キク科、Asterales、ヒレアザミ属、地中海沿岸地域、イベリア半島原産、多年草、
学名:Carduus carpetanus、
葡名:Carduus carpetanus、
2009年6月21日、2015年6月13日、2016年6月13日、7月16日、2017年5月23日、7月12日、ポルトガル、ベイラ地方で、2010年4月22日、アレンテージョ地方で撮影、
カルドゥウス・カルペタヌス Carduus carpetanus の花。
草丈50~80cm。
全体に緑灰色の茎と葉を持つ。花額は細かい毛に覆われている。標高1500m付近で確認。
枝は株元からよく分岐する。
イベリア半島の固有種。カルドゥウス・カルペタヌス Carduus carpetanus でした。
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(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語の kardos(=刺)を語源としている。種小名はスペイン・カルペタニア地方の名に因んでいる。
カルドゥウスス・カルペタヌスは、キク科の2年草である。本種は、イベリア半島の固有種で、現地の日当たりの良い岩礫質な土壌に自生の見られる野草である。草丈は50~80㎝程度となる。茎は株基から多数叢出する。葉も茎も全体的に灰緑色となる。茎には縦に翼がつく。葉は長さ5~20㎝程度で、羽状に深裂する。裂片の先端部は刺状突起となる。葉は、基部では大きく、茎上部ではほとんど見られなくなる。茎についた翼は葉が退化したものであろうか。ちなみに、茎についた翼の先端部も刺状突起となる。5~7月頃、茎頂に径2㎝程度の頭花を散形状に数個つける。総苞片には白色の細毛が密生する。花を支える総苞の先端部は刺状となり外方に反り返る。花冠は紅紫色となる。花後には痩果をつけるが、冠毛はアザミのような羽毛状とはならず、長さ1,5㎝程度の剛毛状となる。(GKZ植物事典より)