The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

ヴェルバスクム・リティギオスム Verbascum litigiosum

2021-05-12 16:01:12 | ポルトガルの野の花

ゴマノハグサ科、Scrophulariaceae、モウズイカ属、地中海沿岸地域原産、多年草、

学名:Verbascum litigiosum、

葡名:Verbasco-de-flores-grossas、

2017年6月13日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、16日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ヴェルバスクム・リティギオスム Verbascum litigiosum の花。モウズイカ属 (Verbascum) は、主にヨーロッパとアジアに分布し、地中海地方でもっとも高度に分化している。多くは二年草もしくは多年草で、まれに一年草や小低木になるものもある。高さは 0.5 - 3m になる。成長の初期には地表面でロゼット状に密集した葉を展開し、後に背の高い花茎を立ち上げる。二年生のものは、最初の年はロゼットを展開し、翌年花期になると茎が伸び出す。葉は旋回状に整列し、しばしば毛深くなるが、一部の種は無毛である。

 

花は 5弁の放射相称花で、多くの種は黄色だが、オレンジ、赤茶、紫、青、白などの色もある。果実は多数の微小な種子を含む蒴果である。

 

モウズイカ属の植物は、乾燥土壌でも長期間花をつけている点や、ほっそりして背の高い形が評価される。この植物は、喘息や呼吸障害に効果的な薬草として利用されてきた長い歴史がある。この植物の花から製造されるエキスは、中耳炎など耳の感染症の治療に効果的である。ビロードモウズイカは、咽喉炎、咳、肺病に対する薬草として使われていた。この植物が北アメリカに入ったのは近年のことであるが、ネイティブ・アメリカンは高レベルのロテノンを含むこの植物の種子を魚毒として使っていた。

 

また、毛の多いこの植物の葉を乾燥してランプの芯に入れると、細かい毛に簡単に火がつくので、良い火口になる。茎を油や樹脂に浸して蝋燭や松明としても利用された。(Wikipediaより)

 

尚、当ヴェルバスクム・リティギオスム Verbascum litigiosum は希少絶滅危惧種としてレッドリストに登録されている。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ古語からで「髭の生えた者」の意。全草が毛で覆われているため。種小名はラテン語で「論争中・係争中」の意であるが、不確実性を意味しているのだろうか。

ウェルバスクム・リティギオスムは、ゴマノハグサ科の2年草である。本種は、ポルトガルの沿海地の概して砂壌地に自生がミラRT得る野草である。草丈は0,5~2mに達する。根出葉は、長さ7~30㎝、幅4~10㎝程度の狭楕円状で、縁部は全縁であるが緩やかな波を打ち、先端部は尖り、基部では葉柄状の狭まり、ロゼットを構成する。茎葉は、根出葉と同様の形状であるが、2~6㎝程度の葉柄が伴い。茎の周囲に螺旋状に重なり合うようにして互生する。葉の両面には毛が密生する。6~9月頃、茎頂に長い総状花序を出し、径1㎝程度で、花冠が5裂した黄花を多数つける。花後には1㎝程度で半球柱頭状の蒴果をつける。本種は、国際自然保護連合(IUCN)レッドリストでは絶滅危惧危急種(VU)に指定されている。(GKZ植物事典より)

 

 

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