ナデシコ科、 Caryophyllaceae、マンテマ(シレネ)属、ヨーロッパに分布、多年草、
学名:Silene nutans、
和名:ヨルザキマンテマ(夜咲きマンテマ)、シレネ・ヌタンス、
英名:Nottingham Catchfly、Eurasian Catchfly、
2015年6月13日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、
シレネ・ヌタンス Silene nutans の花。花の大きさは1cmほど。花期は6月から8月ごろ。
ガクが細い筒状。全体に粘着性の毛で覆われる。
茎頂の円錐花序に白い花がつく。草丈は25~50cm。
種小名のヌタンスは(nutans=夜)という意味もあるが、(nutante=震動する、揺れる)からも来ているのかも知れない。
風にいつも揺れてシャッターチャンスがなかなかなくピンボケ写真が多い。シレネ・ヌタンス Silene nutans でした。
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(GKZ植物事典より)和名は、本種は、蛾を呼び寄せるために夜開性となっていることから。属名は、ギリシャ神話の酒神バッカスの養父であるシレネスの名に因んでいる。種小名は「項垂れた」の意。
ヨルザキマンテマはナデシコ科の多年草である。本種はヨーロッパの広い範囲に分布の見られる野草であり、北米大陸では帰化状態にある。草丈は25~80㎝程度となる。全草が粘液質な柔細毛に覆われている。葉は茎下部の場合、長さ7.5㎝程度の線形~倒披針形で茎に対生する。茎上部の葉は鱗片状となる。6~8月頃、茎頂に円錐花序を出し、長さ1,2㎝、径1,8㎝程度で白色~ピンクの花をつける。語源の項にも記したが、本種は、夜行性の蛾等を誘引するために夜開性となっている。加えて自己受精を防ぐ意味から、最初の夜には1番目の雄蕊、二日目の夜には2番目の雄蕊、三日目の夜には3番目の雄蕊が出てくるシステムを持っている。花後の果実は径1~2,2㎝の腎臓形の蒴果である。 (GKZ植物事典より)
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