キンポウゲ科、Ranunculaceae、ラナンキュラス属、南西アジア・ヨーロッパ・北アフリカ原産、
学名:Ranunculus muricatus、
和名:トゲミノキツネノボタン(刺実狐牡丹釦)、トゲミキンポウゲ(刺実金鳳花)、
英名:Rough-fruited Buttercup、Spinyfruit Buttercup、
葡名:Vulagares、Botões-de-ouro、
2016年2月14日、2018年5月5日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
ラヌンクルス・ムリカツス Ranunculus muricatus の花。 灌漑用の溝のような湿った生息地で生育。1年草、または2年草のハーブ。葉は長さが数センチの刃を持ち、3つの葉に深く分かれているか、3つの小葉に分かれている。
花には、多くの雄しべと雌しべが盛り込まれた葉状の中央容器の周りに 1cm以下の 5つの光沢のある黄色の花弁がある。
ラヌンクルス・ムリカツス Ranunculus muricatus でした。
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(GKZ植物事典より)和名は実に刺を持つキツネノボタンの意からで、学名の直訳から。属名のRanunculusとはラテン語で「カエル」の意で、この属の植物の多くが湿地を好んで自生することによる。種小名は「刺のある」の意。
トゲミノキツネノボタンは、キンポウゲ科の1~2年草である。原産地の項に記した地の河川や池・沼近くの原野や路傍等に自生の見られる野草である。草丈は15~40㎝程度となる。非常に繁殖力の旺盛な野草で、草丈5㎝程度でも開花・着果を見せる。茎は中空で断面は幾分扁平な円筒形で、分枝をしながら斜上する。葉は、長さ1,5~5,5㎝、幅1,8~4,2㎝程度のほぼ円形で、縁部は3浅裂する。裂片には鈍鋸歯がある。葉には長い葉柄がつく。葉柄は、上部に向かうにつれ短くなる。葉柄の基部は草木を鞘状に茎を巻く。4~6月頃、葉腋に径1~1,5㎝程度で黄花の5弁花をつける。花弁には光沢がある。花後には径1,2㎜程度集合果をつける。果実は15から25個が集まっている。果面には刺状突起が散生する。痩果は長さ4~5㎜程度で両側面に刺がある。我が国産のキンポウゲ属の果実には、果面に刺状突起は見られない。先端に残存する花柱は曲がりを見せる。本種は、原産地の項に記した広い地域に分布するが、今日、北米・オーストラリア・ニュージーランド・中国等の国々では帰化状態にある。我が国でも例外では無く、大正4年(1915)に仙台市で初採取され、我が国各地に広まりを見せている。(GKZ植物事典より)
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