医大生・たきいです。

医大生的独言。

「本日は、お日柄もよく」を読んで

2017-06-12 22:00:24 | 読書感想文

あなたのような、やさしく美しい人を友人に持ったこと、誇りに思います。
(帯より)

なんて綺麗な言葉なんだ。医大生・たきいです。



本日ご紹介したい1冊が、これ。

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)
原田マハ
徳間書店


先月実家に帰ったときに、読み終えた母親に「キミこの話好きだと思う」とすすめられたお話。

27歳のパッとしないOLが、ある日スピーチライターを志す。途中から話の展開が読めてしまっても、じんわり感動できるいいストーリーでした。

考えられた「言葉」は美しく、人の心を打つのです。言葉はもっと大事にしていきたいし、その力を信じたい。自分も大舞台に立ってみたくなりました。

映像化されてんのかなと思ったら、やはり。WOWOW全4話とのことです。こと葉ちゃんが比嘉愛未、伝説のスピーチライター久遠さんが長谷川京子。なるほどなぁ。DVDは8/4発売予定。夏休み、暇だったら買っちゃおうかな。笑

もし将来、大切な友人の結婚式でスピーチを頼まれたらこの本を復習しようとこっそり誓ったのでありました。








(最近本読まなくなったなと少々反省している人(笑))
医大生的コラム。医大生・たきいです。

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)
原田マハ
徳間書店

男女5人医大生物語【春よ来るな3巻】を読んで

2017-02-26 23:12:06 | 読書感想文

ラ・ラ・ランド観たい。こう見えてミュージカル映画割と好きなんです。医大生・たきいです。




さてさて、本日ご紹介したいのは、「春よ来るな」の最新刊。「フラジャイル」の原作者・草水敏さんが送ります。

春よ来るな(3) (KCデラックス 月刊少年マガジン)
草水 敏
講談社


主人公たちは医学部2年生。「冨二医科大学」という架空の大学の医学生たちですが、カリキュラムが面白い。2年生の段階で1週間も病院実習させてくれるんだそうです。しかも好きなところいけるってもっとすごい。今回のお話しの舞台は医大生のひとりの実家である離島の診療所。うちの大学でいうところの夏季研みたいだな。

現在の日本の医学部のカリキュラムでは、まずは知識を詰め込んでからそれから…!という流れが一般的です。

日本にはかつて、「農村医大構想」というものがあって、医学知識より先にコミュニティに溶け込むことを教えとした医科大学設立計画がありました。いわば人対人の面白い医療像です。「冨二医科大学」はその意思を継いでいるのかも……というのは私の深読みでしょうか。興味のある方は下の参考図書を2冊どうぞ。

村で病気とたたかう (岩波新書 青版)
若月 俊一
岩波書店

信州に上医あり―若月俊一と佐久病院 (岩波新書)
南木 佳士
岩波書店


田舎の病院の実習ってどこか旅行的なイベントと捉えてしまいがちなダメなタイプの学生が私で、飲み会が一番楽しみなイベントになりがちですが(笑)、彼らはみっちり実習しています。

特にイケメン医大生「鏡くん」。出来の悪い5,6年生なんかよりもずっと動けているのでは……。これはデキレジレベルです。笑

ガップリ四つで人間と向き合う、他者理解の苦闘がよく描かれています。学年があがるにつれ、「小手先」の技術や技能に目を奪われて、もっと「デッカイもの」を忘れがちになる人がほとんどではないでしょうか。

同じ医者でもいろんな医者がいて、自分は何を志してどこに進むのか。やるせなさとも素晴らしさとも向き合って、もがき、苦しみます。物語の彼らと一緒に成長していきたいものです。



作画は濱﨑真代さん。



実家と比べたらダンゼン汚い部屋で生活しているのが脱感作療法になっているのか(笑)、花粉症の症状が実家にいたころよりよくなったわたくしでありました。





(休日の時間をもっと効率よく使えるようになりたいと毎週日曜日の夜中に思う人(笑))
医大生的コラム。医大生・たきいです。

「はたらく細胞4巻」を読んで

2016-11-30 18:43:25 | 読書感想文

100円朝食サービス、睡眠欲に負けて今日は行けなかったのですが、「(今日の朝は起きれなかった人(笑))」って書くんでしょと先回りされてブロガーは辛いです。医大生・たきいです。




さて、本日ご紹介したいのはこちら。

はたらく細胞(4) (シリウスKC)
清水 茜
講談社


帯によると、

累計100万部突破

の大ヒットらしいです。発売当初から全巻ブログで紹介してきたおかげかな。他の記事は「読書感想文」カテゴリからどうぞ。

体内のピンチに血がさわぐ!各所で話題騒然の細胞擬人化漫画、毎回「確かに擬人化した体内はこんな感じなのかもなぁ」と思わせられる内容なんですが、4巻は特に「出血性ショック」な話が良かったです。確かに輸血された後の血管内の世界ってこんなやりとりされてるかもなとニヤリ。

ここまで来ると、コメディ的な要素を取り入れて実写化してみるのもありかと思うんですけどね。赤血球は売れっ子女優さんで是非。個人的希望を表明しておけば、上白石萌音ちゃんかなぁ。4巻で活躍したマクロファージは北川景子のイメージです。北川景子好きなだけだけど(笑)

