
野生時代のネコは、繁殖期以外は鳴きませんでした。鳴くことは、敵に自分の居場所を知らせることになり、ネコより大型の肉食獣に襲われることになります。
このため、ネコ同志は、相手の表情、態度、目つきなどで相手の気持ちを読み、声を発しなくてもコミュニケーションが出来たのです。
ところが、人間と一緒に住むようになって、鈍い人間は、ねこの表情・動作から気持ちを読み取ることが出来ず、食事などネコがして欲しいことを鳴いて訴えないと人間には分からないと言うことをネコが理解し、飼われたネコは人に対して、いろいろな要求を通すために、よく鳴くようになったのです。
たしかにネコ同志が遊んでいるときなどは、ほとんど声を出さないですね。お互い、ボディランゲージで会話し、口ほどにものを言う、眼の合図で会話しているのです。ただし、ネコ同志のケンカの時は威嚇の声など大声を出しますけど・・・
ネコは人間と暮らすようになって、いろいろな声を出すようになりました。甘える声、食事を要求する声、怒っているときの声、いやがっているときの声・・・長い間人間と暮らすうちに、時と場所に応じて、多種多様な声を出すようになって、人間とコミュニケーションを取るようになったのです。