キク科、Asteraceae、シオン属、
学名:Aster squamatus、
英名:Annual saltmarsh-aster、Narrow leaved aster、
葡名:Estrela-comum、Mata-jornaleiros、
2016年10月23日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2016年11月17日、アレンテージョ地方で、2016年9月25日、2018年9月25日、バイラーダ地方で撮影、
アステル・スクアマツス Aster squamatus の花。花の直径は3ミリほど。
額片は細長く、先端は赤紫をおびる。
葉は小さく細く、長楕円形、先端が尖る。細く硬い茎は紫色をおびることもあり、よく枝分かれし、草丈は1メートルほどにもなる。宅地開発されてもう10数年いじょうにもなる分譲地は今後も売れる様子はなく、私たちの絶好の観察地だ。
花後はタンポポ状の綿毛になる。
多少湿り気のある荒地や池の端などに群生している。アステル・スクアマツス Aster squamatus でした。
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(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ語 aster(=星)を語源としている。頭状花が放射状であることから。種小名は、「鱗片のある」の意。
アステル・スクアマタスはキク科の1年草である。本種は、概して日当たりの良い荒れ地や草地を好んで自生する。地下にしっかりとした直根を持ち、茎は無毛で直立し、上部で分枝をする。草丈は30~100㎝程度となる。葉は長さ14~15㎝、幅1,5~2㎝程度の狭披針形で、縁部は全縁、先端部は尖り、茎に互生する。茎同様に葉も無毛である。開花時期は春~秋で、茎頂に円錐花序を出し、径3㎜程度で白色の舌状花を持った小花を多数つける。舌状花弁数は30個前後となる。花を支える萼片の先端部は紫色を帯びる。花後には長さ3~4,5㎝程度で白色の冠毛を持った痩果をつける。痩果は、長さ1~2㎜程度の長楕円形となる。本種は、本来南米原産種であるが、地中海沿岸地方やアフリカ大陸では帰化状態にある。本種は、種子繁殖であるが、一度侵入すると完全に撤去するのは困難と言われている。(GKZ植物事典より)