The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

オロバンケ・ラモセ Orobanche ramose

2022-01-28 09:52:24 | ポルトガルの野の花

ハマウツボ科、Orobanchaceae、ヤセ属、ヨーロッパ地中海沿岸原産、1年生寄生植物、

学名:Orobanche ramose、

英名:Hemp Broomrape、Branched Broomrape、葡名:Erva-toira-ramosa、

2010年5月、2011年3月10日、2016年3月8日、2018年5月3日、2020年2月22日、2021年3月9日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2010年4月22日、アレンテージョ地方で撮影、

 

花の直径は6ミリほど。草丈は15cm~20cm。半日陰の森などで、他の植物の根に寄生して咲いている。ハマウツボ属は葉緑素を持たないので、必要な栄養素は、完全に他の植物に依存している。

 

ハマウツボの種子は、長年にわたって土壌中で休眠状態となり、宿主の植物の根から生じる特定の化合物の刺激によって発芽する。ハマウツボは発芽すると根のように成長し、近くの宿主の根に付着する。一度宿主に付着すると、宿主から水と栄養素を奪い始める。

 

いくつかの種は、特定の植物のみに寄生する。例えば、Orobanche hederae(英名:ivy broomrape)は、ツタのみに寄生する。これらの種は、しばしば、寄生する植物にちなんで命名される。それ以外の種は、複数の植物に寄生する。例えば、ヤセウツボ(Orobanche minor)は、アカツメクサの他、関連するマメ科の植物に寄生する。

 

Orobanche ramosa は、ヨーロッパ中央と南西部に自生するが、他の場所でも広く帰化し、一部の地域では作物に大きな脅威とみなされている。寄生される植物としてトマト、ナス、じゃがいも、キャベツ、コリウス、ピーマン、ヒマワリ、セロリ、マメが挙げられる。深刻な地域では、農産物の不作を引き起こす可能性がある。

 

ソラマメに寄生する種の茎は、イタリアのプッリャ州では、spocchiaと呼ばれ、食用とされている。学名のOrobancheの名は「ベッチ(オオカラスノエンドウなど飼料・緑肥として利用するソラマメ属の植物)」を意味する"orobus"と「絞め殺す」を意味する"ancho"が由来である。(Wikipediaより)オロバンケ・ラモセ Orobanche ramoseでした。   

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語のorobos(=カラスノエンドウ)とanco(=絞め殺す、締め付ける)の合成語から。種小名は「分枝のある」の意。

オロバンケ・ラモサはハマウツボ科の寄生植物である。草丈は、15~20㎝程度となる。本種は、原産地の項に記した地の日当たりの良い草原に生える草本植物の根に寄生する野草である、葉は持たず、寄主から栄養分を吸収して育つ。茎は多肉質で、周囲には白色の軟細毛が密生する。概して茎下部で分枝をすることが多い。4~6月頃、茎上部に長さ15㎝程度の穂状花序を出し、径0.6㎝程度で青色の筒状花を多数つけ、下方から上方へと咲き上がる。花冠は5裂し、全体的には唇形となる。本種の場合、トマト・茄子・ジャガイモ・キャベツ・コリウス・ピーマン・ヒマワリ・セロリ・豆類などの根に寄生するため、農作物への被害が多く、注意視されている。本種の原産地は主としてヨーロッパであるが、西アジア地域やアメリカ大陸では帰化状態にある。 (GKZ植物事典より

 

 

 

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