From mitsuzawa northeast

横浜FCと横須賀・神奈川のローカルフットボールシーンを気ままに応援する日記。時々故郷・静岡県東部のフットボールなども。

第1回FIPFAワールドカップ2007観戦記(後編)

2007-11-14 | ハンディキャップ・フットボール
上記画像は会場で一番目に付いたデンマーク代表の
カッコイイ垂れ幕。無料配布された立派な公式プログラムには
「アスリートと認められているプレーヤーたち」と紹介されている。


3位決定戦が終わってインフィニティの方たちは
ボランティアとして、自分たちの持ち場へ散っていった。
繰り返すけど、応援もしてボランティアまでこなす彼らの姿は
本当に頭が下がる思いだ。
前編では触れなかったけど、日本戦2連戦のとき知り合った
東京ガス時代からのFC東京ファンの方と引き続き
決勝を見ることにした。見ず知らずの方だったけど、お互いの
観戦歴を紹介するうちに意気投合。こういうファンの出会い方も
ワールドカップならではかと。
普段のJの試合じゃ、まずありえないですから。
Kさん、お付き合いしていただき、本当にありがとうございます。



決勝はフランス×アメリカ
これがまたレベルの高い試合でした。
フランスが個人のスキルが高いことは日本戦で分かっていたけど
アメリカもまた、これまたかなり技術の高いチーム。
どこがどう違うかというと、特にボールタッチ。
パワーチェア(電動車椅子)同士でボールを奪い合うとき
無理にチェアの力で無理押しするのではなく一度自ら引いて
こぼれた所を巧くコントロールする術を彼らはよく心得ていた。
もう何かチェアじゃなくて人馬一体のような選手の操作技術には
見てるコチラが舌を巻くほどだったし。
まさに、これぞワールドクラスという感じ。

日本×フランスを見ても感じたけど、どうもフランスは
チェア自体の馬力というか初速が速いような印象を受けた。
この競技のルールではチェアは最高速度とフットガード
(チェアのバンパー部)の大まかな規定をクリアしていれば
モーターやバッテリーなど、どんな改造をしてもいいのだろうか。
日本のチェアはまだ初速が出ない点で苦労しているようだった
けれど、これは今後新たなルールが出来るか各国の技術的進歩や
チェアの改造法で補っていくのか注目されるところだ。


試合は終始フランスペースで進み前半1点を先制、アメリカも
フランスの守備の乱れを突いた後半に同点に追いつく。
同点で迎えた延長戦も両者互いに譲らずPK戦へ。
PKはアメリカが全員成功するもフランスは1人が外してしまい
6-5でアメリカが初代FIPFAワールドカップ優勝国に輝いた。

でも、本音を言えばもっともっと長く見たいと思うほど
ハイレベルかつスピーディな白熱した試合だった。
フランスは内容でアメリカに勝っていただけに悔しさもひとしお
だったに違いない。

試合後、アメリカ陣営はスタッフや選手家族と思われる方たちが
喜びを爆発させていた。というか、ここまで激しく号泣して喜ぶ
アメリカ人を生で見たのはこれが初めてかもしれない。
彼らの号泣振りを見るだけでも、単なる1観客にすぎないオイラにも
それまでの彼らの苦労が伺えるような感じがした。

表彰式は翌日ということだったので試合後の余韻に浸るには
いささか間があるように感じたので、帰り際に「USA!」コールを
送ってみた。
下手なコールだったけど彼らの耳に届いたようで、お返しに
「アリガトー!」と日本語で返ってきた。
やっぱり第1回大会優勝チームだしね。日本ばかり応援したんじゃ
他の国の選手達にも悪いし。これもワールドカップだから可能な
ことだということで。ちょっぴり2002W杯の頃のような
友好気分を味わうことができた。

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こうして第1回FIPFAワールドカップは関係者の予想以上の
盛り上がりを見せ幕を下ろした。
後日見た、サッカーダイジェスト誌やNHK教育「福祉ネットワーク」
によると、まだまだ課題も多いとのことであるが、電動車椅子サッカー
というスポーツが様々な媒体で認知されたことは大きな財産になったに
違いない。

オイラも、飛び入り応援という形ではあったが、記念すべき第1回大会に
微力ながらも貢献できて本当に良かった。
大会関係者、選手、インフィニティをはじめとする運営ボランティアの皆さん、
本当にお疲れ様でした。
またいつか、機会があれば電動車椅子サッカー・・・
もとい、パワーチェアフットボールの試合に足を運んでみたいと思います。

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2 コメント

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ちなみに。 ()
2007-11-14 21:59:05
日本では電動車いすの最高速度は時速6kmまで。初速の差とかは不明ですが、各国産メーカーには差を感じないよ。
やっぱ海外製は馬力が違うのか?
返信する
知ってるヨン (take-05)
2007-11-15 02:32:32
でも今大会のルールでは車椅子の性能をあわせるために時速10kmに統一されたのでざます。
( ̄ー ̄)ニヤリ
あとボールの大きさも国内仕様よりも小さいものを使用してたし。
http://web-jpfa.jp/wc/rule/
さらに試合前にはスピードチェックもやってましたよと。

時速6kmだと、あのスピード感と迫力は出せなかったと思う。ただ、速度が増せば当然接触シーンにかかる選手の身体への負担は増えそうだなと。一瞬ヒヤリとするシーンもチラホラ見かけたんで。
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