山道で見かけるとハッとするほど。とても野草とは思えないほどだ。それが石鹸の花とは驚きだ。写真のこの場所も山道沿いで、数年前に山火事で焼けた所。松の木は焼けたままで再生できないでいるが、足元にはワラビやカヤが茂り、サポナリア・オフィキナリスがまるで園芸種のようにくっきりと咲いていた。
サポナリア・オフィキナリス Saponaria officinalis
ナデシコ科、Caryophyllaceae、サボンソウ属、ヨーロッパから中央アジア原産の多年草、
学名:Saponaria officinalis、
和名:サボンソウ、セッケンソウ(石鹸草)、
英名:Soapwort、Bouncing-bet、Crow Soap、Bouncing Bess、葡名:Erva-saboeira、
2017年7月12日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、
©2017 MUZVIT
(GKZ植物事典より) 和名は、葉や根を水に浸し揉むと泡が出るので。古くヨーロッパでは、実際に石鹸代わりに洗濯時に使用してきたという。属名はラテン語の sapo(=石鹸)から来た名で、粘液質の汁が水に溶けると泡が出ることから。種小名は「薬用の」の意。
サボンソウは、ナデシコ科の多年草である。根茎にサポニンが含まれ皮膚病などの治療に用いられてきた。草丈は30~100㎝程度。根茎が横に這って繁殖するので株としてのまとまりが出来ない。観賞用としてはロックガーデン向きである。葉は対生し、光沢がある。6~7月頃白色または淡紅色の花を見せる。花径は2~3㎝程度である。開花時には色濃いピンクであるが開花の進行に応じて白色へと変化する。我が国へは明治初年頃渡来している。(GKZ植物事典より)
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