ヤマゴボウ科、Phytolaccaceae、ヤマゴボウ属、北アメリカ原産の多年草、
学名:Phytolacca americana、
和名:ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)、別名:アメリカヤマゴボウ、
英名:American Pokeweed、Inkberry、Red-ink Plant、Virginian Pokeweed、Porkweed、Pigeonberry、Porkberry、
葡名:Uva-de-rato、
2011年6月10日、2016年9月25日、ポルトガル、ベイラ地方で、2013年11月13日、2014年9月25日、2016年9月25日、バイラーダ地方で撮影、
日本では明治時代初期以降、各地で雑草化している帰化植物。高さは 2m 前後に達する。茎は無毛で赤く、根は太く長い。葉は大きく、秋になると紅葉する。
花は小さく、白色ないし薄紅色で、夏の時期に扁平な果実をつけ、秋の初旬に黒く熟す。熟した果実は柔らかく、潰すと赤紫色の果汁が出る。この果汁は強い染料で、服や人体に付くとなかなか落ちない。
ヨウシュヤマゴボウは有毒植物で、全体にわたって毒があり、果実も有毒である。毒性は、根>葉>果実の順であるが、果実中の種子は毒性が高い。果実は、ブルーベリーと間違って誤食する事故もあり、注意が必要である。特に、幼児は影響を受けやすいので、果汁が直接皮膚に触れることも避けるべきである。毒成分は、アルカロイドであるフィトラッカトキシン(phytolaccatoxin)、サポニンであるフィトラッカサポニン(phytolaccasaponins)、アグリコンであるフィトラッキゲニン(phytolaccigenin)などである。また、根には硝酸カリウムが多く含まれる。誤食すると、2時間ほど経過後に強い嘔吐や下痢が起こり、摂取量が多い場合はさらに中枢神経麻痺から痙攣、意識障害が生じ、最悪の場合呼吸障害や心臓麻痺により死に至る。幼児の場合、種子を破砕した果汁を誤飲すると、果実数粒分でも重篤な症状を引き起こしうるので、十分な警戒を要する。
ヒト以外では、草食動物は、一般に本草の摂食を避ける傾向が強いが、下痢、体温低下などをもたらす。また、鳥類では、成鳥が果実を摂食しても種子を破砕しないかぎり影響は少ないが、雛が摂食すると、死亡率の増加や運動失調などが見られる。
アメリカ合衆国では、かつて着色料として、安価なワインなどに用いられたが、毒性があるため現在は使用されていない。また、アフリカ系アメリカ人の間では若い茎と葉を茹でこぼし毒を抜いてから食用にしていた時期もある(Wikipediaより)
フィトラッカ・アメリカナ Phytolacca americana でした。
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(GKZ植物事典より)和名は、外来のヤマゴボウの意。属名は、phyton(=植物)と lacca(=深紅色の顔料名)の合成語。液果に深紅色の汁を含むことからという。種小名は「アメリカの」の意。
ヨウシュヤマゴボウは、ヤマゴボウ科の多年草である。草丈は1~2m程度。茎は紅色で、多くの枝を分枝し四方に広がる。葉は大きく長さ25㎝にも達する。6~7月頃に淡紅色を帯びた白色の花を見せる。花弁はなく、萼片は5個。果実は熟すと黒色になる。我が国へは明治初期に渡来し、今日では帰化状態にある。※原産国のアメリカでは、若い葉と茎をよく煮て食用にし、缶詰も販売されていると言う。しかし、それでいながら、最も危険な有毒植物ともされている。不完全な調理や根まで食用にすると中毒を起こすためである。(GKZ植物事典より)
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