モクセイ科、Oleaceae、ハシドイ属、ヨーロッパ地中海沿岸地域原産、落葉樹、
学名:Syringa vulgaris、
和名:ムラサキハシドイ(紫丁香花)、ライラック、リラ、ハナハシドイ、
英名:Lilac、Common Lilac、French Lilaçais、仏名:Lilas commun、Lilas français、葡名:Lilás、Lilazeiro、
2016 年 7 月 16 日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、
シリンガ・ヴルガリス Syringa vulgaris の花。
春(日本では4-5月)に紫色・白色などの花を咲かせる。
香りがよく香水の原料ともされる。属の学名 Syringa は笛の意で、この木の材で笛を作ったことによるという。
標高1300メートルあたりの石灰岩質の場所で生育。
シリンガ・ヴルガリス Syringa vulgaris でした。
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(GKZ植物事典より)和名は紫色の花を見せるハシドイの意。属名は、ギリシャ語の syrinx(=ユキノシタ科の philadelphusの小枝から作られた笛のギリシャ名 Syrinx)を語源としている。種小名は「普通の」
ムラサキハシドイは、モクセイ科の落葉生灌木で、枝は灰褐色で、ほとんど無毛である。樹高は3~4m程度となる。葉は長さ4~10㎝程度の三角状広卵形で、縁部は全縁、先端部は尖り、基部では葉柄に連なり枝に対生する。4~5月頃、枝先の葉腋に長さ15㎝程度の円錐花序を出し、花冠の先が4つに分かれた筒状花を多数つける。花色は一般的に淡紫色だが、他にもたくさんの花色がある。花には芳香がある。トルコの宮殿では既に15世紀には植栽されていたという。16世紀半ばにヨーロッパに渡来する。わが国へは明治23年(1890)に渡来している。(GKZ植物事典より)