ところで原作者の「清水茜さん」が気になってか、このブログにもそのワードで検索して流れてこられる方が多いんですが、ネットでインタビュー記事を見つけたので興味のある方はぜひ。

清水茜インタビュー

清水茜さんは1994年生まれの女性で、「はたらく細胞」のもともとのアイディアは高校生の妹さんによるもの。マンガ専門学校で卒業制作に作った「はたらく細胞」が大ヒットとのこと。てっきり臨床に出るのがいやになったアラフォーくらいの女医さんが書いているのかと思いました(笑)。超失礼なこと思っていてごめんなさい。前途有望な漫画家さんだったのですね。しかもぼくの2個下ではないですか。できない医学部の学生よりも生体のことを理解しておられることは間違いないでしょうね。医学部でも「低学年のときに読んでおきたかった!」と話題です。

今後刊行の「はたらく細胞」も購入して参ります。今後とも応援しております。






(先生に名前覚えられているのって良いような悪いような、な人(笑))
医大生的コラム。医大生・たきいです。

「春よ来るな2巻」を読んで

2016-10-23 18:43:10 | 読書感想文

恐ろしいことに必修BSLの終わりが見えてきました。明日から1診療科、公衆衛生ウィーク2週間を挟んでその次の診療科が必修ではラストになります。恐ろしい事実であります。「実習が始まると学生生活はあっという間」と散々先輩たちから聞かされてきた言葉の重みを感じる次第です。医大生・たきいです。





さて、本日ご紹介したいのがこの一冊。

春よ来るな(2) (KCデラックス 月刊少年マガジン)
草水 敏
講談社


医学生の青春群像劇を描いた「春よ来るな」。ドラマ化か映画化を期待したい作品です。

基礎医学系の講義でのスケッチとか懐かしい。あまり得意ではなかったので、基礎医学を卒業してこれで解放されたと思っておりました。ところが、この前の手術カンファレンスで術中所見の絵を書いた上でのプレゼンをやらされて非常に動揺したので医学部カリキュラムは油断がなりません……。

このスケッチが上手に書けない天然系の女の子。あるあるじゃん、と思いきや、そこには隠された秘密が。物語は大きく動いていきます。



因みにぼくのお気に入りのキャラは親川乃彩ちゃんです。

頭が切れて、美人で、毒舌というあるあるな医学部女子。こんな感じの友達何人かいるけど、控えめに言ってタイプです。手玉に取られたい。今後、親川乃彩ちゃんメインで活躍するお話しも読んでみたい!



オープンキャンパス(オープンキャンパスで1,000人の前で講演してきました)とか大学説明会(24歳になりました!)でも、自分の大学の宣伝を差し置いてこの作品の宣伝もしておきましたが(笑)、医学部ってどんなところなんだろうと思っている医学部受験生たちにもオススメです。2巻は特に、医学生の当時者の自分にも全く違和感なく読めました。




フラジャイル7巻。こちらも草水敏さんの最新巻です。こちらもよかった是非お手に取ってみてください。
フラジャイル 病理医岸京一郎の所見(7) (アフタヌーンコミックス)
草水敏,恵三朗
講談社


春よ来るな(1) (KCデラックス 月刊少年マガジン)
草水 敏
講談社








(マンガじゃなくて教科書読まないといけない局面かなと冷静に思っている人(笑))
医大生的コラム。医大生・たきいです。

「世界で一番わかりやすいおいしいお酒の選び方」を読んで

2016-09-21 23:59:59 | 読書感想文

久々の座学ウィーク。座学は座学でこんなに辛かったんですね。首が痛いです。医大生・たきいです。



さて、本日ご紹介したいのはこの一冊。

世界で一番わかりやすい おいしいお酒の選び方 (ディスカヴァー携書)
山口 直樹
ディスカヴァー・トゥエンティワン


完全にタイトル買いでしたが、買ってよかったなと思いました。ワイン、日本酒、カクテルに関して全くの初心者でも分かりやすく書かれています。大学生がよく飲み会やるような飲み放題の安い店ではなくて、ちょっといいお店でデートするときなんかにウザくない範囲で語りたくなるような知識が満載です。もう一周読みたい。店員さんと上手に会話するコツも力を入れて書かれてあって参考になります。帯曰く、「オススメをください」はNGワード。詳しくは本書で。

ワインってこれまで好んで飲んでいなかったんですが、俄然興味がでてきました。危ない本です。浪費したくない人は読まないでください。

ありがたかったのが、スーパー・コンビニでも買える「絶対ハズさないワイン」のコーナー。ワインって高級なイメージがありましたが、低価格帯でもおいしく飲めるものがあるようで。最寄りのスーパーで紹介されていた1本を見つけたので早速買って飲んでみました。カッシェロ・デル・ディアブロ カルベネ・ソーヴィニヨン。チリワイン。1,000円ちょいくらいで買えます。ははぁ、飲み放題に出てくるワインしかほとんど飲んだ経験なかったけどあれってやっぱりマズかったんだな。笑



バランスのよいフルボディ。カルベネ・ソーヴィニヨンってこんな味なんだ。ブドウの品種の味を記憶してみよう。赤は5品種、白は3品種押さえればよい!が本書の教えですのでとりあえずそれらは飲んでみたいと思います。新たな世界に足を踏み入れてしまった感がハンパありません。がんばります。







(週に2日も休みがあると全体的にダラけてしまう人(笑))