・池田選手の関東地区外の転勤に伴う引退が発表された。
池田選手、長い間本当にお疲れ様でした。
転勤先でのさらなる活躍をお祈りいたします。
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