The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

カルドゥウス・テヌイフロルス・白花 Carduus tenuiflorus

2022-03-08 10:31:30 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、ヒレアザミ属、西アフリカ、南西ヨーロッパ地域原産、1~2年草、

学名:Carduus tenuiflorus、

英名:Slender Thistle、Slender-flower Thistle、Sheep Thistle、Shore Thistle、Winged Plumeless Thistle、Winged Slender Thistle、Winged Thistle、

葡名:Cardo、Cardo-anil、Cardo-azul、

2011年6月10日、2015年6月13日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

カルドゥウス・テヌイフロルス Carduus tenuiflorus の白花。表示名は学名の音読み。 種小名のテヌイフロルスは「細い花」という意味。普通種はピンクから紫だが、白花もある。

 

花の直径は1cmほど。頭状花は枝先に房になってつく。

 

草丈は30~100cm。茎には刺のあるヒレがある。

 

 

 

山の登り口展望台横に2株が咲いていた。全体にほっそりして、非常に棘が多い。珍しいカルドゥウス・テヌイフロルスの白花 Carduus tenuiflorus でした。 

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名はギリシャ語の kardos(=刺)を語源としている。種小名は「細い花の、薄い花の」の意。

カルドゥウス・テヌイフロールスは、キク科の越年草である。本種は、原産地の項に記した地で、日当たりの良い原野や路傍等に自生の見られる野草である。茎は直立し、草丈は2mを超えることもあるという。茎には翼があり、長さ数センチに及ぶ刺が周囲を覆っている。葉は、長さ10~20㎝程度の全体的には長楕円形であるが、縁部が深裂し、各裂片の縁部には鋸歯があり、それぞれの先端部には鋭い刺がある。つまり、茎も葉も鋭い刺に覆われていることになる。下部の葉は大きいが、茎葉は上部に行くほど小さくなり、やがて茎葉は見られなくなる。その代わりに、茎には上述の通り翼がつくことになる。この翼は、葉が退化したものと推測される。5~7月頃、茎上部に総状花序を出し、径2㎝程度で桃紫色(希に白花種もある)の花を密着させて数個つける。花の下の苞に相当する部位にも鋭い刺が多数ある。花後には、幾分硬質の冠毛をつけた種子が風で飛散する。本種は、今日、マクロネシア・南アフリカ・印度・オーストラリア・南米・北米等では帰化状態にある。 (GKZ植物事典より)

 

 

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